阪神
※直近2年間で規定投球回に到達した投手を対象
昨季は2年ぶりのAクラス入りを果たした阪神。その原動力となったのが、リーグトップの救援防御率を記録したブルペン陣だろう。
一方で、先発陣に関しては計算違いの多いシーズンでもあった。チーム最多の12勝を挙げた秋山の台頭は“うれしい誤算”だったが、ローテーションの一角として期待された岩貞、藤浪がいずれも不振。エース・メッセンジャーも右足骨折のアクシデントに見舞われ、長期離脱を余儀なくされた。リリーフの面々は盤石なだけに、今季は実績のある先発投手が本領を発揮できるかが、カギを握りそうだ。
※NPBのドラフトを経ていない選手を対象
打撃陣では、糸井の加入や鳥谷の復調に加え、中谷が20本塁打を放って一躍ブレーク。7年ぶりにチーム本塁打が100本を超えるなど、前年にリーグ5位の506得点にとどまった貧打からは一定の改善を見せた。
特徴的なのが、キャンベル、ロジャースの両外国人が振るわず、結果的にシーズンの多くを“国産打線”で戦ったことだ。今季は新助っ人のロサリオが春季キャンプからアーチを連発しているが、さらなる得点力増加には彼の働きが重要になってくるだろう。