12球団1の投手コーチ⁉佐藤義則投手コーチの指導とは|【SPAIA】スパイア

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12球団1の投手コーチ⁉佐藤義則投手コーチの指導とは


2018年シーズンより楽天に復帰

2018年シーズン、佐藤義則コーチが東北楽天ゴールデンイーグルスに復帰することが発表された。佐藤コーチといえば、楽天では田中将大をエースに育て上げ、2013年の日本一を陰から支えた人物だ。その後は福岡ソフトバンクホークスでコーチとして活動していたが、4年ぶりに仙台に戻ってくることとなった。

この楽天やソフトバンクのほか、さまざまな球団を渡り歩いており、いまや12球団で1番の指導力を持つといわれるほどとなった佐藤コーチ。彼の手腕はチームに大きな影響を与えてくれることだろう。今回はそんな佐藤コーチの指導に迫ってみたいと思う。

息の長い現役生活を送った佐藤コーチ

佐藤コーチは現役時代、阪急ブレーブスで活躍していた。1976年のドラフト1位で入団すると、入団1年目となる77年に7勝を上げて新人王を獲得。それ以降も2シーズン連続で2桁勝利を挙げ、3年間で30勝を上げる大活躍を見せていた。

81年にはケガで1シーズン棒に振ってしまう年もあったが、82年から中継ぎとして復活すると、84年から先発に復帰。いきなり17勝6敗136奪三振で奪三振王を獲得すると、85年には21勝188奪三振で最多勝と奪三振王の2冠を達成。翌86年にも14勝6敗防御率2.83で最優秀防御率のタイトルを獲得。3年間で4つものタイトルを獲得した。

その後チームはオリックス・ブルーウェーブに名前が変わるものの、98年に44歳で引退するまでずっとチーム一筋で活躍した。通算165勝は歴代44位タイ、1755奪三振も歴代34位(いずれも2017年シーズン終了時)、一流の成績を残しながら、息の長い現役生活を送った。

コーチ転向後はさまざまな球団を渡り歩いた

現役引退後、99年よりオリックスの2軍投手コーチに就任。そして2002年から阪神タイガースの1軍投手コーチに就任し、井川慶らの指導にあたった。その井川は2003年には20勝を挙げる活躍を見せ、セリーグ制覇の立役者となっている。

2005年からは北海道日本ハム2軍投手コーチに就任し、ダルビッシュ有や武田久らを指導。2006年からの2シーズンは1軍投手コーチに配置され、球団初の2連覇に貢献した。

2009年からは楽天の1軍投手コーチに就任、今度は田中将大らの指導に当たり、日本を代表するエースにまで育て上げた。2015年からはソフトバンク1軍投手コーチとして、武田翔太らを指導。チーム防御率を12球団1位にまで良化させ、文字通りとなる投手王国を作り上げた。そして2018年シーズンより、再び楽天1軍投手コーチに。現役時代とはうってかわって、さまざまな球団を渡り歩いている。

無理にフォームを強制させず欠点だけを解消していく

佐藤コーチの指導の方針は、フォームを無理に変えさせず、欠点だけを直すということだ。無理にフォームを変えてしまうと、その投手の長所までなくなってしまう。何よりそれまでそのフォームで投げてきた選手たちも納得しないかもしれない。選手たちを尊重しつつも、悪いところはしっかりと治していく。

その指導を受けた代表的な選手が、日本ハム時代のダルビッシュだ。ダルビッシュがプロ1年目だった2005年オフ、佐藤義則コーチが就任した。それまで、スライダーで交わすピッチングが目立っていたダルビッシュ。ヒザのケガもあって、しっかりと足を踏み込めなかったため、体重が乗ったストレートが投げられなかったからだ。

それをすぐさま見抜いた佐藤コーチは、ダルビッシュに下半身の強化を指令。下半身が安定してくると、しっかりと体重が乗せられるようになり、ストレートの球威が大幅にアップ。それだけでなく、制球の安定にもつながり、その後の活躍につながっていった。

もっとも重視するのはヒザの使い方

そんな佐藤コーチが、もっとも重視しているのは「ヒザの使い方」だ。例えば田中将大の指導を見てみよう。彼は踏み込んだとき、左ヒザが外側を向くという癖があった。これだとしっかりと体重が乗らず、踏ん張りもきかないため、どうしても上半身の負担が大きくなってしまう。むろん、コントロールも安定しない。そこで佐藤コーチは、左膝を真っ直ぐ踏み込ませること、そして上半身の開きを我慢することを田中に指導した。

時にはピッチングを行う田中のすぐ後ろに立って、ピッチングを見ていたという。体の開きが早いと、腕がコーチに当たってしまうほどの絶妙な位置。しっかりと体重が足に乗ってから腰を回転させるとコーチには当たらない。しかし、体重が乗ってしまわないうちに体が開いてしまうと、腕がコーチに当たってしまう。もちろんこの位置にいると佐藤コーチも危ないのだが、それくらい徹底的にやらせた。

自ら開発した「ヨシボール」を選手たちに伝授

また、佐藤コーチが現役時代から投げていた「ヨシボール」という変化球を、選手たちに伝授することもある。このボールは、指が短くてフォークボールが投げられなかった佐藤コーチが、落ちるボールを取得すべく独自で開発した変化球だ。

人差し指と中指でボールを挟むフォークボールに対し、ヨシボールでは親指と人差し指でボールを挟む。一見するとスライダーと同じ握りである。しかし、ボールを抜くように、無回転になるように意識して投げると、フォークボールのように打者の手元でスッと落ちていくという。

佐藤コーチはこのヨシボールを選手たちも伝授していったが、やはり簡単に取得できるものではない。しかし、身に着けられれば、大きな武器になることも間違いはない。代表的なのが、ソフトバンクの武田翔太だ。武田は2015年の2月に佐藤コーチからこのボールを伝授されると、そこからそのボールに磨きをかけ、そこから2015年・2016年シーズンと見事に2桁勝利を達成した。もともとドロップカーブに定評のある投手であったが、落ちる球で空振りが取れることで、さらに投球の幅が増していった。

佐藤コーチは非常に指導の引き出しが多い。自分のポリシーはしっかりと持ちつつ、選手たちのことを尊重している。だが直すべきところは徹底的に直す。自らが苦労に苦労を重ねて身に着けたオリジナルの変化球でさえ、惜しみなく選手たちに伝えていく。自身がケガやプロの厳しさと常に向き合ってきたからこそ、できる指導なのだろう。

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