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【データ分析】申告敬遠・2段モーション~2017年シーズン終了時点

野球ボール
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故意四球の申告制採用と2段モーションの容認

 2018年1月11日、プロ・アマ合同の規則委員会が開かれ、今季から故意四球の申告制採用と2段モーションの容認を決定した。今回は、これらのルール改定を紹介する。

 まず申告敬遠制を導入したことで、守備側の監督が敬遠の意思を球審に示せば、1球も投げずに該当打者への四球が認められるようになった。これは公式記録上「故意四球」扱いで、従来通り4球投げて敬遠することも可能だ。

<2013~17年NPB:敬遠球で暴投を記録した投手>

 この変更で恩恵を受けるのは、投手だろう。大きく外す敬遠球とはいえ、投球自体にわずかながらリスクがあるからだ。
 2017年には2死二三塁の状況で敬遠球を暴投してしまい、失点したルーキ(ヤクルト)を含め、過去5年で敬遠球の暴投は5回記録された。他にも、敬遠球をはじき返した1999年の新庄剛志(阪神)のサヨナラ打は語り草だが、申告敬遠すればこのような機会はなくなる。
 立ち上がった捕手に敬遠球を投げるのが苦手な投手は、今回の制度でホッとしているだろう。

 次に、2段モーション解禁について述べていく。改定前の規則には「投球動作中、ことさらに段階をつけたモーションをしてはならない」という旨の記載があり、これに抵触すると審判員が判断した場合には反則投球が宣告されていた。
 今回の改定ではこの記述が削除され、2段モーションも事実上認められたということになる。

<2017年NPB:無走者時に反則投球を記録した投手>

※8月17日の菊池は1イニングで2つの反則投球を記録

 

 これには、2017年に物議をかもした西武・菊池雄星の投球モーションが影響したと考えられる。8月17日の試合で反則投球を2度取られ、24日にも初球で再び反則投球を宣告された。
 この影響でシーズン途中にフォーム修正を余儀なくされた菊池だが、今年のキャンプからは2段モーションに戻すようだ。
 その他にも、DeNA・井納翔一や楽天・松井裕樹ら実績のある投手が、フォームにタメをつくるために2段モーションを取り入れると報じられている。2段モーションに変更し、パフォーマンスが向上する選手は現れるのか。
 18年シーズンは、投球時の足の動きにも注目だろう。

 

企画、監修:データスタジアム

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