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阪神園芸を解説!~阪神戦を支える「縁の下の力持ち」

2018 2/9 17:19Mimu
甲子園球場
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土にこだわり、選手たちをサポート

何よりも素晴らしいのは、阪神園芸の土に対するこだわりだ。甲子園の土は黒土と砂をブレンドしており、年度によって土や砂の産地を変える。
黒土は岡山県日本原や三重県鈴鹿市、鹿児島県鹿屋、大分県大野郡三重町、鳥取県大山など。砂は甲子園浜や瀬戸内海の砂浜、中国福建省の砂を取り寄せることもある。

この土の配分は季節によっても変わり、雨が多い春は砂を多めにして黒土が泥にならないようにし、夏になると黒土を多くしてボールを見易くする。雨の予報が出ると、なるべく土を固めに整備するなど、天候にも細心の注意を払う。
選手たちが常に万全のグラウンドでプレーできるよう、休むことなく土にこだわっているのだ。

以前は、選手の要望によって土の状態を変えていたこともあった。85年に日本一に輝いた時の正遊撃手、平田勝男(現1軍チーフ兼守備走塁コーチ)は、柔らかい土を好んでいた。
土が柔らかければ、打球の勢いが吸収されるため、追いつきやすくなるからだ。2003年ごろは、岡田布彰(当時内野守備走塁)の要望で1-2塁間の土を固くしていた。
これは当時2番を打っていた赤星憲広が、少しでも盗塁時にスタートを切りやすくするためである。現在は内野全体を均等にならしているというが、選手たちのサポートという意味でも阪神園芸の存在は大きい。

土を選ぶポイントは「水はけ」と「吸水性」

土に対して強いこだわりを持つ阪神園芸が、土を選ぶ際に重視するポイントは、「水はけ」と「吸水性」のよさだという。水はけがよい土というのは、納得だろう。
もともとマウンドを中心として緩やかな傾斜になっているため、構造上すでに水はけがよくなるようになっているのだが、さらに水はけのいい土を使うことで、効率的に排水が行われる。

吸水性がよい土とは、表面に水がたまりにくいということでもある。グラウンド表面の土が乾燥すると、土の弾力性が変わってイレギュラーが起こりやすくなってしまう。
試合前や試合中にホースで水を撒くのは、それを防ぐためだ。ある程度水持ちが良いほうが、グラウンドの状態を維持するうえでは最適なのである。

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