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【広島】大きな補強がなくとも連覇へ向けて死角なし!


中継ぎ候補のカンポスを補強

FA制度が確立して以来、1度もFA選手の獲得がない広島は、このオフもFA戦線に参戦しなかった。また他球団とのトレードもなく、補強は外国人選手、そしてドラフトのみとなっている。

外国人選手では、中継ぎとしての起用が予想されるレオネル・カンポスを獲得した。カンポスは2017年シーズンにブルージェイズでプレー。
13試合に登板して0勝0敗、防御率2.63の成績を残している。4年間のメジャー生活では、通算38試合に登板して1勝0敗、防御率4.74。残留が決まったジェイ・ジャクソンとともに、セットアッパーを争うことになりそうだ。
しかし、まずはキャンプ、オープン戦で外国人枠を争うための競争が待ち受けている。

また、ドラフトでは1位で地元・広陵高校の『打てる捕手』候補でもある中村奨成を獲得。高卒、そして捕手ということもあり、1年目からの活躍を期待するのは酷だろう。
しかし、将来的な正捕手候補としての育成に期待がかかる。その他の指名選手も高校生が中心だ。大学生は3位のケムナブラッド誠(日本文理大)、6位の平岡敬人(中部学院大)ふたりのみ。
連覇を達成したメンバーで、新たなシーズンも戦って行く方針だ。

中継ぎ左腕の台頭に期待!

投手陣は、2017年シーズン途中に中継ぎから先発へと転向した薮田和樹が、2年連続で成績を残すことができるかどうかが、大きなポイントとなりそうだ。2017年シーズンの躍進から、2018年シーズンは他チームの研究が進むことが予想される。
そのなかで不調のクリス・ジョンソン、引退した黒田博樹らによる穴を埋めた2017年以上の働きが求められる。同じ亜細亜大出身の山﨑康晃(DeNA)、東浜巨(ソフトバンク)も複数年連続で結果を残しており、同大学出身者として後に続きたい。

また野村祐輔、岡田明丈、大瀬良大地の3人は、フルシーズンでのローテーション入りが求められるだろう。左のエースで、2016年沢村賞のジョンソンは、2017年にわずか6勝(3敗)。
貯金を3つ作ったものの、前年度の沢村賞投手としては物足りない結果に終わった。復活に期待がかかる。

中継ぎ陣は中崎翔太、今村猛、ジャクソン、一岡竜司が健在だ。終盤の安定感があるだけに、どのように継投を行うかが鍵となる。
カンポスを補強したものの、外国人枠の影響でつねに一軍帯同できるかはわからない。もう1枚、2枚頼れる投手が欲しいところだ。

また、中継ぎ左腕不足は依然解消されていない。飯田哲矢(8試合)、戸田隆矢(3試合うち先発1試合)、高橋樹也(10試合うち先発1試合)、佐藤祥万(6試合)らが登板しているものの、結果を残せていない。
ひとり安定した左腕がいるだけで、ブルペンの運用はガラッと変わる。ここにあげた投手を含めた左腕の台頭が欲しいところだ。

若い主軸が今年も牽引

野手陣は『タナ・キク・マル』こと田中広輔、菊池涼介、丸佳浩が上位打線を牽引している。4番は、故障明けとなるが『神ってる男』鈴木誠也、終盤に4番を務めた松山竜平、その他にも新井貴浩、エルドレッドらが控えている。
また2試合連続、2打席連続代打本塁打の衝撃的デビューを飾ったバティスタもいる。

その他に大ブレイクを遂げた安部友裕、成長著しい西川龍馬と選手層は厚い。このふたりは三塁のポジションを争うことになる。2017年シーズンの成績を見ると、打率.310をマークした安部がレギュラーに近い。
しかし、アジアプロ野球チャンピオンシップで侍ジャパンに選ばれた西川は、大会で打率.636(11打数7安打)、1本塁打、3打点の成績を残し首位打者を獲得。守備では安部に分があるものの、起用は悩ましくなりそうだ。

扇の要である捕手も、ベストナインを受賞した會澤翼にベテラン石原慶幸の2名が軸だ。若手として磯村嘉孝が控え、さらには1年目から二軍で活躍した坂倉将吾も突き上げている。
そこにドラフト1位で中村奨成が加わった。このように各ポジション、役割で競争が起こり戦力の底上げを行なっているといえるだろう。

田中、菊池、丸、鈴木と主力野手陣はまだ若い。ベテランと呼べるのは新井、エルドレッド、石原くらいだろう。
そのため大きな衰えがあることも考えられず、故障がなければリーグ屈指の強力打線となることは間違いない。緒方孝市監督がどのような方針でレギュラーを決めるのか現時点ではわからないが、贅沢な悩みを抱えることになりそうだ。

2016年まで25年間にわたり優勝から遠ざかっていた広島だが、ドラフトでの補強が実を結び野手、投手ともに強化が進んだ。さらには次世代の育成にまで着手している。
近年の広島は『育てながら勝つ』ことを体現しているといってもいいだろう。大きな補強がなくとも、2018年シーズンにおけるセ・リーグの中心は、広島となりそうだ。

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