FAで獲得した大和が最後のピースになるか?
このオフ最大の補強は、阪神からFAした大和の獲得だろう。ここ数年で多くの選手が躍進したDeNAではあるが、二塁手だけは固定できなかった。
二塁以外にも遊撃・中堅と複数のポジションをハイレベルに守ることができる大和は、まさに『最後のピース』となり得る補強でもある。
現時点でラミレス監督は、開幕では大和を二塁で起用すると明言しているものの、状況によって変更はあるだろう。最終的には遊撃なども含めて、チーム内のバランスを見ながら決定することになりそうだ。
大和がどのポジションを守ることになっても、守備力のアップは間違いない。
また、武藤祐太(前中日)、中川大志(前楽天)とふたりの戦力外選手も迎え入れている。前所属チームでは大きな活躍を見せることができなかったふたりだが、DeNAでは一花咲かせたいところだろう。
新外国人選手としては、ネフタリ・ソト、エディソン・バリオスの2名を補強した。ソトはメジャー通算34試合で打率.071と結果を残せていないものの、マイナー(3A・2A)では結果を残している。
2017年シーズンも135試合に出場し打率.311、24本塁打、82打点の成績。主な守備位置は一塁、三塁、左翼であり、ロペス(一塁)、宮﨑敏郎(三塁)、筒香嘉智(左翼)との競争となるが、外国人枠の影響もあり当面は二軍での調整が濃厚だ。
バリオスはソフトバンクでのプレー経験があり、NPBに対する不安はない。他の外国人選手との兼ね合いもあるが、中継ぎとして起用されることになるだろう。
ドラフトでは1位で東克樹(立命館大)を一本釣りに成功。即戦力左腕としてローテーション入りが期待される。
2位では即戦力外野手として神里和毅(日本生命)を獲得した。筒香、桑原将志、梶谷隆幸とレギュラー陣は安泰と思われた。
しかし、即戦力候補の外野手が入団したことにより、競争が巻き起こりそうだ。