2017年パ・リーグ 活躍したルーキー達
26人のルーキーが一軍出場を果たした2017年のパ・リーグ。今回は、その中でも際立った活躍を見せた選手を紹介していきたい。
※OPS=出塁率+長打率
※リーグ内順位は遊撃手OPSのチーム別順位
昨季パ・リーグ新人王に輝いたのは、野手ではリーグ19年ぶりの受賞となった源田壮亮(西武)だ。源田は守備と足で前評判通りの活躍を見せただけではなく、バッティングでも新人歴代3位の155安打を記録。
1年目の遊撃手としては史上初の全試合フルイニング出場を果たし、チームに欠かせない存在となった。西武にとってショートは、中島宏之(当時・裕之、現オリックス)が移籍した13年以降、なかなか固定できなかったポジションだ。その穴を埋めた源田は、西武躍進の立役者といっても過言ではないだろう。
山岡泰輔(オリックス)は、昨季両リーグの新人で唯一となる規定投球回をクリア。さらにルーキーではリーグトップの8勝を挙げるなど、即戦力としての期待に違わぬ活躍を見せた。
そんな右腕の代名詞といえるのが、独特の軌道を描くスライダーだ。縦に鋭く変化するこのボールは、山岡のウイニングショットとして機能。2年目の今季もスライダーを武器に、ローテーションの一翼を担いたい。
※奪三振率…9イニングあたりの奪三振数
※30投球回以上の投手を対象
両リーグ合わせて6人の高卒ルーキーが、一軍のマウンドを踏んだ17年。中でも活躍が光ったのが藤平尚真(楽天)だ。
6月16日に昨季の高卒新人では最速の一軍デビューを飾ると、8試合の先発で防御率2.28を記録。特筆すべきは三振奪取能力の高さで、力強いストレートを武器に奪三振率9.14をマークした。
高卒1年目に30イニング以上投げた選手は、08年以降わずか10人しかおらず、三振を取れる投手となればなおさら希少だ。大器の片りんを見せた右腕から、今後も目が離せない。
他にもリリーフとして貴重な戦力となった高梨雄平(楽天)、黒木優太(オリックス)など、多くの新人が台頭した17年。今季は、両リーグ合わせて114人(育成選手を含む)がプロ1年目の戦いに臨む。
新シーズンもルーキーたちの活躍に注目していきたい。
企画、監修:データスタジアム