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【日本代表】最高の船出!稲葉JAPAN初陣を優勝で飾ったアジアCS総括


初の国際試合は3連勝

24歳以下のメンバーにオーバーエイジ枠の3選手を加えた侍ジャパンが、ENEOSアジアプロ野球チャンピオンシップ2017で優勝を果たした。
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)まで、指揮を執った小久保裕紀前監督から、稲葉篤紀監督となった初の公式戦でもあったこの大会。3連勝の結果を残し2020年東京オリンピック、2021年第5回WBCに向けていいスタートとなった。

初戦の韓国代表戦は日本が先制するも、先発の薮田和樹選手(広島)が4回に捕まり降板。早い段階で継投策を強いられることになった。その後は追いかける展開となったが、9回の土壇場で京田陽太選手(中日)が押し出し四球を選び同点に追いつく。
さらに延長10回タイブレークで3点を失った裏に4得点でサヨナラ勝ちを収めた。この大会で唯一リードを許した試合でもあったが、継投で凌ぎ、打線は粘り強く食いついたといえるだろう。

負ければ、予選敗退が濃厚となった2戦目のチャイニーズ・タイペイ戦は、先発の今永昇太選手(DeNA)が6回12奪三振の好投。守備の乱れが続きピンチを招いた場面もあったが、三者連続三振で切り抜けるなど気迫のこもった投球を見せた。
9回に今大会初登板となった平井克典選手(西武)が失点を許したものの、緊急登板となった堀瑞輝選手(日本ハム)がしのぎ連勝で決勝進出を決めている。

2度目の日韓対決となった決勝戦では、田口麗斗選手(巨人)が快投。高低、内外と幅広くコースを使い韓国打線を翻弄する。7回無失点と前日の今永選手に続いて先発の役目を十二分に果たしている。
その後の継投も石崎剛選手(阪神)、山﨑康晃選手(DeNA)がともにパーフェクトピッチング。打っては松本剛選手、近藤健介選手(ともに日本ハム)、外崎修汰選手(西武)、西川龍馬選手(広島)と4選手がマルチ安打。投打が噛み合い3連勝で大会を締めくくった。

得点バリエーションが豊富だった攻撃陣

1番の京田選手、そしてクリーンナップから7番までを近藤健介選手、山川穂高選手(西武)、上林誠知選手(ソフトバンク)、外崎選手、西川選手と固定。2番打者および下位打線を試行錯誤しながら3試合を戦った。
そのなかで本塁打での得点、適時打による得点だけでなく、足を絡め相手のミスに乗じる得点、押し出しを選ぶ粘りの得点など、さまざまなバリエーションで得点を奪えたのはプラス材料だ。
また、初戦の韓国代表戦における9回の繋ぎからみせた粘り。2戦目のチャイニーズ・タイペイ代表戦のように先制、中押し、ダメ押しと畳みかける理想的な点の取り方と、状況に応じた攻撃も見せてくれた。

また今大会3試合で日本代表に生まれた本塁打は、4本(1試合あたり1.33本)だった。第4回WBCでは、7試合で11本(1試合あたり1.57本)と1試合あたりの本塁打は減少している。
盗塁数も今大会は4個(1試合あたり1.33個)、WBCでは11個(1試合あたり1.57個)と減少。試合数の違い(今大会が3試合、WBCが7試合)やフル代表と年齢制限アリの代表、対戦相手の違いなどで単純な比較はできないが、減少しているという事実はある。
攻撃において機動力、長打力どちらも重要な要素だ。この結果を見て稲葉監督を始めとした首脳陣が、どのようなメンバー選定を行うか注目したい。

先発左腕が躍進した投手陣

この大会では今永選手、田口選手といった両左腕が文句ない投球を見せてくれた。第4回WBCで左腕は宮西尚生選手(日本ハム)、松井裕樹選手(楽天)、岡田俊哉選手(中日)と3名選出されたものの先発は不在だった。
国際大会は短期決戦ということもあり、先発左腕不在でも勝ち抜くことは可脳だが、メンバーに入っているにこしたことはない。先発左腕はひとつのキーポイントとなりそうだ。

中継ぎ陣では守護神を任された山﨑選手、セットアッパーの石崎選手が安定。両投手ともにストレートは威力があり、試合終盤を任せることが可能な存在となりそうだ。
過去を見ると、代表では先発投手を中継ぎ起用することも多い。今大会だと多和田真三郎選手(西武)がその役割を担った。
今後、稲葉監督は本職と先発のどちらを選出していくのだろうか。野手同様に投手の起用法も注目が集まる。

連携ミスからピンチを招いた守備

一方で守備面では連携ミスという課題が残った。初戦は中堅手・桑原将志選手(DeNA)が打球判断を誤り、左翼手の外崎選手が飛び込んで打球を捕りにいくというミスで2者が生還。試合には勝ったものの、ビハインドが3点となってしまう要因となっている。
2戦目のチャイニーズ・タイペイ戦では、内野に上がったあたり損ねの小飛球を誰も取ることができずに走者を出すと、次打者の一塁ゴロを山川選手が悪送球。併殺に打ち取ることができず、ピンチが拡大した。ひとつのミスが連鎖を生んでしまう恐ろしさが垣間見えたかっこうだ。

決勝では二塁後方への飛球を三選手が追い、最終的には遊撃手・源田壮亮選手(西武)、中堅手・松本選手が交錯しながらも源田選手が捕球。結果的にアウトではあるが、一歩間違えれば落球、ケガなどにも繋がるプレーだった。
代表という急造チームにおける連携は簡単ではない。所属チームと決めごとも変わり、ミスは起こりやすい。しかし、ひとつひとつミスを塗りつぶしていかねば、国際試合で勝ち上がることはできないだろう。

よい面、悪い面が把握できたこの3試合の経験を選手、監督ともに生かし今後に繋げたい。次の試合は2018年3月に行われるオーストラリア代表戦だ。そのメンバーに今回の選手がひとりでも多く選ばれることを期待する。

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