2017年ドラフト会議におけるセ・リーグ6球団の選手取得結果とは?
10月26日にドラフト会議が行われ、育成選手を含む114選手が指名を受けた。今回はセ・リーグ6球団の指名状況を振り返っていきたい。
高校No.1スラッガー・清宮幸太郎を1位で指名するも、抽選を外した阪神、巨人、ヤクルト。2回目の入札でも他球団と重複し、くじ引きの結果、ヤクルトは将来有望な長距離砲・村上宗隆を獲得した。
一方、2度目の抽選を外した阪神と巨人は、それぞれ馬場皐輔、鍬原拓也の大卒右腕を指名。両投手ともに高い三振奪取能力を備えており、先発ローテーション入りが期待される。
中日は、外れ1位で最速157キロを誇る剛腕・鈴木博志の交渉権を獲得。過去には、田島慎二や又吉克樹など力強い速球を投げ込むリリーバーが1年目から活躍しており、鈴木も即戦力として能力を発揮したい。
広島が中日との競合の末に引き当てた高卒捕手・中村奨成は、今年の夏の甲子園で6本塁打をマーク。西武や巨人などで活躍した清原和博氏が持つ個人の1大会最多本塁打記録を更新し、一躍脚光を浴びた。
新たな記録保持者となった中村は何本のアーチを描けるか気になるところだろう。そこで2000年以降の高卒ルーキーの本塁打ランキングを見ると、高校時代に強打のキャッチャーとして鳴らした森友哉と炭谷銀仁朗が上位に並ぶ。
捕手は十分な経験が必要なポジションであり、またセ・リーグにはDH制がないため出場機会は限られると予想される。そのなかでも2選手の数字を5上回る成績を残し、球界を代表する正捕手への第一歩を踏み出したい。
※10試合以上に先発した投手を対象
DeNAは12球団で唯一の一本釣りに成功し、大学No.1サウスポーの呼び声高い東克樹の交渉権を獲得した。15年には今永昇太、16年には濱口遥大、そして今年の東と3年連続で大卒左腕をドラフト1位で指名。
14年に2位指名で入団した石田健大を含めると、今季ローテーションの一翼を担った先発左腕は、いずれもルーキーイヤーから起用に応えている。それでもラミレス監督は、左投手について「これ以上いらないと思ったことはない」と語った。
指揮官の言葉通り、東は左腕王国の拡大化を図る上でのカギになれるだろうか。
企画、監修:データスタジアム