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魅惑のナックルボールを投げる投手は誰がいる?


ピッチャー

Photo by wavebreakmedia/shutterstock.com

不規則に変化する魔球として知られているナックルボール。 はたして、どのような選手がナックルを操っているのだろうか。 この記事では、日米のナックルボーラーについて紹介する。

不規則変化のナックルボールとは?

ナックルボールの投げ方はさまざまだが、一般的には親指、小指で両脇からボールを挟み、3本の残った指をボールの上から突き立てる。投げる際に3本の指を解き放つ動作ではじき出すのだ。投じられたボールは、スピードは出ないが、ほぼ無回転でキャッチャーミットに進んでいき、空気抵抗の影響を受けホームベース付近で揺れ落ちるのだ。
2017年現在、日本ではナックルを主体として投球を組み立てる選手はおらず、メジャーリーグでも2名のみとなっており、希少価値の高い変化球となっている。

ナックルそしてスーパークイックの前田幸長選手

ロッテオリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)、中日ドラゴンズ、読売ジャイアンツで活躍した前田幸長選手は、ナックルボール、そしてスーパークイックと呼ばれる高速モーションを売りとしており、19年間の現役生活で595試合に登板した投手だ。
彼の武器であるナックルボールは、通常のものとは異なり、回転を微妙にかけることで不規則な変化を生み出していた。ストレートと同じ軌道から変化するため、打者は戸惑い封じ込められていたのだ。
前田選手は巨人を退団後にメジャーリーグを目指して、トライアウトを経てマイナー契約を果たした。メジャー昇格の夢を果たすことはできずに現役を引退したが、彼のスーパークイックとナックルボールは球史に残り続けるだろう。

オールスターでのナックルボール!山崎康晃選手

横浜DeNAベイスターズの山崎康晃選手は、ツーシームを武器にしており、ストレートとツーシーム、そしてスライダーのほぼ3球種で打者を抑え込んでいる。しかし、通常は使うことのないナックルボールも操ることができるのだ。
2016年に横浜スタジアムで行われたオールスターゲームで球場全体からの「ヤスアキジャンプ」を背に受けて登場した山崎選手。捕手は帝京高校時代にバッテリーを組んでいた原口文仁選手だ。その2人が初球に選択したのは、シーズン中は滅多に使用することのないナックルボールだった。
ストライクを奪えたことに気を良くしたのか、2球目も同じく投じるが、今度はすっぽ抜けてしまった。わずか2球ではあるが、「夢の球宴」でナックルボールを投げ込んでインパクトを残した。

ナックルボーラーながら200勝達成!ティム・ウェイクフィールド選手

メジャーリーグでナックルボールといえばティム・ウェイクフィールド選手が有名な存在だ。1992年にピッツバーグ・パイレーツでデビューし、8勝1敗の成績を残して注目を浴びた。その後、1994年に戦力外となるが、1995年から所属したボストン・レッドソックスで才能が開花。4年連続2ケタ勝利を含む186勝を挙げ、パイレーツ時代と合わせて200勝を達成し、2011年に引退した。
ウェイクフィールド選手のナックルは、捕球できる選手が少なく、専属捕手としてダグ・ミラベリ選手がコンビを組んでいた。ミラベリ選手はレッドソックスから移籍した時期もあったが、代わりの捕手がナックルボールを捕球できないため、呼び戻されたほどだ。それほど不規則な変化をしていたということだろう。

サイヤング賞を受賞!R.A.ディッキー選手

ウェイクフィールド選手が引退後のメジャーリーグにおいて、ナックルボーラーと言えばR.A.ディッキー選手が挙げられるだろう。ディッキー選手は2001年にテキサス・レンジャーズでメジャーデビューし、数チームを移籍で渡り歩く。4チーム目となった2010年から所属したニューヨーク・メッツで好成績を残すようになる。
2010年にキャリア初の2ケタ勝利となる11勝をマークすると、2012年には20勝を挙げて230奪三振をマーク。投手にとって最高の栄誉であるサイ・ヤング賞を受賞した。その後、トロント・ブルージェイズへ移籍後も、2016年まで4年連続2ケタ勝利を記録するなど、活躍を続けている。2017年はアトランタ・ブレーブスと契約しており、新チームでの投球に期待が集まる。

まとめ

絶滅寸前のナックルボーラー。捕手が不規則な変化に対応できず、捕球できないということも、ナックルボーラ―が増えない原因の1つだ。 今後、ナックルボーラーは誕生するのだろうか。日米ともに新たな使い手の出現に期待がかかる。

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