山口から九州、そして北海道へ!期待の若手、清水優心選手
北海道日本ハムファイターズで今季3年目を迎えた清水優心選手は、山口県大島郡周防大島町の出身。188cm85kgの大型捕手で打撃も魅力的な清水選手だが、少年時代はソフトボールをしていた。中学生になって野球を始めると、進学した九州国際大学付属高校で主将で4番を務め、夏の甲子園にも出場している。
2014年のプロ野球ドラフトでファイターズが2位指名、背番号10が用意されるなど期待の入団となった。 プロ入り初年度の6月に行われた「侍ジャパン大学日本代表 対 NPB選抜」にNPB選抜の一員として出場。1軍戦では10月に捕手として初先発した。
2016年も2軍戦の出場が主だったが、7月のフレッシュオールスターゲームに出場し好成績をあげている。1軍戦では9月の千葉ロッテマリーンズ戦マルチヒットを放ち、徐々に真価を発揮し始めた。
入団3年目の飛躍に燃える、下関出身の宮崎敦次投手
千葉ロッテマリーンズに所属する宮崎敦次投手も、清水選手同様ソフトボールからの転身組だ。下関市出身の宮崎投手が野球を始めたのは中学の部活動から。また、ピッチャーを始めたのは進学した下関国際高の野球部からと遅いスタートになっている。
それでも、広島国際学院大学時代には広島六大学野球リーグの最優秀選手賞に輝くまでに成長、マリーンズのドラフト指名を勝ち取った。
プロ入り初年度の2015年から1軍キャンプに帯同、オープン戦で登板機会を得るが内容が悪く2軍へ降格した。2016年は9月になって1軍で登板、1回を三者凡退に抑え成長をアピールした。
小柄ながら切れのある直球と多彩な変化球を操る宮崎投手。今季の飛躍のチャンスを虎視眈々と狙っている。
過去最高成績が期待されるリリーフピッチャー、平田真吾投手
下関市出身の平田真吾投手は1989年生まれ。在籍した県立豊北高では目立った成績もなく、甲子園の出場歴もない。だが進学した北九州市立大学では4年の秋季リーグで好成績を残し、社会人野球のHonda熊本硬式野球部に入団を果たす。
その後も地道な努力を続け、2013年のプロ野球ドラフトで横浜DeNAベイスターズからの2位指名を勝ち取った。
プロ入り初年度から1軍でキャンプ、オープン戦と結果を出し、開幕戦でもリリーフで好投するが、その後調子を崩して2軍へ降格。2015年は6月に1軍昇格を果たすと実力を発揮して評価を高める。8月以降は打ち込まれる場面もあったが、2016年も含めた3年間で最も良い成績を挙げた。今季はその成績を上回る結果が期待されている。
投手以外は全て経験済み!異色のマルチプレイヤー三輪正義選手
東京ヤクルトスワローズで在籍10年目を迎えた三輪正義選手も下関市出身だ。下関中央工では1年生からレギュラーとして活躍したが、甲子園出場歴はない。
高校卒業後は宇部市にある山口産業に就職、軟式野球部で3年ほどプレーした後、四国アイランドリーグの入団テストを経て香川オリーブガイナーズに入団した。50m5秒7の俊足を武器に盗塁王のタイトルを獲得している。
ドラフト6位で入団したスワローズでは主に代走で出場するが、特徴的なのが経験した守備のポジション。キャリアが進むにつれ二塁手、遊撃手、さらには外野の全ポジション、三塁手、捕手、一塁手の順で経験を積んできた。2013年までで投手以外の全ポジションを、それもプロの世界で務めるというマルチな活躍ぶりを見せている。
2016年シーズンに復活ののろしを上げた上本達之選手
宇部市出身の上本達之選手は、埼玉西武ライオンズで入団15年目を迎えたベテラン捕手だ。宇部商時代は選手権で甲子園出場も果たしている。高校卒業後は協和発酵に入社して野球を続行、2002年のプロ野球ドラフトでライオンズから6位指名を受けて入団した。
在籍3年目に1軍初昇格、その翌年は1軍で初の先発出場(7番ファースト)、初安打を記録するなど成長ぶりを見せたがスタメン定着には至らず。
その後も左バッターの代打要員や守備固めとしての一塁手、緊急時の控え捕手といった役割が中心で、1軍の公式戦にキャッチャーとして先発したのは2009年と時間を要した。ライオンズで一時代を築いた西口文也投手を好リードで支えた功績がある。
近年は出場機会を大きく減らしていたが、2016年に代打として67試合出場、打率3割を超える成績で復活をアピールした。
まとめ
山口県出身の現役プロ野球選手には、主に少年時代だがソフトボールを経験していた選手が多いのが特徴的。また地道な努力を重ねてきた中堅やベテラン選手がいる一方、飛躍を狙う若手選手にも期待が集まっている。