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イチローから千賀まで!愛知出身県の現役プロ野球選手5選

2017 10/13 11:07mikky
愛知県
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Photo by srattha nualsate / Shutterstock.com

愛知県はプロ野球の中日ドラゴンズが名古屋市に本拠を置くなど、野球が大変盛んな地域だ。 愛工大名電や東邦などさまざまな名門校があり、多くのプロ選手を輩出している。 今回は言わずと知れた「レジェンド」から最近の注目株まで愛知県出身の名選手を5人紹介する。

まだまだ現役!愛知県が生んだ至宝イチロー選手

愛知が生んだ野球選手といえば豊山町出身の外野手、イチロー選手だろう。類まれなバットコントールと俊足、レーザービームと言われる強肩での捕殺はメジャー屈指。愛工大名電時代の3年間の通算打率は5割を超え、1991年にドラフト4位指名されたオリックスでは「振り子打法」で大ブレーク、95年のリーグ優勝にも貢献した。

2000年の渡米後もマリナーズでMLBシーズン最多安打(262本)、ヤンキース移籍を経てマーリンズではMLB通算3000安打を達成するなど、次々と記録を塗り替え、43歳(2017年4月時点)でも今なお活躍を続けるレジェンドだ。毎年秋から年末にかけて地元では「イチロー杯」が行われ、少年野球チームが憧れの対面を目指してしのぎを削っている。

WBCで世界を驚かせたフォーク!ソフトバンクの千賀滉大選手

2017年に行われた第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、準決勝でアメリカに惜敗した日本。激戦の中で4試合に登板して通算防御率0.82の好成績を収め、大会優秀選手にも選ばれたのが、プロ野球のソフトバンクで活躍する千賀滉大投手だ。

蒲郡市出身の千賀選手は、蒲郡高校では無名だったが、2010年に育成ドラフト4巡目でソフトバンクに入団。12年に支配下登録、13年に開幕一軍と育成ながらも成長を見せ、一時は右肩痛に悩まされながらも選手層の厚いソフトバンクでセットアッパーから先発の座を勝ち取った。
急速150キロ台後半のストレートと落差の大きい「お化けフォーク」、スライダーと幅広い配球が武器だ。

日本プロ野球最強のクローザー、中日の岩瀬仁紀選手

プロ野球において、2000年代中盤から後半にかけての中日ドラゴンズ黄金期を支えた最大の功労者といえば、西尾市出身の岩瀬仁紀投手だろう。
西尾東高校、愛知大学と進み、1998年のドラフトで社会人(NTT東海)から逆指名で中日に入団。新人で10勝を挙げる活躍を見せたが、間もなく中継ぎで起用され、落合監督の下ではクローザーとして活躍。2011年には前人未到のNPB通算300セーブの大記録を打ち立てるなど、球界一のクローザーとして他球団から恐れられた。
岩瀬選手の最大の武器は「死神の鎌」と呼ばれる横滑りのスライダー。全盛期は打者の腰が引けるほどの曲がりをするため「分かっていても打てない」と言われ、守り勝つ中日の野球の象徴だった。

中継ぎで2011年プロ野球MVP!球界のイケメン浅尾拓也選手

岩瀬選手と同じく地元の中日ドラゴンズで活躍する投手として代表的なのは浅尾拓也選手だろう。
知多市出身で、常滑北高校、日本福祉大学を経て2006年のドラフト3位で入団。球界屈指のイケメンとしてファンも多く、150キロ台後半の速球や高速フォークを武器にセットアッパーとして活躍し、2010、11年と2年連続で最優秀中継ぎ投手に選出された。特に2011年はNPBの年間最多ホールドポイント記録を更新し、リーグ優勝に貢献した。
しかし、翌2012年から急激に急速が落ち始めるとともに、右肩の故障も抱えるようになり、チームの成績も下降気味に。近年は急速よりも左右に揺さぶりをかけながら打ち取るスタイルに変化している。オフには中日の選手らとともに名古屋市内の病院へ慰問に訪れるのが恒例だ。

ヤクルト投手陣の柱「和製ライアン」小川泰弘選手

一度見たら忘れない独特のピッチングフォームで知られるのは、田原市出身のヤクルトスワローズの小川泰弘投手だ。
171センチと野球選手としては小柄だが、左足を胸まで上げるオーバースローのダイナミックなフォームは、ノーラン・ライアンをほうふつとさせ「和製ライアン」との愛称がついている。成章高校時代は愛知県選抜にも選出され、創価大学では東京新大学リーグでMVPを5回獲得する活躍を見せた。
2012年のドラフトで2位指名を受け、新人の13年にはいきなり16勝を挙げてリーグ新人王にも選出。その後は毎年10勝前後の成績を収め、翌14年から17年まで4年連続で開幕投手を務めるなど、勝ち星が計算できるヤクルトの投手の柱として活躍している。

まとめ

愛知県出身の選手は中日ドラゴンズに多く見られるが、意外にも他球団でエース級の活躍をしている選手が多いこともわかった。 千賀選手のように高校時代は無名でも、才能を見出されて育成から大ブレークする例も近年は多くみられる。 レベルの高い愛知県の野球は、今後もさまざまな形で注目されるだろう。