東京ヤクルトスワローズ・石川雅規 150勝&2500回までの軌跡|【SPAIA】スパイア

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東京ヤクルトスワローズ・石川雅規 150勝&2500回までの軌跡


現役最多勝利・最多投球回数投手となった石川雅規

ヤクルト一筋16年、今やチーム1のベテラン選手となった東京ヤクルトスワローズの石川雅規選手。2016年には通算150勝、2017年には2500投球回数を達成しており、現役選手の中では最多の数字を誇っている。
2017年シーズンはやや苦しんでいるが、開幕からローテーションを守っている数少ない投手であり、頼もしい存在だ。

167cmと小柄な投手であるが、抜群のコントロールと多彩な変化球を武器にここまで戦ってきた。その存在感は、今も昔もずっと変わらない。今回はそんな石川選手の、150勝&2500イニングの軌跡を振り返っていこう。

1年目から12勝をあげて新人王を獲得

石川選手は秋田商業高校から青山学院大学を経て、2001年のドラフト自由枠でスワローズへと入団した。この年、スワローズは日本一となったものの、石井一久さんがMLBへ移籍することもあり、計算できる左投手が1人でも多く必要な状態であった。そのため、石川選手にかかる期待は大きかったのだ。

そしてルーキーイヤーの2002年、4月4日のカープ戦でプロ初勝利をあげると、その後も安定した投球を見せ、ローテーションに定着する。石川選手の凄さは、早々に崩れてKOされるという試合がほとんどなかったということだ。
被安打は多いが、多少点を取られても、キッチリ5~6回までを投げてくれる。調子が悪くても、最低限の試合は作るという、なんともルーキーらしからぬ投球を見せていたのである。

そしてこのシーズン、結局シーズン最後までローテーションを守り抜き、12勝9敗防御率3.33という成績を残して新人王を獲得した。同年には横浜ベイスターズの吉見祐治さんが11勝8敗 防御率3.64という成績を残しており、特に9月には月間MVPを受賞するほどの猛追を見せたが、なんとか振り切っての受賞であった。

新人から5年連続2桁勝利は偉大な投手に並ぶ大記録

その後、石川選手は2007年まで5年連続の2桁勝利を達成している。新人から5年連続の2桁勝利というのは、堀内恒夫さん、江夏豊さん、そして石川選手の3人しか達成していない大偉業だ。
60~70年代の巨人・阪神の大エースと一緒に名を連ねるとは、まさに21世紀の大投手の名にふさわしい。なお2人はその後も記録を伸ばし、堀内さんは13年、江夏さんは9年連続となっている。

さて、ここまでの5年間の成績をまとめてみよう。

2002年:12勝9敗 178回1/3
2003年:12勝11敗 190回
2004年:11勝11敗 163回1/3
2005年:10勝8敗 149回2/3
2006年:10勝10敗 151回

5年間合計:55勝49敗 832回1/3

2004年のシーズンオフに疲労骨折が判明し、2005年シーズンには2軍リフレッシュという時期もあったが、長期離脱は1度もなく、安定した活躍を見せていた。

2007年は絶不調、しかし得たものは大きい

しかし、2007年は一転して不調に陥ってしまう。要所での粘りがなく、打ち込まれるシーンが多くなってしまったのだ。開幕から全く勝てず、4月の成績は0勝3敗 防御率7.86、5月には2軍に降格となってしまった。後半戦に巻き返すものの、勝利数も4に終わり、新人からの連続2桁勝利もとうとうストップしてしまう。

この年序盤の石川選手は、とにかくどの球を投げても痛打されていた。年々変化球の割合が増えていったことで、ストレートの球威が失われてしまっていたのが主な原因ともいわれている。技巧派投手とはいえ、やはりピッチングの生命線はストレート。この球に威力がなければ、変化球も生きてこない。

石川選手はもう1度、ストレートを中心に自分のピッチングを磨きなおした。その効果はすぐに表れ、復帰後は2つの完封(意外にも6年目で初完封)を記録している。7点台だった防御率も、4点台まで戻ってきた。2桁勝利も規定到達も逃し、チームも最下位に沈んでしまったが、2軍調整中に得たものは多かったようだ。

ストレートの復調とシュートの取得!タイトルを取るほどに大復活

そして2008年、見事に復活を果たす。この年に残した成績は12勝10敗 防御率2.68。初の投手タイトルである最優秀防御率まで獲得するほどの大活躍であった。ピッチングの根本的な見直しに加え、新たにシュートを覚えのた非常に効果的だったようだ。

今までの石川選手の持ち球はストレート・シンカー・スライダー・カットボールの4つ、つまり左打者に食い込んでいく球を持っていなかった。
以前から古田敦也さんからもシュートの必要性を何度も説かれていたのだが、それがなくても勝てていたため、その必要性を感じていなかったのだ。だが2007年の反省から、ようやくシュートの取得に着手し始める。

まずはヤクルトのOBでもある安田猛さんに相談した。安田さんといえば、70年代ヤクルトの左のエースとして活躍した選手だ。サイドスローからキレのあるスライダーとシュートを駆使し、5度の2桁勝利・2度の最優秀防御率を達成。
特に王貞治さんにめっぽう強く、数多くの投手と対戦してきた王さんにとって、もっとも通算打率が低いのが安田さんであった。

石川選手は安田さんにシュートの握りや肘の使い方を教えてもらい、さらにカミソリシュートを駆使して通算201勝を上げた名投手、平松政次さんにもコツを教えてもらい、この球を自分のものにしていく。

再び4年連続の2桁勝利!これで10年で9度目

このシュートを覚えた結果、並み居る左の強打者を次々に押さえ込んでいく。開幕から快調なピッチングを見せ、4月だけで5勝をマーク。月間MVPも獲得した。その後は援護に恵まれなかったため、勝ち星は12勝から伸びなかったが、2年ぶりの2桁勝利に最優秀防御率のタイトル。完全復活といっても過言ではないだろう。

その後は以前のような安定感を取り戻す。2009年には13勝を挙げて、チーム初のクライマックスシリーズ出場に貢献。2010年は一時期、2勝8敗という大きく負け越していたが、そこから11連勝を記録して、2年連続の13勝を記録した。
そして2011年5月のベイスターズ戦で通算100勝を達成。この年でちょうどプロ生活が丸10年になったが、そのうち9年で2桁勝利を記録している。

2007年:4勝7敗 96回2/3
2008年:12勝10敗 195回
2009年:13勝7敗 198回1/3
2010年:13勝8敗 186回1/3
2011年:10勝9敗 178回1/3

5年間合計:52勝41敗 854回2/3
通算(10年):107勝90敗 1687回

2015年には自身初のリーグ優勝も経験!

2012年、2013年は2桁勝利を逃したが、2014年には山田哲人選手のブレイクなどもあり、超強力打線が石川選手を援護。防御率は4.75だったものの、10勝10敗で3年ぶりの2桁勝利を達成した。さらに2015年にはチームの好調と自身の好調が重なり、13勝9敗 防御率3.31という好成績を残している。

この年といえば、9月の活躍が印象的だ。チームは巨人との熾烈な優勝争いを繰り広げていたのだが、石川選手はこのひと月の間に5戦登板し、そのすべてで勝ち星を記録。
特に巨人との直接対決では、自ら決勝タイムリーを放つほどであった。この活躍もあって、チームは2001年以来のリーグ優勝を達成。自身初の日本シリーズ出場を果たすこととなった。

翌2016年も8勝8敗とまずまずの成績を残す。ふくらはぎ痛で2度の登録抹消が影響し、規定投球回数にも到達しなかったが、それでも8月27日の阪神戦では9回途中2失点の好投を見せ、150勝を達成した。
惜しくもあと1人で完投勝利というところ、ヒットと四球で2人のランナーを出して降板。だが後を受けた秋吉亮選手がしっかりと抑えてくれたため、無事に150勝を達成した。

2012年:8勝11敗 172回2/3
2013年:6勝9敗 148回1/3
2014年:10勝10敗 165回
2015年:13勝9敗 146回2/3
2016年:8勝8敗 116回2/3

5年間合計:45勝47敗 749回1/3
通算(15年):152勝137敗 2436回1/3

まだまだチームには欠かせない存在

2017年はチームも自身もやや苦しんでいる。8月終了時点での成績は4勝12敗 防御率4.96。6月13日の楽天戦で2500投球回数を達成したものの、やはりこの成績は不本意だろう。
5月18日の巨人戦で3勝目を上げてから、8月22日の阪神戦で4勝目を挙げるまで、3か月以上も勝ち星のない時期もあった。それでも、ローテーションを守り続けるのだから本当に立派な投手だ。8月終了時までの通算成績は以下の通り。

2017年:4勝12敗 114回1/3
通算(16年):156勝149敗 2550回2/3

体が大きいわけでもなければ、ストレートが早いわけでもない。だがコントロールと多彩な変化球、そして投球術。これらがあればプロの世界で活躍できることを証明してきた。肩・肘の故障が少なく、長期離脱した時期がほとんどないのも大きい。
厳しい状況は続くが、この「小さな大投手」がふたたびチームに栄光をもたらす日を楽しみにしたい。

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