奇跡が重なった試合開催までの状況
2017年9月18日は、甲子園球場にてSPAIAが試合のスポンサーとなる阪神vs広島戦が開催される日でしたが、台風18号の影響で試合の開催が危ぶまれていました。SPAIAのスタッフは14日頃から、台風の予報と広島の優勝までのマジックナンバー、そして18日までの試合日程を見ては当日どうなるのかやきもきしていたのです。
開催2日前の16日。広島優勝へのマジックは「1」。台風が最接近する可能性が高い17日の試合中止を見込み、雨の中開催時間をずらしてまで、念願のホームでの胴上げをかけてヤクルトとの試合を決行した広島。
これで優勝が決まり18日は消化試合となってしまうのか…。試合の盛り上がりが変わってしまうのでは、とスタッフがあきらめかけていたとき、なんとヤクルトが勝利!!これはもしかして、18日は優勝がかかった試合になるというミラクルが起きるのか?
そして17日は予想通り台風の影響で阪神、広島それぞれの試合が中止となりました。
明けて、台風一過の快晴となった18日。開催中止もしくは消化試合となる心配をしていたところが一転、セ・リーグ優勝がかかった試合のスポンサーとなってしまったのです。協賛が決まった数ヵ月前には予想もしていなかった事態でした。
ここからは、SPAIAのスタッフが奇跡のようなめぐり合わせで観ることができた阪神VS広島戦の模様をレポートします。
待ちに待った「SPAIAデー」
試合開始1時間半前、甲子園駅に到着すると、すでに阪神と広島のそれぞれファンが来場しており混雑しています。この日は「SPAIAデー」ということで、球場入口には横断幕、階段にはのぼり、そしてコンコースにはポスターが飾られ、どこを見てもSPAIAの文字が目に飛び込んでくる状況です。
©阪神タイガース
©阪神タイガース
©阪神タイガース
試合当日、ノベルティとして先着1万人の方に配布された「阪神×SPAIAコラボうちわ」。裏は阪神の2017年のスローガンである「挑む」の文字がプリントされています。ゲットした方はぜひ、お家でも使ってくださいね。
©SPAIA
ライナービジョンにもSPAIAロゴ。外野席からよく見えそうです。
©阪神タイガース
オーロラビジョンではSPAIAアプリのプロモーション動画が流れました。
野球少年の夢、プロ野球の始球式
この日の始球式は、弊社代表の金島弘樹が務めることになっていました。リトルリーグ、シニアリーグに在籍し、高校時代は甲子園を目指した金島。熱烈な阪神ファンでもあります。甲子園での始球式は、金島にとってまさに夢のような出来事です。
始球式で投げることが決まってからは身体作りを行い、この日はSPAIAオリジナルの阪神風ユニフォームも着て、気合十分。
© 2017 SPAIA
始球式の前には、鳥谷敬選手の通算2000本安打達成を記念して、連盟表彰式・名球会ブレザー授与式が行われました。元広島監督の山本浩二氏(現・日本プロ野球名球会理事長)が鳥谷選手にブレザーを授与し、「まだまだできる」と激励の言葉を送りました。
©SPAIA
いよいよその時が近づいてきます。金島と弊社取締役の財部がグランドに入り、まずはトラッキーたちと記念撮影。
©SPAIA
次に、阪神・広島の選手代表への花束贈呈。広島出身でカープファンの財部は、選手を目の前にして直接花束を渡すことができ、感激の様子でした。
©阪神タイガース
そして、いよいよ始球式が始まります。硬い表情で入場する金島。阪神タイガース、そして高校野球の聖地・甲子園球場のマウンドでの投球ということで、体験したことのないプレッシャーが肩にのしかかります。この日バッターを務めたのは広島の田中広輔選手でした。
©阪神タイガース供
©阪神タイガース
©阪神タイガース
憧れの聖地で始球式を行うというのは誰にでも機会があるわけではありません。改めてその機会に巡り合えたことに感謝しつつ、「周りの音が全く聞こえなかった……。今までの人生の中で一番緊張した」と振り返る金島でした。
試合開始!合間にはファン向けイベントも
阪神のホームである甲子園でありながら広島の優勝がかかった試合ということもあり、試合が始まる頃には3塁側は内野から外野まで広島の赤で埋め尽くされていました。スタッフが座っている1塁側からは外野席の広島ファンの様子をよく見渡すことができ、優勝を願う広島ファンの一体感と気迫が伝わってきます。
しかしここは甲子園。目の前で広島に優勝はさせまいとする虎党たちの声援も負けていません。
©阪神タイガース
とうとう試合が始まりました!
まず先制したのは広島。1回裏に松山竜平選手がタイムリーヒットを放ち、さらに4回裏にも野村祐輔選手のスクイズで、0-2とリードする展開となりました。
3回裏と4回表のイニング間には、子供たちが参加できるイベント「キー太とじゃんけん」が行われました。このイベントへの参加権は、事前にSPAIAでキャンペーンとしてプレゼントしていたものです。普段はなかなか立ち入ることのできないグラウンドに降りて、キー太やトラッキーともふれあうことができた子供たちはとても喜んでいる様子。キャンペーンを実施したスタッフにとっても観ていて嬉しい光景でした。
©阪神タイガース
イベントが終わり、試合は後半戦へ。このまま広島の優勝が決まってしまうのかと思いきや、そうはさせないと意地をみせる阪神の反撃。4回裏に中谷将大選手、7回裏に陽川尚将選手がそれぞれソロホームランを放ち、2-2と同点に追いつくと、1塁側の阪神ファンが大いに盛り上がります。
ここまでそれぞれに点が入りながらの接戦。見応えのある試合の流れとなりました。
©SPAIA
そしてその時が。広島優勝の瞬間
8回表、バティスタ選手のタイムリーヒットで2-3とし、広島が阪神を突き放します。8、9回裏の阪神は得点につなげられず、そのままゲームセット!広島が勝利を収めました。
優勝が決まった瞬間、ベンチを走り出す広島の選手たち。マウンドの上に集まる彼らの元にゆっくりと出てきた緒方監督。そして監督の胴上げ。なんと11回もの胴上げで、選手たちは歓喜に包まれていました。
©SPAIA
緒方監督は、この後のインタビューで選手たちに対して「頼もしいやつらだ本当に!!」と称賛を送り、優勝の喜びを語っていました。
SPAIA冠試合を終えて
日本中が注目するリーグ優勝がかかった試合。実際に優勝が決まり、胴上げを目の前で観ることができるのは、その日球場にいる限られた観客のみ。その試合を特別な立場で観戦することができたSPAIAスタッフはとても幸運でした。すでに社内からは、来年も!との声が出ています。
何か月も前から試合開催まで、準備に携わってくださった関係者の皆様には心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
今年リリースした一球速報も来シーズンまでにはさらにパワーアップして、よりスポーツを面白くする仕掛けを皆様にお届けしていきます。これからのSPAIAも、どうぞよろしくお願いいたします!