アメリカでは当たり前の掛け持ち選手
日本のプロ野球選手は、高校時代に掛け持ちでスポーツを行っていたことはほぼない。
しかし、アメリカでは珍しいことではなく、大学生まで複数のスポーツをやることが一般的となっている。夏は野球、冬はアメリカンフットボールといったように、シーズンごとにスポーツを変えて行うのだ。
また、MLB、NFL両方からドラフト指名を受けることも珍しくない。過去にはプロに入ってからも掛け持ちを行っていた選手も存在するほどだ。
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プロ野球選手でも少年、少女時代に野球以外のスポーツを行っていることは珍しくない。 サッカー、テニス、陸上など、さまざまなスポーツから野球へ移ってきた選手も存在する。 今回は野球以外のスポーツを行っていた選手たちを紹介する。
日本のプロ野球選手は、高校時代に掛け持ちでスポーツを行っていたことはほぼない。
しかし、アメリカでは珍しいことではなく、大学生まで複数のスポーツをやることが一般的となっている。夏は野球、冬はアメリカンフットボールといったように、シーズンごとにスポーツを変えて行うのだ。
また、MLB、NFL両方からドラフト指名を受けることも珍しくない。過去にはプロに入ってからも掛け持ちを行っていた選手も存在するほどだ。
陸上選手としてオリンピックにも出場し、アジア大会では銀メダルを獲得している飯島秀雄選手。飯島選手は1969年にロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)へ入団。足のスペシャリストとしての期待がかけられていた。代走専門の選手としてチームに入団するという前代未聞の入団でもあった。
3年間にわたり現役生活を続け、117試合に出場して23盗塁、17盗塁死の成績を残している。また、一軍では一度も打席、守備に立つことはなかった。日本で今後はこのような選手が出てくることはなさそうだ。
2017年春のセンバツで優勝を果たした大阪桐蔭高校の新2年生となる根尾昂選手。野球では投手、野手をこなす「二刀流」として活躍しているが、中学時代は野球だけでなくスキーでも活躍していたのだ。
岐阜県飛騨地方生まれの根尾選手は、雪が珍しくない地域ということもあり、幼少時代からスキーを行っていた。中学2年生時には全国大会のアルペン部門で優勝するほどの才能の持ち主だったのだ。しかし、大阪桐蔭高校に入学したことでスキーは封印。野球では投手と野手の二刀流を行い、プロ入りを目指す。
女子プロ野球の京都フローラに所属する三浦伊織選手。椙山女学園高校時代はテニス部の主将として活躍し、インターハイに出場するほどの腕前だった。二刀流としてテニス、野球を行っていたが、2009年に女子プロ野球のトライアウトを受けて合格。以降は女子プロ野球選手として活躍している。
2014年には打率.500で首位打者を獲得するなど、リーグ戦では主力としてチームに欠かせない存在となっている。また、女子野球日本代表にも選ばれており、日本を代表する選手なのだ。
2015年シーズン、2016年シーズンとNPB史上初となる2年連続トリプルスリーを達成した東京ヤクルトスワローズの山田哲人選手。少年時代はサッカーでも有望選手だったのだ。
小学生になる前から体操、空手を行っており、運動神経は抜群だった山田選手は、1年生になるとサッカーチームに入り、ストライカーとしてゴールを量産する。サッカーの大会では得点王にもなるほどの活躍を見せていたのだ。
しかし、友人に誘われたて野球を始めた山田選手は野球にのめり込み、以降はサッカーではなく野球の道に進んだのだ。抜群の運動神経を誇る山田選手なら、サッカーでも日本代表クラスの選手になっていたかもしれない。
プロ野球選手になる運動神経を持ったアスリートたちは、他のスポーツでも優秀な成績を収めていることがうかがえる。 一流選手はどんなスポーツをやっても一流ということなのだろう。 今後、日本でもアメリカのようにマルチアスリートが誕生する日が来るだろうか。楽しみに待ちたいところだ。