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開幕戦で新人初の快挙達成・穴吹義雄選手【球史に名を残した偉人達】

2017 8/3 12:07cut
野球ボール
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史上初の新人選手による開幕戦サヨナラ本塁打

鳴り物入りで南海へ入団を果たした穴吹選手は、オープン戦で結果を残すことができなかった。そのために山本一人監督はクリーンアップで起用を取りやめ、6番打者として起用。しかし、この評価を覆す活躍を穴吹選手は阪急ブレーブスとの開幕戦でやってのけた。
8回までの3打席で2安打を放ち、マルチ安打を達成した穴吹選手。第4打席は2-2の同点で迎えた9回裏に巡ってきた。阪急の2番手柴田英治選手が投じた初球をフルスイング。打球は打った瞬間それとわかる当たりとなり、試合を決めるサヨナラ本塁打となった。史上初の新人選手による開幕戦サヨナラ本塁打となり、球史に名を残すことになる。
華々しいデビューを飾った1年目は100試合に出場し打率.233(202打数47安打)、4本塁打、22打点と大物新人としては物足りない成績となっている。新人王を期待されたものの受賞はできず、悔しい1年目となった。この年のパ・リーグ新人王は稲尾選手だった。稲尾選手は21勝6敗、防御率1.06で最優秀防御率のタイトルも獲得している。
チームも連覇を達成できず、西鉄に敗れ2位となった。

レギュラーに定着した2年目以降

1年目に思うような成績を残すことができなかった穴吹選手だが、2年目以降はレギュラーに定着する。開幕戦は5番三塁で出場したが、3戦目から野村克也選手に代わりプロ入り以来、初めてとなる4番に座る。
5月上旬まで4番三塁の座を死守するが、山本監督は穴吹選手を中堅にコンバート。シーズン中としては異例となる内野から外野へのコンバートだったが、5月下旬には7番中堅としてレギュラーを獲得した。
年間を通じて123試合に出場し打率.274(409打数112安打)、15本塁打、51打点をマークし主力選手へと成長の階段を上っていった。その後も1961年まで100試合以上に出場し安定した成績を残していた。
しかし、打率3割を超えたことは一度もなく、キャリアハイも2度(1957年、1959年)の15本塁打となっており、入団前の争奪戦から考えると不本意な成績に終わっている。

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