あの安打製造機が華麗に復活!東京ヤクルトスワローズ・坂口智隆|【SPAIA】スパイア

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あの安打製造機が華麗に復活!東京ヤクルトスワローズ・坂口智隆


かつての安打製造機が復活!

2016年シーズン、1人の男がリーグを越えて復活した。東京ヤクルトスワローズの坂口智隆選手だ。かつてパリーグで最多安打のタイトルを取りながらも、ケガによってここ数年間は満足な成績を残せず、2015年オフにはオリックスバファローズを自由契約となってしまった。
しかし、新天地では、見事にその打棒が復活。1番打者として、リーグNo,1の打線を牽引する活躍を見せたのだ。今回は、そんな坂口選手の復活までの軌跡をたどっていこう。

2011年には最多安打のタイトルを獲得

坂口選手といえば、やはりシュアなバッティングの持ち主のイメージが強いかと思う。2009年には.317(526-167)、2010年には.308(558-172)と2年連続で3割を記録し、2011年は.297(590-175)で連続3割が途切れてしまうも、最多安打のタイトルを獲得した。
打撃センスには非凡なものを持ち、神戸国際大学附属校時代は投手であったにも関わらず、大阪近鉄バファローズが野手としてドラフト1位で指名したほどだ。右に左に鋭い打球を放ち、外野の間を抜ければ一気に3塁へ。間違いなく、オリックスバファローズのスター選手の1人であった。

打撃以上に華麗な守備!4年連続のゴールデングラブ賞

坂口選手の魅力は、その華麗な守備にもある。俊足を生かした広い守備範囲に打球への反応や落下点までの動き、そして正確かつ素早い送球。どこをとっても本当に無駄がなかった。難しい打球にも余裕を持って追いつくことも珍しくなく、あれほどスマートに外野守備をこなす選手は他にいないのではないだろうか、と思わせられるほどであった。
レギュラーに定着した2008年には、パリーグ最多の刺殺数(フライでアウトを取った回数)となる283を記録。いかに守備範囲が広いかがおわかりいただけるかと思う。
2009年には捕殺数(送球でランナーをアウトにした回数)でもリーグ1位の14個を記録した。2008年~2011年まで4年連続でゴールデングラブ賞を獲得しており、当時のパリーグでもトップクラスの守備力だったのは間違いない。

広い守備範囲が仇となった右肩のケガ

2012年5月17日の巨人戦に、坂口選手の守備力が仇となりケガをしてしまう。この日、いきなり1回表でノーアウト1・3塁ピンチを迎えてしまったチーム。ここで相手バッターは3番の坂本勇人選手で、打球は内野と外野のちょうど間くらいにふらふらっと上がったフライだった。1番センターで出場していた坂口選手は、この打球に素早く反応すると、前に飛び込みながら見事にキャッチに成功し、見事にピンチの芽を刈り取ったのだ。
しかし、このプレーで坂口選手は肩を強打してしまう。その場で動くことができず、担架で運ばれてしまうほどだった。病院での検査の結果、右肩肩鎖(けんさ)関節の脱臼および靱帯断裂と判明し、当時はシーズン絶望とも報じられた。なんとか9月に2軍戦に出場できるまでにはなったものの、ここから坂口選手の野球人生が狂い始めてしまう。

全く上がってこない打率。オリックスを退団へ

2013年に開幕からスタメンに名を連ねるも、なかなか打率が上がってこない。守備では相変わらず広い守備範囲を誇っていたものの、打撃に関してはまるで別人かのように打てなくなってしまったのだ。
レギュラーを獲得してから4年間で664本ものヒットを積み重ねた男が、.230前後の打率から上がってくることができない。8月にはぎっくり腰で登録を抹消されてしまい、そのままシーズンが終了してしまった。
翌2014年はフルシーズンで1軍に帯同するも、結局打率は.230と変わらず。チームはクライマックスシリーズへと進出したが、2年連続で期待された役割を果たすことができずに終わってしまった。
復活をかけて挑んだ2015年シーズンも、ケガで36試合に終わってしまう。そしてシーズン終了後、球団からは野球協定で定められた限度額を超える減棒(1億円以上は40%)を提示されるも、坂口選手はこれにサインせずそのまま自由契約となった。そして11月、東京ヤクルトスワローズへと入団する。

新天地で完全復活!「1番 センター 坂口」

新天地で迎えたシーズン開幕戦は、6番レフトでスタメン出場。順調にヒットを重ねると、5試合目からは慣れ親しんだ1番センターでの出場が続いた。打率も3割前後を順調にキープし続け、6月には大引啓次選手とオリックス以来の1・2番を組むことも多くなった。2人は同級生でありオリックス時代から仲が良かったようなので、坂口選手にとっても大引選手の存在は非常に心強かっただろう。
結局坂口選手はケガ人が続出するチームの中で1度も離脱せず、141試合に出場して155安打となった。打率は.295と惜しくも3割は逃してしまったが、これで完全復活といっても良いだろう。最後の5試合まで3割をキープしており、最後の最後で3割を切ってしまったのはもったいないが、ここ数年間ほとんど働けなかったことを考えると十分すぎるほどの活躍だ。

まさにヤクルトの救世主!守備面での貢献は計り知れず

坂口選手は、まさにヤクルトにかけていたピースだったのだ。ヤクルトでは青木宣親選手がMLBへ移籍して以来、センターが不在という状況が長らく続いていた。
上田剛史選手や比屋根渉選手らが競争していたものの、守備・走塁面で凡ミスが多く、なかなかレギュラーを獲得するまでには至らなかったのだ。だがそこに安定した守備力を持つ坂口選手が入団すると、あっという間にレギュラーを獲得していった。
坂口選手の守備範囲は、オリックス時代から衰えを知らない。2016年に記録した刺殺数286は、2011年に次いで自身2番目の数字だ。さすがに肩の強さは全盛期ほどではなくなってしまったが、それでも平均的な外野手ほどの強さはあり何より正確な送球で衰えは十分に補えている。捕殺数9もリーグトップで、4年連続ゴールデングラブ賞は伊達ではない。

苦しんだ時期も無駄ではなかった!出塁率が大幅アップ

打撃面でも、その存在感は非常に大きかったと言える。体の状態は2015年ごろから少しずつ良くなっていったそうだが、新天地でようやくかつての打棒が戻ってきた。だが、今回は別のポイントに注目していきたい。
実は、坂口選手は打率が上がってこなかった時期でも、とある数字だけはケガ前以上の水準を残していた。それは「出塁率」だ。ケガ前の坂口選手は、IsoD(打率と出塁率の差)が大体0.06前後であった。当時の成績をまとめてみよう

2009年:打率.317 出塁率.381 四球数52個/594打席(137試合) IsoD:0.064
2010年:打率.308 出塁率.371 四球数52個/622打席(138試合) IsoD:0.063
2011年:打率.297 出塁率.359 四球数54個/651打席(144試合) IsoD:0.064

今度はケガをして苦しんでいるシーズンの成績を見てみよう
2013年:打率.230 出塁率.309 四球数44個/440打席(97試合)  IsoD:0.079
2014年:打率.235 出塁率.336 四球数47個/382打席(122試合) IsoD:0.101

という数字だ。ケガ前も安定した成績を残していたが、ケガ後は少ない打席数の中で数多くの四球をもぎ取った。
IsoDという数字は0.07を越えれば優秀、0.1を越えれば一流と呼ばれる数値であるが、この打率でこれだけの数値を残すのは驚異的である。ヒットが打てない中、もがき苦しんで身に着けた技術なのだろう。

今度こそ自らの手で栄光を!

打率.295 出塁率.375 四球数63個/607打席(141試合) IsoD:0.080 これが2016年に残した成績だ。四球数63は自己最高の数字である。体の状態が戻った今、苦しみながら身に着けた技術がさらに活きるようになった。
これはチームにとっても本人にとっても非常に大きいだろう。一度はどん底を味わったが、そこから這い上がってきた男ほど強い者はいない。その打撃で、その守備で、その経験で、今度はチームに栄光をもたらすことができるだろうか。

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