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キレのあるスライダーが武器!阪神・桑原謙太朗の大活躍の理由とは

2017 8/3 12:07Mimu
野球ボール,グローブ
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スライダーのキレはプロの中でもトップクラス

なぜ桑原選手がここまで活躍で来ているのであろう。それを語る上で、やはり「スライダー」の話は欠かせない。桑原選手のスライダーは、150km/h近いスピードを誇りながらも、打者の手元で少しだけスライドするのが特徴だ。「マッスラ」や「カット」と表現されることもある。この球は大学時代から投げ始めたそうなのだが、先ほど紹介した大学の通算成績を見てもらえると、どれだけ効果的だったかがおわかりいただけるかと思う。
桑原選手は実はきれいなストレートをあまり投げない。ほとんどの球がナチュラルに変化しており、この速いスライダーもそのうちの1つだ。ムービングボールというべきだろうか。ストレートがスライダー変化をしたり、時にはシュート方向へ食い込むように変化したりすることもあるそうだ。打者からすればかなり厄介な球だろう。
加えて、130km/h前後の大きく曲がるスライダーも投げている。こちらはテレビ画面越しに見ていてもハッキリとわかるくらい、横に大きく滑るように曲がっていくのが特徴だ。その軌道は元ヤクルトの伊藤智仁さんを彷彿とさせるほどという声も多い。投手としてのポテンシャルはかなり高い物を持っていたのだ。

キレあるボールもコースに決まらなければ……

実際にこれらの球はプロでも大きな武器となっていた。ではなぜ10年以上も芽が出なかったのかというと、制球力に欠けていたからだ。いくらボールが鋭く曲がってもそれがコースに決まらないことも多く、決め球としてはあまりにも不安定だったのだ。
1年目に完封勝利を収めたときも、3回まではパーフェクトながら、それ以降は制球に苦しみ、9回を投げきるまでに150球を要している。上手くコースに決まれば1軍の選手にも打たれないし、決まらなければ見逃されて四球となってしまう。この制球力難から来る不安定さが、今まで活躍できなかった要因である。

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