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キレのあるスライダーが武器!阪神・桑原謙太朗の大活躍の理由とは


好調阪神中継ぎ陣の中でもひときわ光る存在

「2.15」

これは何の数字かおわかりだろうか。2017年シーズン、阪神タイガース5月終了時での、“中継ぎ投手だけ”のチーム防御率だ。チーム全体の防御率は2.86。これも十分に素晴らしいが、やはりの春先の阪神の好調を支えていたのは中継ぎ投手陣だろう。12球団1の中継ぎ陣と言っても過言ではない。

そして、その1角を担っているのが、桑原謙太朗選手である。2016年まではほとんど実績のない選手ながら、2017年は勝ちパターンの1角に定着。5月終了時点で23試合 3勝1敗10ホールド、防御率は1.19という見事な成績を残している。とはいえ、桑原選手は2017年でプロ10年目、これほどまでの選手がなぜ今まで出てこなかったのだろうか。今回は桑原選手の経歴やブレイクの理由について紹介していく。

キレのあるボールで期待された存在だった

桑原選手は、三重県の津田学園高校から奈良産業大学を経て、2007年のドラフト3位で横浜ベイスターズへと入団した。大学では圧倒的な成績を残しており、47試合で26勝2敗に防御率1.38、さらに奪三振は225を記録。近畿学生野球リーグNo.1投手として、プロの門をたたいたのだ。
ベイスターズでは1年目から先発として10試合、中継ぎとして20試合に登板。3勝6敗 防御率4.74という成績を残した。特に8月16日の阪神戦ではプロ初完封を記録。2年目はオープン戦の怪我で出遅れてしまい、11試合しか登板できなかったものの、防御率は1.76と良化させる。当時のベイスターズは投壊にあえいでおり、桑原選手には大きな期待が寄せられていた。

請求に不安を残し、徐々に出番が減っていく

しかし、翌年以降はぱっとした成績を残せない。3年目からは制球の定まらない投球をすることが多くなり、25イニングで16個の四球を出してしまう。さらに防御率も6.13と良いところがなくシーズンが終了。オフにはオリックスバファローズへ移籍となってしまった。
しかし、バファローズではベイスターズ以上に出番がない。初年度こそ10試合に登板するも、翌年以降は2試合→6試合→4試合と、ほとんど出番がなくなってしまった。結局4年間でたった22試合しか登板できず、またもトレードで阪神タイガースへと移籍することとなった。これが2014年オフのことである。

新天地で大活躍!

阪神タイガースでの1年目、2015年シーズン。開幕1軍の座をつかみ、3月27日の中日戦にも中継ぎとして登板。見事無失点に抑えて上々のスタートを切ったかと思われた。しかし、以降の試合は登板するごとに失点を重ね、6試合の登板で防護率は8.53。4月3日に2軍に降格してからは、一切1軍から声がかからなくなってしまった。そして翌2016年はとうとう1軍登板なし。85年生まれの桑原選手はこの時点で31歳、もはやだれの目から見ても戦力外候補の筆頭であった。
しかし2017年、桑原選手はまるで別人のように活躍する。オープン戦で8試合に登板し、ほぼすべての試合で好投を見せると、そのまま開幕1軍の座をゲット。初登板で1失点を許してしまうものの、4月4日のヤクルト戦から5月24日の巨人戦で失点するまで、16試合連続無失点。抜群の安定感を見せて、勝ちパターンの1角を任されるほどとなったのだ。2016年の状況から、ここまでの成績を残すことをいったい誰が予想しただろうか。

スライダーのキレはプロの中でもトップクラス

なぜ桑原選手がここまで活躍で来ているのであろう。それを語る上で、やはり「スライダー」の話は欠かせない。桑原選手のスライダーは、150km/h近いスピードを誇りながらも、打者の手元で少しだけスライドするのが特徴だ。「マッスラ」や「カット」と表現されることもある。この球は大学時代から投げ始めたそうなのだが、先ほど紹介した大学の通算成績を見てもらえると、どれだけ効果的だったかがおわかりいただけるかと思う。
桑原選手は実はきれいなストレートをあまり投げない。ほとんどの球がナチュラルに変化しており、この速いスライダーもそのうちの1つだ。ムービングボールというべきだろうか。ストレートがスライダー変化をしたり、時にはシュート方向へ食い込むように変化したりすることもあるそうだ。打者からすればかなり厄介な球だろう。
加えて、130km/h前後の大きく曲がるスライダーも投げている。こちらはテレビ画面越しに見ていてもハッキリとわかるくらい、横に大きく滑るように曲がっていくのが特徴だ。その軌道は元ヤクルトの伊藤智仁さんを彷彿とさせるほどという声も多い。投手としてのポテンシャルはかなり高い物を持っていたのだ。

キレあるボールもコースに決まらなければ……

実際にこれらの球はプロでも大きな武器となっていた。ではなぜ10年以上も芽が出なかったのかというと、制球力に欠けていたからだ。いくらボールが鋭く曲がってもそれがコースに決まらないことも多く、決め球としてはあまりにも不安定だったのだ。
1年目に完封勝利を収めたときも、3回まではパーフェクトながら、それ以降は制球に苦しみ、9回を投げきるまでに150球を要している。上手くコースに決まれば1軍の選手にも打たれないし、決まらなければ見逃されて四球となってしまう。この制球力難から来る不安定さが、今まで活躍できなかった要因である。

コントロールを克服して大変身!

だが2017年シーズンまでの桑原選手は、そのボールをしっかりとコントロールしている。5月終了時点の成績を見ると、22イニングで四球はたった4つ。きちんとストライクがとれれば、これほど頼りになるボールはない。
実は2016年のオフ、桑原選手はかなり筋力トレーニングに力を入れたそうだ。若手選手たちに混じってウエイトトレーニングにこもり、徹底的に下半身を鍛えた。その結果コントロールが安定し、ここまでの活躍に繋がったというのだ。
もともと阪神は他球団から放出されてしまった30代の中継ぎ投手を再生させることに定評があった。加藤康介選手や高宮和也選手など30を過ぎてから阪神に来て、一花咲かせた選手は多い。だが彼らもやはり、コントロールの向上が活躍の肝であったという。
もともと球に力やキレはあるが、コントロールがややイマイチだった。そこで走り込みや筋力トレーニング、フォームの改良などに着手し、コントロールを向上させたところ、あそこまでの活躍を見せるようになったのだ。

今や不動のセットアッパー!阪神の勝利に欠かせない存在に

2017年シーズンは、このナチュラルに動くストレートとスライダー以外の球はほとんど投げていない。この2球種をほぼ半々の割合で投げているだけだ。非常にシンプルな投球なのにこの成績。それだけ、このボールにキレがあるということだろう。
2017年4月6日、桑原選手は阪神に移籍後初勝利を挙げた。これが実に2010年の4月4日以来、2558日ぶりの勝利だという。丸7年も勝利から遠ざかっていたのだ。しかし、感涙に浸っている場合ではない。桑原選手はまだまだこれからもチームの勝利には欠かせない存在である。抑えのドリス選手につなぐセットアッパーとして、まだまだ相手を押さえ込んでくれるはずだ。

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