今や巨人のローテーションの中心となった田口麗斗選手
かつて、背番号90をつけた選手がこれほどの存在感を放ったことがあっただろうか。読売ジャイアンツの田口麗斗選手は、1995年生まれの若手選手ながら成績の方はすでにエース級。
2016年シーズンにチーム唯一の2桁勝利を挙げると、2017年シーズンも5月終了時点で4勝1敗、セリーグトップの防御率1.73をマークしていた。5月21日のDeNAベイスターズ戦では、無四球完封勝利も記録。いまや巨人のローテーションは彼なしでは回らないほどだ。
ストレートは平均130km/hそこそこ、ビックリするほど速いわけではない。しかし、ゆったりとしたフォームながら腕の振りは鋭く、非常にタイミングが取りづらいフォームをしている。
加えてキレのある変化球と、それを内外に投げ分けるにコントロール。頭を使った投球術で、相手バッターを翻弄してきた。今回はこの田口選手に注目して、そのすごさを紹介していこう。