開幕13試合目で念願の本塁打
2016年のパ・リーグは、開幕から珍事件が発生した。それは、10試合消化しても本塁打が出ないという珍しい出来事だった。
しかも、バファローズだけ最後までなかなか初本塁打が出なかったのだ。歴代の開幕から本塁打が出ない試合の記録は、1953年の大映スターズの12試合で、それを63年ぶりにあっさり13試合に塗り替えてしまった。
ちなみに、記録を阻止した頼もしい人は糸井嘉男選手だ。2017年は開幕試合で本塁打を狙ってほしい。
Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com
オリックスバッファローズは、2004年に大阪近鉄バファローズとオリックスブルーウェーブが合併し、できたチームである。 そんな新しいチームだが、探せば必ず珍場面はある。 そこで、「うそやろ~」と思わず叫んでしまった、厳選珍場面を5つ紹介する。
2016年のパ・リーグは、開幕から珍事件が発生した。それは、10試合消化しても本塁打が出ないという珍しい出来事だった。
しかも、バファローズだけ最後までなかなか初本塁打が出なかったのだ。歴代の開幕から本塁打が出ない試合の記録は、1953年の大映スターズの12試合で、それを63年ぶりにあっさり13試合に塗り替えてしまった。
ちなみに、記録を阻止した頼もしい人は糸井嘉男選手だ。2017年は開幕試合で本塁打を狙ってほしい。
2015年5月19日、福岡ソフトバンクホークス戦で珍事件が発生した。7回表オリックスバッファローズの攻撃で、リリーフの五十嵐投手が駿太選手を空振り三振で仕留めたはずが、べース上で大きくボールがバウンドしたため高谷捕手が後逸し、そのボールはバックネットの看板の上にポトリ。
高谷捕手がボールを見失っている間に駿太選手は自慢の俊足でなんと3塁へ、納得がいかない工藤監督が審判に抗議をしたが認められず。ちなみに、せっかくのラッキーチャンスでは無得点だった。しかし、結果は8-5でオリックスは勝利している。
2014年5月6日の千葉ロッテマリーンズ戦でのことだ。1回表のロッテの攻撃で西勇輝投手が俊足打者の荻野貴司選手に投げた初球。レフト方向へのヒットかと思いきや、レフトの竹原直隆選手がボールの手前で足がもつれ、1回転して転んでしまった。
その瞬間、場内は笑いの渦に包まれ、ボールは転倒している竹原選手の上を通過。さら転がっていき、その間に荻野選手は自慢の俊足でなんと、ホームインしてしまったのだ。これは、球史に残る珍プレーとなった。
2010年6月7日の広島東洋カープ戦で、オリックスにとって気持ちの良い記録が樹立された。
6回表のオリックスバファローズの攻撃で、1死1塁で打席に入った坂口智隆選手のセカンド、内野安打に始まり、荒金久雄選手、後藤光尊選手、T-岡田選手による3連続タイムリーに続き、北川博敏選手のダメ押し3ランで、なんと、打者一巡したのだ。さらにまた坂口選手がレフト前ヒットを放ち、1イニング10者連続安打という、プロ野球新記録を達成したのだった。
しかし、偶然にも15分前に千葉ロッテマリーンズが同記録を達成していた。残念ながらその記録はロッテマリーンズとタイ記録となったが、チーム内では、前身の阪急時代の9者連続安打を抜く新記録である。
2016年4月9日の福岡ソフトバンクホークス戦で、期待の助っ人パット・ミッシュ投手が、5回1死満塁で、先発のエース金子千尋投手の後を受けて2番手として初登板。打者は中村晃選手だった。
記念すべき来日初となる1球目を投げようとした時、右足の動作をボークと判定され、1球も投げずに押し出しで1点を失うことに。3月下旬に感染したインフルエンザで体調が不完全だったのか、中村晃選手にはタイムリーツーベースヒットを打たれ、結局ゲームは13-1で負けてしまった。
合併し、まだ10年強であるオリックスバッファローズ。2016年は最下位に終わるという不本意なシーズンだった。 しかし、前身は阪急、近鉄と日本シリーズの経験を豊富に持つチーム。今年こそはペナントレースを盛り上げてくれることに期待したい。