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85年だけじゃない!? 阪神タイガースが起こしてきた奇跡とは


野球ボール

出典 David Lee/Shutterstock.com

12球団の中でも、巨人と並ぶ屈指の伝統を持つ阪神タイガース。 これまで幾度となくシーズンを盛り上げ、そして奇跡を起こしてきた。 今回は、そんな阪神タイガースが起こしてきた数々の奇跡の中から、特に印象的なものを紹介しよう。

85年の「バックスクリーン3連発」

阪神の奇跡と聞いて、真っ先に思いつくのが「バックスクリーン3連発」ではないだろうか。1985年4月17日の巨人戦、相手投手の槙原寛己選手から、3番ランディ・バース選手、4番掛布雅之選手、5番岡田彰布選手がバックスクリーンへ3者連続の本塁打を放った。

伝統の一戦である阪神-巨人戦であること、3連発があまりにも見事な流れであること、そして何よりも阪神が日本一を達成した年ということもあり、30年以上たった今でも語り継がれている奇跡だ。

超強力打線がチームを牽引

1985年はクリーンナップ、1番を務めていた真弓明信選手の4人が、30本以上を記録する超強力打線が売りだった。その成績をまとめると以下の通りだ。

真弓 .322 34本 84打点
バース .350 54本 134打点 (三冠王)
掛布 .300 40本 108打点
岡田 .342 35本 108打点

惚れ惚れするような数字だ。チーム打率は.285を記録し、当時のセリーグ記録を更新する。そして、この4人以外の選手たちも非常に良い働きを見せており、特に2番を務めていた佐野仙好選手は.288、13本、60打点の成績を残し、打線のつなぎには欠かせない存在だった。ショートの平田勝男選手や、キャッチャーの木戸克彦選手も守備でチームを支えつつ、平田選手は50打点、木戸選手は13本塁打と、自身最高の成績を残した。

実は8月終了時点で上位3チーム(阪神・巨人・広島)が1ゲーム差内にいるという大混戦だったが、最後まで好調だった打撃陣がチームを引っ張り、9月で優勝を決めることができたのだ。

平成の3連発とは

実は、3連発は1985年だけではない。2003年にリーグ優勝を果たした際にも再現されているのだ。

5月9日の横浜ベイスターズ戦、相手投手の吉見祐治選手から、4番浜中治(当時の登録名は「浜中おさむ」)選手、5番片岡篤史選手、6番ジョージ・アリアス選手が、3者連続本塁打。3本ともバックスクリーンというわけにはいかなかったが(3本ともレフト方向)、2003年シーズン序盤から好調だった阪神をさらに勢いづけるには、十分なインパクトだったのだろう。

また、1985年以来の3連発ということで、地元関西の一部メディアでは、すでに優勝が決まったかのような盛り上がりを見せていた。

繋ぐ打線で85年を超えるチーム打率

2003年は1985年ほどホームランが多かったわけではないが、1番の今岡誠選手から8番の藤本敦選手まで打線に切れ目がなく、85年を超えるチーム打率.286を記録した。1番の今岡誠選手は.340で首位打者を獲得し、2番の赤星憲弘選手は.312に62盗塁で盗塁王を獲得している。

この2人を3番の金本知憲さんがつなぎ、後ろの浜中おさむ選手(ケガで離脱後は桧山進次郎選手)や片岡篤史選手、ジョージ・アリアス選手らが返すという光景は何度も見られた。さらに下位を打つ矢野燿大(輝弘)選手が.328、藤本敦選手も.301の打率を残し、下位打線も非常に怖い存在だった。田中秀太選手や中村豊選手、野口寿浩選手らのバックアップメンバーが、しっかりしていたのも大きいだろう。

投手陣では井川慶選手が20勝を挙げて沢村賞を受賞したほか、伊良部秀樹選手、下柳剛選手、トレイ・ムーア選手ら4人が2ケタ勝利を記録。またこの年から加入したジェフ・ウィリアムス選手もクローザーとして、2016年もチームを支えていた安藤裕也選手ら中継ぎ投手も良い働きを見せていた。生え抜き選手の台頭に加え、補強してきた選手らもうまくかみ合って、見事な優勝だった。

阪神の3連発でつながる縁

ちなみに、阪神タイガースはこれまでに3連発を9度記録している。そのうち同年に優勝したのはこれらを含めても3回。もう1回は1962年のことになる。3番を打つ並木輝男選手、4番を打つ藤本勝巳選手、5番を打つ三宅秀史選手が広島戦で3連発を記録している。

このうち、三宅秀史選手は何かと名前を聞く機会も多いのではないだろうか。というのも、連続フルインニング出場700試合の記録を持つ、「元祖鉄人」的存在だからだ。この記録は2004年に金本知憲選手に抜かれるまでNPB記録として君臨していた。阪神の選手が残した偉大な記録を、これまた阪神に移籍してきた金本選手が更新するなんて、不思議な縁もあるものだ。これもまた、小さな奇跡なのかもしれない。

まとめ

やはり3連発ともなると、球場の雰囲気もガラッと変わり、ファンと選手が一体となる。 現在の阪神タイガースはあまり1発攻勢で勝つようなチームではないが、またこういったロマンのある試合も見てみたいものだ。

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