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【なんでやねん!】阪神タイガース発おもしろアクシデント5選

2017 7/10 10:01sachi
野球ボール,ⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

かつてはセ・リーグの熾烈な覇権争いを演じた阪神タイガースですが、近年の成績は今ひとつパッとしません。 しかし、関西の球団だけあって(?)面白いハプニングやアクシデントが盛りだくさんなのもタイガースの魅力です。 この記事でそれらのエピソードをご紹介します。

タイガースのリーダー、鳥谷敬の愛すべきキャラクター

阪神タイガースの中心選手として活躍する鳥谷敬選手。内野での華麗なグラブさばきだけでなく、遊撃手として日本プロ野球のシーズン最多打点記録を持つなど、バッターでも定評のあるチームリーダーです。
そんな鳥谷選手、実は素のキャラクターは天然であることがいくつかのエピソードから明かされています。試合前の選手たちを見ると、鳥谷選手がまとめ役というよりいじられキャラであることが窺えるシーンもしばしば。野球以外でも、初めて会う女優さんに「お久しぶりです」と声を掛け、その理由を聞かれると「雑誌で見たから」と、周囲がずっこける返答をしたというエピソードがあります。
レーシック手術を受けて視力が回復したにもかかわらず眼鏡をしていたという目撃談や、自分に似合う洋服を選んで他人に勧めるなど、鳥谷選手の愛すべきキャラクターは随所で発揮されるようです。

プロ野球界の「宇宙人」がタイガースにさらなる驚きを提供する?

昨年オフにオリックス・バッファローズからFA加入した糸井嘉男選手。その常人離れした身体能力とともに注目される天然キャラは、前述の鳥谷選手をも凌ぐものがあります。「宇宙人」の異名を持つ糸井選手ですが、タイガースへの加入が発表された直後に早くも期待通りの(?)天然ぶりを見せつけています。
昨年11月に行われた「NPBアワーズ」で、糸井選手は受賞者の1人として盾に飾られたメダルを手にしていました。すると、トロフィーを受け取る広島カープの新井選手を目の前にして、なぜか台から外れたメダルが派手に床へと落ちてしまうアクシデント。これには横に並ぶ他の選手たちも、受賞者の主役である新井選手も、笑いを堪えるのに必死だったようです。
メダルが落下したのは糸井選手のせいではないのに、絶妙なタイミングのハプニングに慌てる様子が面白さを倍増しています。

文化の違い?に翻弄された、タイガースの珍外国人選手

阪神タイガースに入団した外国人選手には、大きな活躍をして愛された存在がある一方、珍妙な記録を残してひっそりと退団していった選手も。2007年に加入したエステバン・ジャン投手もその1人です。
セットポジションからグラブを一時停止させる動作ができず、1イニングに2度のボークという球団史上初の記録を樹立すると、8月までに計12度のボークというプロ野球記録を達成。さらに直後の打者へ与えた死球が危険球と判定され、退場処分となってしまいました。
即刻二軍落ちを命じられたジャン投手は、モチベーションを保てず、故郷のドミニカに帰りたいと嘆く始末。結局、一軍への復帰も叶わぬまま、わずか1年で解雇となりました。

命運をかけたドラフト会議で、タイガース金本監督を襲ったハプニング

2015年のプロ野球ドラフト会議では、タイガースの金本知憲監督と東京ヤクルトスワローズの真中満監督が当たりくじを巡って悲喜こもごもの様子を見せました。これは近年のドラフトにおける名ハプニングとして語り草になっています。
タイガースとスワローズがともに1位指名したのは、明治大学で出色の活躍を見せてきた高山俊選手。俊足巧打の即戦力を巡って、両球団の監督自らが交渉権獲得のくじを引きました。すると、ガッツポーズで喜びを露わにしたのは真中監督。それを見てうなだれた金本監督は、自分が引いたくじの紙面を見ることもなく破いてしまったのです。
ところが、実際の当たりくじを引いたのは金本監督でした。NPBのロゴマークを当たりの印と勘違いした真中監督はぬか喜びに終わったのです。以来、ドラフト会議で使用される外れくじは、何も記入のない白紙とされました。

タイガースファンによる風物詩「愛のあるヤジ」

阪神タイガースを語る上で欠かせない存在、熱狂的なタイガースファンのエピソードをご紹介します。派手な衣装や威勢の良さ、優勝時の恒例「道頓堀ダイブ」などと並ぶのが、タイガースファンによる「ひょうきんなヤジ」です。
スポーツライターの楊枝秀基氏が書いた「阪神タイガースのすべらない話」でも、タイガースファンのユニークなヤジを「愛のあるヤジ」として表現しています。
かつてジャイアンツに所属していた上原浩治投手は、「コラ!歯ぐき!」といったヤジに混じって「FAなったら阪神こいよ~」などの温かい言葉があることに親しみも感じていたそうです。経験のある選手たちにとっては、出会い頭のおもしろアクシデントと言えるのではないでしょうか。

まとめ

阪神タイガースを取り巻く面白いアクシデントをご紹介しました。 興味深いエピソードに溢れるタイガースですが、その理由は関西が拠点だからというだけではなさそうです。 これからも多くのハプニングを提供しながら、本業の野球でも活躍してほしいですね。