2017年シーズンは中継ぎ固定!?牧田和久選手|【SPAIA】スパイア

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2017年シーズンは中継ぎ固定!?牧田和久選手


大けがを負ったアマチュア時代

牧田和久選手は静岡県出身で静清(せいせい)工業高校(現在の静清高校)に入学し、1年時にアンダースローへと転向した。プロ野球でアンダースローは珍しいが、高校野球などのアマチュア野球界では珍しくない。高校時代に甲子園出場はなく、プロからの注目も浴びていなかった牧田選手。関甲新学生野球連盟の平成国際大学へと進学する。

大学時代には日米大学野球選手権の日本代表にも選ばれるなどの実力を誇っていた。牧田選手がドラフト解禁となる2006年は大学生にプロ志望届がない。プロ入りを意識していたものの、指名はなく社会人野球の日本通運へと進む。

日本通運では1年目から都市対抗、日本選手権といった2大大会の舞台を経験する。その牧田選手を悲劇が襲う。2年目の日本選手権でバント処理を行った際、右ヒザ前十字靱帯を断裂。一年もの間登板できずリハビリに費やしたのだ。そのため、社会人としてのドラフト解禁年に注目を浴びていたものの、プロからの指名はなかった。

牧田選手がドラフト指名を受けたのは2010年のドラフト会議だった。斎藤佑樹選手ら「ハンカチ世代」が大学卒業となるこのドラフトで、大石達也選手に次ぐ2位指名で埼玉西武ライオンズが牧田選手を指名したのだ。

新人王を獲得も起用法が定まらず

牧田選手はルーキーイヤーとなる2011年シーズンの開幕から一軍入りを果たし交流戦までは先発を務める。しかし、好投するも味方打線の援護も少なく白星に結びつかない。10試合の先発で2勝4敗、防御率2.85の内容だった。

この時点で西武は中継ぎ陣の不調もあり、安定感のある牧田選手を中継ぎに配置転換した。任された役割はクローザーだ。6月26日からクローザーを務めた牧田選手は、8月に2試合連続で失点を喫し連敗したものの、シーズンを通して安定した成績を残す。

55試合の登板で5勝7敗22セーブ、1ホールド、防御率2.61の成績で新人王に輝いた。西武では1999年の松坂大輔選手以来12年ぶりの新人王獲得となっている。

1年目の後半から抑えとして活躍した牧田選手だが、2年目からは一転して先発起用が続く。2012年から2014年までの3年間は先発起用のみとなり、3年間で29勝をマーク。この成績が評価され2015年には自身初となる開幕投手を歴任するなど実績を積み重ねる。

しかし、シーズン途中にクローザーであった高橋朋己選手が不調に陥ると8月から再び中継ぎに配置転換。その後、8月後半になると先発投手陣の不足から4試合に先発起用されるなど起用法が一貫せず、牧田選手にとって不本意なシーズンとなった。

中継ぎに専念となった2016年シーズン

入団以来、起用法が毎年のように変更する牧田選手。2016年シーズンは開幕から中継ぎとして起用された。シーズンを通して初めて中継ぎ登板しかなく、先発での起用は1試合もない。その安定した起用法の影響か牧田選手の成績も向上し55試合の登板で7勝1敗、25ホールド、78.2回を投げ与四球16、奪三振43、防御率1.60の成績をマークする。

牧田選手はこの活躍があり、年俸も初めて1億円(推定)の大台に乗り1億円プレーヤーの仲間入りを果たした。あまりにも遅かった牧田選手の1億円到達に周りからは「まだ1億円いってなかったの?」といった声がかけられたほどだ。それだけ、他球団の選手達も牧田選手の活躍を認めていると言うことだろう。

2017年シーズンも牧田選手は中継ぎとしての起用で開幕を迎えた。役割は勝ち試合でのセットアッパーが基本となりそうだ。2008年以来9年ぶりのリーグ優勝を果たすためにも牧田選手の力は必要不可欠だ。勝ち試合をクローザーにつなげるセットアッパーの役割を果たすことに期待がかかる。

日本代表での役割

牧田選手は2013年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)から日本代表の常連となっている。2017年の第4回WBCでは小久保裕紀日本代表監督からクローザーに指名された。牧田選手はアンダースローということで球速は速くないが独特の浮き上がる軌道で相手打者を封じ込めるのだ。

各国のリーグ戦でもアンダースローは少ないため対策を立てられにくく一巡ならほぼ通用するということで中継ぎ、クローザーとして勝負所で起用されるのだ。
第1回、第2回WBCで渡辺俊介選手(元ロッテ)が果たした役割を第3回大会以降で牧田選手が行っているのだ。

第4回WBCではクローザーとして

第4回WBCでは1次ラウンド初戦となるキューバ戦で11-6と5点リードで迎えた9回のマウンドに上る。点差もあることで余裕のある投球が期待されたが2安打、1四球で2死満塁とピンチを招いてしまう。迎えるは2016年シーズンまで千葉ロッテマリーンズに在籍していたアルフレド・デスパイネ選手だった。このピンチを見逃し三振で仕留め、なんとか日本代表は初戦をものにしたのだ。0点に抑えたものの不安が残る内容でもあった。

2戦目となったオーストラリア戦でも牧田選手は4-1と3点リードとした9回のマウンドに登り、三者凡退で仕留めキューバ戦での不安を払拭し「クローザーは牧田」と多くのファンは考える。

しかし、2次ラウンドの初戦6-5と1点リードの9回にマウンドへ送り出されたのは則本昂大選手だった。多くのファンは疑問に感じスタンドもどよめく。結果、則本選手は1点を失い試合は延長戦へ。10回からは牧田選手が2回を無失点に封じ勝利を収めた。

結果的に勝利を収めたものの「9回になぜ牧田ではなく則本なのか?」との議論が多くなされたのだ。続くイスラエル戦でも8-0と8点リードで迎えた9回裏に登板3点を失うが、見事に日本代表は勝利を飾った。この試合でも8点リードがあるにもかかわらず「なぜ牧田なのか」との議論が起こっている。

牧田選手はクローザーとして第4回WBCを戦い抜き日本の勝利に大きな貢献をしたことは事実だが、ファンの胸の内には起用法でモヤモヤした方も多いだろう。1984年生まれの牧田選手は次回のWBCに出場するかはわからないが、誰もが納得する投球に期待がかかる。

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