日本一のサードはこうして生まれた?松田宣浩が残し続けた成長の跡|【SPAIA】スパイア

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日本一のサードはこうして生まれた?松田宣浩が残し続けた成長の跡


今や日本一のサードと言っても過言ではない松田宣浩

今やすっかり「熱男」の愛称でおなじみとなった福岡ソフトバンクホークスの松田宣浩選手。チーム内ではその明るいキャラで、ムードメーカーのような役割も担っている。WBCでもチームのまとめ役としての活躍が印象的だった。もちろん実力の方もかなりのもので、日本一のサードといっても過言ではない。

しかし、入団当時はケガが多く、守備でもかなり‘やらかし‘の多い選手だったことはあまり知られていないだろう。当時から能力は高かったのだが、絶対の信頼を置けるような選手ではなかったのだ。そこから努力に努力をかさね、ここまで成長してきた。今回は、そんな松田選手が日本一のサードへと成長し、世界と戦うまでになっていくまでの成長の軌跡を紹介していこう。

1年目から開幕スタメンも1軍では通用せず

松田選手は、中京高校(岐阜県)から亜細亜大学を経て、2005年の社会人ドラフト自由枠でソフトバンクホークスに入団した。いきなり背番号5を与えられ、非常に大きな期待がかけられる。松田選手もその期待に応えるよう、2006年シーズンの開幕スタメンに抜擢。94年の小久保裕紀さん以来、12年ぶりに新人が開幕スタメンに名を連ねた。

6月頃まではスタメンでチャンスが与えられていたものの、なかなか結果が出ずに2軍落ち。それ以降は1軍に呼び戻されることはなかった。1軍での成績は62試合に出場して打率は.211(204-43) 3本塁打 18打点というもの。下位打線とはいえ、物足りない数字だ。
それでいて、失策は9個に三振数は53個。3塁打3本というのは目を見張るものがあるが、まだまだ攻守において力が足りなかったのだ。2軍でも43試合で.252(163-41) 4本塁打 14打点。三振は40個で失策は5つという粗さの目立つ成績に終わる。

徐々にプロに対応して1軍のレギュラーに

2007年は前年と違い開幕こそ2軍だったものの、6月から1軍に昇格する。2軍では打率.331に9本塁打と絶好調だった松田選手だが、1軍でも好成績をおさめ、特に8月には月間打率.300も記録した。結局シーズン終了まで1軍に帯同し、74試合の出場で.254(193-49) 7本塁打 22打点と、全体的に成績を向上させる。守備の方ではサードの他にファーストも守り、サードでは失策4つ、ファーストでは失策1つ。三振も35と、前年に比べて大幅に減らした。

2008年からはサードのレギュラーを獲得。142試合に出場し、初めて規定打席にも到達した。成績の方は.279 17本塁打 63打点に加えて、初の2桁となる12盗塁に、リーグ最多となる10本の三塁打を記録。2塁打も33本放ち、中距離打者としての才能が開花した年となった。打順も開幕当初は7番や6番といった下位打線、シーズン後半戦からは5番と、クリーンナップにも抜擢される。
ただ、守備面では17失策と、前年以上のペースで記録してしまった。肩の強さはすでにリーグでもトップクラスだったが、身体能力だけで守備をしているという評価であり、細かいミスも多かったのだ。

1年で2度のケガに泣かされるも、翌年にはリベンジ成功

とはいえ、無事にレギュラーとして定着したのだから、翌年はさらに成績を向上させたいところ。この年からは王貞治監督の後任である秋山幸二監督が就任しており、開幕前から3番サードに指名されるなど、非常に期待が高かったのだが、残念ながら開幕戦で牽制からの帰塁した際に右手の甲を骨折。
6月に復帰も7月にはデッドボールで右手首を骨折して再び登録抹消。2度の骨折で結局47試合しか出場できず、成績も大きく落としてしまった。

それでも、監督の期待は変わらず、翌2010年もサードのレギュラーとして開幕からスタメン出場を果たす。5月4日にはプロ入り初の満塁ホームランを放つなど、その期待に応えていくが、その5日後には左手首を骨折。この2年で3度目の骨折となってしまった。
しかし、1ヶ月後には復帰すると、そのままシーズン終了まで1軍に帯同し、2年ぶりに規定打席に到達。最終的には113試合で.255(424ー108) 19本塁打 71打点 17盗塁という成績を残す。

2010年ごろから守備が向上し始める

さらに、守備面でも大きな成長を見せた。この年は失策を2008年の半分以下、8個にまで抑えたのだ。出場した試合が少ないということはもちろん影響しているのだが、それ以上に鳥越守備走塁コーチの影響が大きかったという。現役時代は中日・ダイエーで守備職人として活躍した鳥越コーチだが、やはり守備への意識は非常に高いものを持っている。

特に松田選手には、グラブ捌きや足の使い方などではなく、打球が飛んでくる前の準備を大切にするよう指導を行っていった。投球前からある程度打球の方向を予測することで、一歩目が早く出せるようになるというのだ。もともと肩は強いため、追いついてしまいさえすれば、アウトにできる打球は飛躍的に多くなる。そしてこのたった1つの意識を改善するだけで、実際に松田選手の守備はどんどん上達していった。

打撃・守備面で大きく成長した2011年!球界屈指のサードへ

2011年は、さらに松田選手が飛躍していく年となる。この年からは統一球が導入され、ほとんどの選手たちが成績を落とす中、松田選手は絶好調。この統一球では松田選手や西武ライオンズの中村剛也選手のように、ポイントを前に置いて裁くタイプの選手たちは、以前と変わらずに長打を打つことができた。その代償として三振数が多くなってしまうのだが、それでもこの年の松田選手はリーグトップクラスの成績を残す。

初めて144試合フルイニング出場を達成し、.282(525-148) 25本塁打 83打点。盗塁も27個記録した。ホームランは中村剛也選手に次ぐ2位、打点も5位と、パリーグの上位に名を連ねる。4月には自身初のサヨナラホームランも記録し、一時はチームの4番にも抜擢された。

守備でも安定感を見せ、捕殺数(ゴロアウトの数)は三塁手としてはリーグ最多の296個を記録。今まで以上に守備範囲が広がったことを証明した。初のゴールデングラブ賞を獲得し、一躍リーグを代表する三塁手へと駆け上がっていく。

ここ数年は持ち味がしっかりと発揮されている

こうして日本一のサードへの第1歩を踏み出した松田選手だが、実は2012年、2014年にも骨折で戦線離脱しており、2009年以降だけで5度も骨折を経験している(しかもすべて右手)。が、この当時となっては、その程度ではレギュラーの座も脅かされなくなってきた。持ち前の明るさに加え、勝負強さと向上した守備を武器にチームを引っ張って行く姿をみせ、監督からの信頼は絶大だったのだ。

2013年のシーズン前にはWBC日本代表に選出され、7試合で5打点をあげる活躍もみせた。この年はシーズンに入っても勝負強さが発揮され、4月にはサヨナラホームランを記録。.279 20本塁打と打率・打点こそ2011年には及ばなかったが、自己最多の90打点を記録している。翌2014年には、パリーグ優勝を決めるサヨナラヒットも記録した。

守備面でも2013年から2016年まで、4年連続でショートの今宮健太選手とともにゴールデングラブ賞を獲得している。かつてのエラーが多い松田選手の姿は、もうどこにも見られなくなってきた。次の目標は、2017年に日本ハムに奪われてしまった日本一の座を奪い返すことだ。

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