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2017年プロ野球!2016年の新人たちの2年目に期待

2017 5/17 09:55cut
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セ・リーグ新人王に死角なし!高山俊選手

2016年シーズンセ・リーグで新人王を獲得した阪神タイガースの高山俊選手。明治大学時代には東京六大学史上最多となる131安打を放ったことで、黄金ルーキーとして期待が持たれていました。
高山選手はオープン戦で打率.327の結果を残し開幕戦から1番左翼でスタメン出場。初打席で見事に安打を放ちます。また、初本塁打は大学時代の思い出が詰まった神宮球場で放つなど4月を打率.272の成績で乗り切りました。
以降もオールスターに出場するなど1年目から主力選手として活躍。シーズンを通して134試合に出場し打率.275、8本塁打、65打点の成績を残し新人王を獲得しました。1年目からこれだけの結果を残した高山選手ですが2年目となる2017年シーズンのレギュラーが安泰というわけではありません。
阪神はオリックス・バファローズからFAとなった糸井嘉男選手を獲得したのです。糸井選手は中堅、右翼での起用が予想され福留孝介選手とともにレギュラーは確定です。左翼の高山選手は中堅、右翼から溢れた若手外野陣と競争を行わなければいけないのです。
掴んだレギュラーを手放すわけにはいかない高山選手はオープン戦から絶好調。昨年同様に好成績を残しており金本知憲監督へアピールを続けます。3月16日の時点で打率.350、2本塁打、7打点を記録。これはセ・リーグの選手でトップの打率になっています。高山選手に「2年目のジンクス」はなく今シーズンも活躍が期待できそうです。

遊撃手のレギュラーを狙う平沢大河選手

2015年のドラフトで東北楽天ゴールデンイーグルスと千葉ロッテマリーンズが競合し、抽選の末にロッテへの入団が決まった平沢大河選手。2016年のキャンプから一軍帯同を果たし大きな注目を浴びていました。
しかし、開幕一軍はならず初の一軍昇格は5月11日でしたが10日で二軍に逆戻り。このときはお試し感がありました。二度目の昇格は7月30日。この際は9月1日までの約1ヶ月間一軍でプレー。1年間を通して23試合に出場し打率.149の成績を残しています。
2年目となる2017年シーズンは正遊撃手の鈴木大地選手がキャンプ直前に二塁手へコンバート。遊撃手のレギュラーポジションが空白となりました。この空白を平沢大河選手、三木亮選手、大嶺翔太選手、中村奨悟選手らで争います。
オープン戦では3月15日の東京ヤクルトスワローズ戦で第1号本塁打を放つなどアピール。
伊東勤監督も平沢選手に対する期待は大きくそれに対し平沢選手も受け止めています。2017年シーズン、レギュラーを獲得しリーグを代表する遊撃手となるための第一歩を踏み出すことを期待します。

未来の日本代表4番へ!吉田正尚選手

青山学院大学からドラフト1位でオリックス・バファローズへと入団。開幕戦で1番指名打者としてスタメン出場を果した吉田正尚選手。開幕から6試合連続安打を放ち福良淳一監督の期待に答えました。しかし、4月中旬に腰痛が悪化。二軍調整となってしまいます。
吉田選手が一軍に戻ってきたのは約4ヶ月後の8月のことでした。ここから吉田選手は本塁打を量産。8月18日に初本塁打を放ってからシーズン終了までに10本塁打を放ったのです。スイングも大きく豪快なことからスラッガーとしての期待が高まった後半戦でもありました。
オフシーズンにはアジアウインターリーグへと参加し、一人、異次元の成績を残し打撃三冠を獲得します。2017年シーズンへ向けていい形で野球納めができました。
年が明け始まった春季キャンプの練習試合では本塁打を放つなど好調を維持していました。しかし、オープン戦では自打球を当て欠場するなど調子が上がっていません。2試合欠場からの復帰初戦は無安打と調子はこれから上げていくことになりそうです。
オリックスはT-岡田選手、ロメロ選手、吉田選手の3人で行わせています。福良監督が2年目の吉田選手に4番を競わせているのは長距離砲としての資質を見込んでのことです。シーズン中に4番を獲得し2021年のワールド・ベースボール・クラシックで日本代表の4番候補となるまでの成長を期待します。

左腕エースを目指す!今永昇太選手

駒沢大学からドラフト1位で横浜DeNAベイスターズへと入団した今永昇太選手。2016年シーズンは開幕ローテーションを任されますが初勝利を挙げるまでに5戦を要しました。その後、5月は4戦4勝と月間MVP級の活躍。交流戦直後に疲労から二軍調整となりますが、オールスター戦明けに復帰を果たします。その後はシーズン終了までローテーションを守りました。
規定投球回には届かなかったものの22試合に登板し8勝9敗、防御率2.93の成績で1年目を終えた今永選手。2年目となる2017年シーズンは井納翔一選手、石田健大選手とともにアレックス・ラミレス監督からキーマンに指名されました。
キーマンの気負いもあったのか実戦では調子が上がらず3月1日に行われた社会人のJR東日本戦では9失点の大炎上。しかし、翌週のオープン戦ではオリックス・バファローズを相手に6回1失点の好投を見せてくれました。しっかりと開幕へ向け調整を行ってきました。
左腕エースの座を開幕投手である石田健大選手と争い2016年シーズンの3位以上を目指します。

惜しくも新人王を逃した茂木栄五郎選手

2016年シーズン、新人ながら開幕スタメンに抜擢された東北楽天ゴールデンイーグルスの茂木栄五郎選手。
2015年のドラフトで3位指名されプロ入りを果たした茂木選手の開幕スタメンは、楽天野手史上初の快挙でした。開幕戦で安打は出なかったものの2戦目に初安打を記録。6月後半から守備時の負傷で1ヶ月ほど戦列を離れますが規定打席にも到達し打率.278をマークします。新人王は北海道日本ハムファイターズの高梨裕稔選手に譲りますがチームへの貢献は大きなものがありました。
2016年シーズンは6番(36試合)、3番(25試合)、2番(23試合)、5番(17試合)、7番(6試合)、8番(5試合)、1番(2試合)と打順が固定されなかった茂木選手。2年目のシーズンとなった2017年はオープン戦でほぼ1番遊撃手で出場しています。1番打者として固定されることで役割が明確となり成績の向上が期待されます。
1年目に活躍したからといって2年目も活躍ができるとは限らないのがプロ野球の世界です。マークも厳しくなる2年目にも活躍し、それぞれが一流選手への階段を登ることに期待します。