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【プロ野球セ・リーグ】キャッチフレーズで占う2017年の展望!

2017 5/1 10:13sachi
野球ボール,ⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

2017年も秋まで続くペナントレースの激闘に期待が高まりますが、長い戦いを前にそれぞれの球団が掲げたキャッチフレーズをご存じでしょうか? そこには今季に懸ける意気込みが隠されています。 セ・リーグ6球団のキャッチフレーズに迫ってみました。

「神ってる」大躍進でセ・リーグを制した広島、今季は「カブク」!

「カープ女子」や「神ってる」など広島絡みのワードが社会を賑わせ、2016年シーズンのセ・リーグ覇者となった広島カープは、実に25年振りとなる優勝でファンの期待に応えました。
リーグ連覇、そして日本シリーズを制覇してカープに新たな歴史を刻みたい2017年、チームのキャッチフレーズは「カ舞吼!Kabuku」となっています。
このフレーズには「カープらしく舞い、吼えながら戦っていく」という意味が込められており、語感は歌舞伎に用いられる「傾く」という言葉からきています。闘志を前面に出すタイプの緒方孝市監督はじめ、チーム一丸で戦うカープらしいキャッチフレーズです。

3年振りの優勝へ、言葉に込めたジャイアンツの思い

2016年のペナントレースを2位で終えたとはいえ、カープに17.5ゲームという大差をつけられた読売ジャイアンツ。常勝軍団にとっては他チームの独走を許した屈辱的なシーズンでした。
「強いジャイアンツ」の再建へ向けて打ち出したキャッチフレーズは「新化 ~GIANTS PRIDE 2017~」です。就任2年目となる高橋由伸監督は、個々の精進と新しい自分を求める変化、そしてチーム全体の進化を目標にしています。
2016年の「一新 ~GIANTS PRIDE 2016~」に続き、新という文字とGIANTS PRIDEを掲げていることからも、来たるシーズンに懸ける思いが伝わってくるフレーズです。

時代の到来を宣言したベイスターズは、セ・リーグに嵐を呼ぶか?

2016年のセ・リーグで3位となり、球団史上初のクライマックスシリーズへ進出した横浜ベイスターズ。選手としても大活躍したアレックス・ラミレス監督は、就任初年度でチームを見事にステップアップさせました。
勝利への執念を植え付けた2016年の「WE PLAY TO WIN」に続き、2017年のキャッチフレーズである「THIS IS MY ERA.」もラミレス監督自らが考案したものです。これは選手全員に「今年はオレの時代だ!」という自信と勇気を与える素晴らしいメッセージになっています。
チームが一枚岩となってフレーズに負けない活躍を見せれば、2017年はベイスターズが嵐を巻き起こす可能性も十分です。

「超変革」の先にあるもの。タイガースが挑む2017年

金本知憲監督による体制2年目となる阪神タイガースは「挑む - Tigers Change -」のキャッチフレーズを掲げて2017年シーズンを戦います。2016年は「超変革 Fighting Spirit」のもと、文字通りさまざまな変革をもたらしたタイガースですが、成績にはもうひとつ反映されませんでした。
その結果を受け、チームに「挑む」姿勢を求めたのが今回のキャッチフレーズです。自分にも相手にも強い気持ちを持って挑戦し続け、超変革の先にあるものを掴み取ろうという意図が見えてきます。2017年もタイガースの動向から目が離せません。

チームの底力を信じた、スワローズの新キャッチフレーズ

2015年の優勝から一転、5位という成績で2016年を終えた東京ヤクルトスワローズ。低迷の理由として数々な指摘を受ける中、チームは「慢心」というメンタル面に原因を見出したようです。2017年シーズンの開幕に向けて、スワローズは「目を覚ませ!~Snap out of it ~」というキャッチフレーズを発信しました。
Snap out of itは直訳すると「それからさっと抜け出せ」。まさに2016年の状態から目を覚まし、低迷から抜け出すことをスローガンで訴えています。真中満監督もチーム本来の強さには自信を持っていて、「底力を見せたい」と2017年に向けた抱負を語っています。攻守にスワローズの底力が試されるシーズンとなるでしょう。

原点に戻っての立て直しを宣言したドラゴンズ

2016年のセ・リーグを6位で終えた中日ドラゴンズ。シーズン最下位は19年振り、さらに2015年以前も5位、4位、4位とBクラスが続いており、かつての強さが色褪せてしまっている印象です。
現状を打破すべく、2017年シーズンに向けたチームは「原点回帰 ~ゼロからのスタート~」というキャッチフレーズを採用、戦力の立て直しを宣言しています。ゼロからのスタートとは、チーム全体を指すとともに、失点をゼロに抑えるという意味も含まれており、投手力と守備力に重点が置かれているようです。
最下位からの巻き返しとなる2017年は失うもののない立場。森繁和監督の采配に改めて注目が集まります。

まとめ

2016年のセ・リーグで広島カープの独走を許した他球団は、2017年に懸ける決意をキャッチフレーズに込めています。 一方、25年振りの優勝を飾ったカープは、その勢いを胸に、パワー溢れるフレーズを用意しました。 それぞれの球団が宣言通りの活躍を見せられるか。開幕は目の前です。