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狙うはセ優勝!横浜DeNAベイスターズキャンプ2017の成果は?

2017 4/20 11:07mikky
野球ボール,ⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

2016年のセ・リーグでシーズン3位に食い込み、悲願のクライマックスシリーズ初出場、そして上位にいた巨人を撃破してファイナルステージ進出と、躍進を果たした横浜DeNAベイスターズ。 さらなる飛躍が期待される17年シーズンを占うキャンプは、どのような成果があったのでしょうか。

ラミレス監督は「ポジティブ」とキャンプを振り返る

横浜DeNAのアレックス・ラミレス監督は、沖縄・宜野湾市で行った2017年春季キャンプを「ポジティブだった」と振り返っています。
具体的には、外国人3投手(ジョー・ウィーランド選手、スペンサー・パットン選手、フィル・クライン選手)のパフォーマンスが良く、山崎康晃投手などのリリーフ陣、ルーキーの活躍を評価しています。
また、今季新加入のアウディ・シリアコ選手(前BC・石川)が30打席で9本のヒットを放っていることにも言及するなど、新加入の外国人が機能している点を強調しています。

春季キャンプのMVPは4年目の捕手・嶺井選手

DeNAにおける春季キャンプでラミレス監督がMVPに挙げたのは、4年目の嶺井博希捕手(2013年ドラフト3位)でした。打っては14打数7安打6打点の活躍を評価。「勝負強くバントもしっかり、守備もいい」と絶賛されています。
2016年シーズンにおけるDeNAの正捕手は戸柱恭孝選手でしたが、「左腹斜腹筋肉離れ」と故障を抱えながら2軍調整中。嶺井選手は2番手捕手ですが、正捕手の座を奪う奮闘ぶりが指揮官の目につきました。

ハマのリードオフマン桑原選手の打撃にも期待大

ラミレス監督がキャンプで活躍した選手として挙げたもう1人の選手は、6年目の桑原将志選手です。昨季から不動のリードオフマンとして定着し、評価もうなぎ上りで、昨秋の奄美キャンプでも打撃が日を追うごとに良くなっている点に言及しています。キャンプでも9本のヒットを放ったことが評価につながったようです。
また、気になるドラフト1位の新人、浜口遥大投手(神奈川大)は、韓国の野球チーム・ハンファとの練習試合で2回無失点(被安打1、奪三振2)と好投を見せ、開幕ローテーション入りに期待がかかります。

ヤクルト戦力外の田中浩康選手は復活なるか

今シーズンのDeNAでは、復活が期待されるベテランにも注目が集まります。代表的な選手は、2016年オフにヤクルトを戦力外になった田中浩康選手でしょう。ラミレス監督はキャンプを終えた時点で「セカンドのポジションはまだ決めていない」と語っています。
田中選手はゴールデングラブ賞の経験もあるセカンドのスペシャリスト。ここ数年は「トリプルスリー」でおなじみの山田哲人選手の台頭によって出番を失いましたが、新天地で再び輝きを取り戻そうと必死のアピールが続きます。

オープン戦、シーズンへ「出来は80%」

ラミレス監督は、キャンプの点数について「全体的には80%だと思う。去年よりは今年のほうが良い段階にある」と総括。残り20%のできなかったこととして、サインやバントなどを挙げています。
オープン戦に向けては、スモールベースの重要性を挙げて細かいプレーの強化の必要性を訴えています。また、初戦となった巨人戦では、東京六大学屈指のスラッガーとして注目されていたドラフト9位のルーキー佐野恵太選手(明治大)がいきなりソロ本塁打を放つなど、明るい材料が数多く揃っています。

まとめ

ラミレス監督が「細かいプレーを除けば80%」と評価したキャンプ。 打撃面についての言及が多く、若手の台頭や新外国人にかける期待は大きいようです。 一方、田中浩康選手のようなベテラン名選手の復活をかけたシーズンとしても注目が集まるなど、今年も話題が豊富なシーズンとなるでしょう。