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セ・リーグ連覇へ!広島東洋カープのキャンプ2017

2017 4/20 11:07mikky
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

2016年に25年ぶりとなるセ・リーグ優勝を果たした広島東洋カープ。 惜しくも日本一は逃しましたが、連覇へ向けて行った宮崎キャンプでは、どのような仕上がりを見せたのでしょうか。 好不調の選手をピックアップしてみました。

守り勝つ野球の基礎を築くことを目的にキャンプ

2016年にリーグ制覇を達成した緒方孝市監督は、キャンプ入りを前に投手中心の守り勝つ野球をするため、基礎をしっかりやっていく方針を示し、若手の台頭に期待を寄せていました。
広島からWBC日本代表に選出されたのは、菊池涼介(二塁手)、田中広輔(遊撃手)、鈴木誠也(外野手)の3選手。このうち鈴木選手は、キャンプ初日こそ状態の悪さを口にしていましたが、シート打撃では3安打(うち本塁打1本)と仕上がりは順調な様子を見せています。

WBC代表の菊池涼介選手は三塁の守備練習も

守備のスペシャリストとして知られる菊池選手は、WBCでも複数の守備位置を任される立場にあります。プロ入り前は遊撃手、広島では二塁手として4年連続のゴールデングラブ賞を獲得するなど、守備力は随一です。
ただ、日本代表にはトリプルスリーで知られる山田哲人選手(ヤクルト)がいるため、WBCでは二塁手での起用が確実視されているわけではありません。キャンプでもシートノックで三塁の守備について練習していましたが、ポジションは変われどボールをとらえる華麗なグラブさばきは健在です。

復活の兆しを見せる堂林翔太選手

2016年のリーグ優勝の一方、影をひそめる存在となったのは、プロ8年目となる堂林翔太選手です。わずか47試合の出場にとどまった2016年の借りを返すため、今季はカープで大復活を遂げた新井貴浩選手に教えを請う形で打撃指導を受けてきました。
その成果もあって、紅白戦にオリックスとの練習試合を含めた計4試合では12打数4安打の活躍。緒方監督からも「キャンプ前半のMVP」と高評価を獲得しています。左翼や一塁のポジションを奪うべく、ブラッド・エルドレッド選手や松山竜平選手と激しい競争をすることが期待できるでしょう。

若手ホープ、野間峻祥選手はけがで開幕は微妙

広島で最も期待されている若手の一人は、2014年ドラフト1位入団、守備力の高さが売りのプロ3年目、野間峻祥選手です。
2015年は1年目にして代走や守備要員を含めて127試合出場という堂々の結果を残しながらも、2016年は開幕から精彩を欠いたため、終盤に戻ってくるまで大半が2軍暮らしでした。
今季は昨季の遅れを取り戻すべく奮起したいところでしたが、キャンプ終盤にはマシン打撃中に右脇腹を痛めてしまい、開幕復帰は難しい状況となっています。

育成契約のメヒア選手、バティスタ選手らが結果を残しアピール

野間選手だけでなく、広島はキャンプ期間中、負傷離脱が目立ちました。
リリーフの中崎翔太投手、捕手の中村亘佑選手がインフルエンザを発症。開幕ローテーション入りが濃厚となっている大瀬良大地選手も、右脇腹の違和感によって沖縄での2次キャンプには同行していません。主砲・ブラッド・エルドレッド選手も腰痛によって一時離脱しました。
一方、練習試合では育成契約のアレハンドロ・メヒア選手が3試合連続ホームランを放つなどの結果を残しており、同じく育成のサビエル・バティスタ選手、新加入のラミロ・ペーニャ選手らと外国人枠を巡る競争も起こっています。

まとめ

野手陣の主力3人がWBCへ、そして故障者が目立つといった誤算も見られた広島。 それでも、8年目の堂林選手が復活の兆しを見せたり、メヒア選手やバティスタ選手といったパワーのある育成外国人がスタメンを争うなど、チーム内の競争も激しさを増しています。 日本代表組がいない間に、他の選手が定位置を奪う活躍を見せ、選手層の厚さを増すことができるかが、リーグ連覇の鍵を握っています。