球界屈指の選球眼で広島を引っ張る丸佳浩選手|【SPAIA】スパイア

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球界屈指の選球眼で広島を引っ張る丸佳浩選手


後のプロ野球選手と対戦してきた高校時代

広島の中心打者として君臨する丸佳浩選手は、千葉県出身で中学校時代は軟式野球をしていた。高校は地元である千葉県の千葉経済大学付属高校へ進学。2年生のときに夏の甲子園選手権大会に出場する。これが同校にとって2度目の甲子園選手権大会出場だった。
2004年に初出場を果たした際の主将は松本啓二朗選手(DeNA)でベスト4まで進出を果たしている。準決勝で鵜久森淳志(うぐもりあつし)選手(ヤクルト)率いる済美高校に敗れたのだ。それから2年経ち丸選手たち千葉経済付属高校は再び甲子園に乗り込む。
初戦で対決したのは大嶺祐太選手(ロッテ)率いる八重山商工(沖縄県)だ。八重山商工は日本最南端に位置する高校ということもあり注目を浴びていた。千葉経済大付属高校は接戦を演じるが、延長12回の激戦の末6-9で敗れてしまう。
この敗戦の後に丸選手は投手に転向しエースとなった。丸選手率いる千葉経済大付属高校は秋の関東大会を制し翌春の選抜甲子園へ出場する。この春の大会で丸選手は背番号「1」を背負い、雨で1日順延となった初戦で完投勝利。打っては3番打者として3打数2安打の成績を残す。しかし、2回戦で熊本工業に延長戦の末3-6で敗れ涙を飲んだ。この時の熊本工業の1番打者は後にセリーグ盗塁王にも輝く藤村大介選手(巨人)だ。
丸選手は甲子園に2回出場し、後のプロ野球選手と接戦を演じてきた。これらの戦いぶり、そして潜在能力が評価され2007年の高校生ドラフト3巡目で広島から指名を受けたのだ。

プロ入りから主軸打者となるまで下積み3年

2007年の高校生ドラフトでプロ入りを果たした丸選手は、ルーキーシーズンとなる2008年から二軍で活躍する。高卒ルーキーながらフレッシュオールスターにも出場。シーズンを通しては46試合で打率.288、1本塁打、18打点、2盗塁の成績を残す。高卒1年目でこの成績は上々と言えるだろう。
翌2009年も丸選手は二軍で鍛えられ69試合に出場、打率.222、1本塁打、16打点、6盗塁をマークする。2年目のシーズンに出場機会を増やしたが一軍への昇格はならなかった。
丸選手が初めて一軍の試合に出場したのは3年目のシーズンとなる2010年だ。代打での出場が主だったがスタメンでも2試合に出場。合計14試合で打率.158、0本塁打、1打点、1盗塁の成績を残した。高卒の3年間で二軍の下積みを終え、満を持して一軍昇格を果たした育成の成功例といえるだろう。
翌2011年シーズンは4月半ばに一軍昇格を果たすとレギュラーに定着し131試合に出場。打率.241、9本塁打、50打点、9盗塁とブレイクする。3番打者としても46試合に出場するなど期待の高さを窺わせてくれる打撃を見せてくれた。
このシーズンから丸選手は広島のレギュラーとなり中心選手へと成長を遂げたのだ。2014年からは3年連続全試合出場を果たし、チームに欠かせない存在となっている。

同級生の『タナキクマル』はチームの要

2016年シーズン広島は25年ぶりのセリーグ優勝を果たした。その原動力の一つはジョンソン選手、野村祐輔選手、黒田博樹選手らを中心とした先発投手陣だった。そして打撃陣では『タナキクマル』と呼ばれた田中広輔選手、菊池涼介選手、丸選手の上位打線がチームを引っ張った。
2015年シーズンまでは『菊丸コンビ』と呼ばれていたが田中選手が1番遊撃手として定着したことで『タナキクマル』へと愛称が変わったのだ。
この3人は1989年生まれの同級生でもある。(※菊池選手は1990年の早生まれ)それもあり普段から仲もよくポジションは違えど切磋琢磨していたのだ。丸選手が高卒、菊池選手が大卒、田中選手が社会人から入団となっておりドラフト指名年度は異なる。しかし、同級生ということですぐに打ち解けチームの中心選手となったのだ。
3人のポジションは丸選手が中堅、菊池選手が二塁、田中選手が遊撃となっている。上位打線の3人が守備の中心となるセンターラインを担っているのだ。
この3人が攻守においてチームの中心となり優勝に導いたといえるだろう。

丸選手の武器は四球を選べる出塁率の高さ

丸選手は四球が多く2014年(100個)、2015年(94個)と2年続けてセ・リーグの最多四球となっている。2016年も84個の四球を選んでおりヤクルトの山田選手、筒香嘉智選手(DeNA)に次ぐ3位だ。
四球が多い丸選手は出塁率から打率を引いたIsoD(アイエスオーディー/Isolated Discipline)という指標が優秀だ。IsoDは高ければ高いほど選球眼が良いとされていおり2014年が.110でリーグ2位、2015年が.112とリーグトップ、2016年が.098でリーグ7位となっている。
上位打線を任されている丸選手は自分で決め無くてはいけない場面も多くなるがじっくり我慢して四球を選び次打者につなげる働きができるのだ。
選球眼の良さは一つの武器としてプロ野球でも認知されており、丸選手はリーグ屈指の選球眼の持ち主として評価されている。

トリプルスリーの一つ手前である20本塁打、20盗塁

2015年シーズンに山田哲人選手(ヤクルト)、柳田悠岐選手(ソフトバンク)が打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーを達成し流行語大賞にも選ばれた。山田選手は2016年シーズンにもNPB史上初となる2年連続での達成をしており球史にその名を刻んでいる。
歴代でも10人で11回しか達成されていないトリプルスリー。その通過点である20本塁打、20盗塁もNPBでは達成が稀な数字となっている。トリプルスリー達成者である山田選手を除くと2016年シーズンでは丸選手ただ1人しか達成できていないのだ。
2007年以降の10年間を見ても山田選手、柳田選手を除いて2008年、2009年の中島裕之選手(当時西武)、2011年の松田宣浩選手(ソフトバンク)、2014年の陽岱鋼選手(当時日本ハム)のみの達成となっており希少価値が高いことがわかる。
丸選手は2016年シーズン自己最多の20本塁打を放ち初めて20本塁打の大台に乗せることができた。2014年、2015年と19本塁打に終わっており3度目の正直で20本塁打に到達したのだ。20本の大台到達初年度に20本塁打、20盗塁を達成。トリプルスリーに必要なスピード、パワーの両方を十分に兼ね備えているといえるだろう。
今後、丸選手はチームを引っ張るだけでなく、リーグを代表する打者への成長を期待されている。そのためにも20本塁打、20盗塁の上位互換となるトリプルスリーを達成してほしいものだ。トリプルスリーの達成という自身の好成績が、2016年のように広島の優勝にもつながることだろう。今後の丸選手の活躍に期待していただきたい。

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