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球団の新たな歴史を作る阪神・高山俊選手

2017 4/12 20:20cut
>バッターⒸShutterstock.com
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ヤクルト戦での初本塁打

高山選手が大学時代の聖地でありドラフト会議で一騒動あった神宮球場でのデビューは開幕2カード目となる3月29日からのヤクルト三連戦だった。1番左翼手として出場を果たした高山選手は初戦の最終打席でヒットを放ったものの、2試合が終わった時点で9打数1安打とヤクルト投手陣に抑え込まれていた。
ヤクルト真中監督の意地だったのかもしれない。しかし、並のルーキーではない高山選手は三連戦の最終戦に大爆発する。この試合が終わると阪神が神宮球場にやってくるのは5月末となっており2ヶ月近く試合がない。大学時代に応援してくれていたファン、そして神宮球場に足を運んでくれた阪神ファンに活躍を見せなくてはならなかったのだ。
その第三戦で高山選手はヤクルトの先発カイル・デイビーズ選手が投じた真ん中高めの初球を一振り。すると、打球はヤクルトファンで埋まるライトスタンド中段に吸い込まれる。プロ初本塁打を神宮球場で放つところが高山選手の凄さかもしれない。この試合でプロ初となる猛打賞を記録し6打数4安打の大活躍。大きくニュースでも報じられたのだ。

球団新人最多安打記録を更新

高山選手はスタメンを外れることはあったものの前半戦を打率.274、2本塁打、31打点、5盗塁の活躍を見せオールスターゲームにも出場する。ファン投票で外野部門3位に入りオールスターに選出されるが阪神の新人ではエース藤浪晋太郎選手以来の出場となった。野手に限ると1992年にファン投票で出場した久慈照嘉(くじてるよし)現阪神一軍内野守備走塁コーチ以来24年ぶりの快挙だった。
しかし、順風満帆ではない。打率3割にも届いておらず二桁本塁打も放っていなかった高山選手が選ばれたことでネガティブなコメントが聞こえたりもした。しかし、8番右翼手で第1戦に出場し安打を放つなど結果を残し周囲を納得させたのだ。
シーズン終盤になると高山選手が球団の新人記録を塗り替えていく。9月30日には球団新人記録となる136安打を放つ。それまでの球団記録は坪井智哉現DeNA打撃コーチが『振り子打法』で首位打者を争った1998年に記録した135安打だった。
また、球団新人最多猛打賞も同年の坪井選手が11度の記録を保持していたが高山選手は13度達成したのだ。9月19日に13度目の猛打賞を達成してからはプロ野球新人タイ記録となる14度目を目指するが惜しくも届かなかった。
新人で14度の猛打賞を達成していたのは『ミスタープロ野球』こと長嶋茂雄氏だったこともありシーズン終盤は長嶋氏と比較される報道が続いた。 あの、長嶋氏と肩を並べる一歩手前までの記録を残した高山選手はやはり大物になる資質があるのかもしれない。

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