広島の優良外国人助っ人・ブラッド・エルドレッド選手|【SPAIA】スパイア

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広島の優良外国人助っ人・ブラッド・エルドレッド選手


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出典 Cake6

来日3年目で本塁打王獲得

ブラッド・エルドレッド選手は2012年シーズン途中にメジャーリーグのデトロイト・タイガースから放出され広島と契約を結ぶ。
6月中旬に契約し7月10日の来日初出場からシーズン終了まで一軍に帯同。65試合に出場し打率.262、11本塁打、35打点の成績を残す。11本塁打は堂林翔太選手の14本に次ぎチーム2位、打点は梵英心選手、堂林選手に次ぎチーム3位だった。出場試合数が65試合と約半分にもかかわらずこの成績を残したことで契約延長となった。
2013年は故障もあり66試合の出場で打率.247、13本塁打、32打点と期待に応えることができない。 2014年も契約延長をなんとか勝ち取ったエルドレッド選手。この年は、開幕2戦目となった中日戦で2本の本塁打を放ち勢いに乗ると4月末終了時点で打率.373,8本塁打、23打点と大爆発したのだ。この活躍で自身初となる月間MVPを獲得し絶好調のまま5月を迎える。
しかし、エルドレッド選手の好調は長く続かず極度の不振に陥ってしまうのだ。6月は63打数12安打、打率.190、8本塁打の成績で本塁打は出るものの三振も多く、本塁打か三振という極端な成績だったのだ。7月は盛り返したものの8月は月間打率が1割にも届かず.083と更に落ち込んだ。それでも、前半戦の貯金でシーズンを乗り切り打率.260、37本塁打、104打点でシーズンを終え、初のタイトルとなる本塁打王を獲得したのだ。
2015年も本塁打王を取るような活躍を期待されるが開幕前の手術もあり79試合の出場で打率.227、19本塁打、54打点とシーズンを通して試合に出場することはできなかった。

野村謙二郎元監督との師弟関係

エルドレッド選手が広島に入団した際の監督は野村謙二郎監督だった。これはエルドレッド選手にとって幸運だったといえるだろう。
野村監督は2006年から渡米しメジャーリーグのカンザスシティ・ロイヤルズで臨時コーチを行うなど英語を喋ることができたのだ。そのため、エルドレッド選手と通訳を通さずに英語で会話をしコミュニケーションを図る。
エルドレッド選手が不調時も野村監督は英語でアドバイスをするなど親身になっていたのだ。2013年オフにはエルドレッド選手は契約を延長しない可能性もあった。しかし、野村監督の強い慰留で残留となったのだ。 これらの行動が心に響き野村監督を「ケニー」と呼び2014年に本塁打王を獲得した際も「野村監督のおかげ」というほど慕っていた。 師弟関係に国籍は関係なかったのだ。

2016年開幕一軍からの起用法

エルドレッド選手は2016年の開幕前、一軍ではなく二軍スタートが濃厚とされていた。それは、新外国人選手として中日からエクトル・ルナ選手、アメリカからジェイソン・プライディ選手を獲得したことで外国人枠から溢れてしまうと予想されていたのだ。
しかし、オープン戦でエルドレッド選手は15試合に出場し、打率.216ながらチームトップの4本塁打を放ち、開幕一軍を掴むと開幕戦では5番左翼で先発出場を果たす。開幕戦こそ無安打に終わったものの2戦目から16試合連続ヒットを放つなど好調をキープ。
4月を終えた時点で打率.358、9本塁打、18打点の成績を残す。5月以降も成績を維持しており、2014年シーズン以来の本塁打王の期待もかかっていた。しかし、6月15日の試合中に負傷し、登録抹消となってしまう。抹消となった前日の試合でも本塁打を放っていただけに、本人、チームにとって痛い離脱となった。
約2ヶ月の戦線離脱を経て8月半ばに一軍復帰したエルドレッド選手は、シーズン最終戦まで一軍に帯同。最終的には数字を落とすが打率.294、21本塁打、53打点の成績でシーズンを終えた。 今シーズンは新井貴浩選手、松山竜平選手らと左翼、一塁と2つ守備位置を3人でローテーションし相手投手の左右、本人たちの調子などでスタメンを分け合っていた。スタメンから外れた選手が代打の切り札になるのだ。 結果的に休みが増え、体の調子を維持することができたのだろう。 この成績によりエルドレッド選手は2017年以降の契約を勝ち取ったのだ。

格安での契約延長

エルドレッド選手は2016年の契約が終了し新たに2017年、2018年の2年契約を結ぶ。この契約がまとまる前に他球団からもオファーがあった。広島よりも条件がよい球団もあったようだ。エルドレッド選手の2016年度年俸は推定1億500万円となっており大物外国人選手に比べ、格安となっている。
他球団が実績のあるエルドレッド選手に2億円以上のオファーを出しても驚かないだろう。しかし、エルドレッド選手は広島が提示した1億1000万円の年俸でサイン。他球団への移籍はなく広島でのプレーを選んだのだ。
2017年の年俸はバレンティン選手(ヤクルト)が3億3000万円、メヒア選手(西武)に至っては5億円だ。これらの選手からもエルドレッド選手が格安ということがわかるのではないだろうか。 2017年、2018年と2年契約を結んだエルドレッド選手はお金ではなく環境面、生活面で広島を選んだのだ。

広島の歴代外国人選手

2012年に来日し2016年までの5シーズンでエルドレッド選手は423試合に出場し打率.260、101本塁打、278打点の成績を残している。
2014年に本塁打王を獲得しているが、広島の外国人選手による本塁打王は1987年のリチャード・ランス選手以来27年ぶりのことだった。ランス選手は本塁打王ながら規定打席到達者の中で打率ワースト、さらにはリーグ最多三振と、「三振か本塁打か」の典型的な外国人選手だ。広島の外国人選手による本塁打王獲得は、あのランス選手以来だったのだ。
また、101本塁打は広島の外国人選手ではジム・ライトル選手の155本塁打、ルイス・ロペス選手の112本塁打、エイドリアン・ギャレット選手の102本塁打に次ぐ4位の記録となっている。 2017年シーズンに11本以上の本塁打を放つことができれば歴代2位だ。これだけの成績を残しているエルドレッド選手は十分に優良外国人選手と言えるだろう。
2018年まで契約満了となれば広島球団史上最長となる7年在籍だ。2017年も成績を残し、在籍最長記録の更新を期待する。

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