「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

変化できることが強み?ダルビッシュ有のピッチングスタイル

2017 4/12 20:20Mimu
野球ボール,ⒸShutterstock.com
このエントリーをはてなブックマークに追加

ケガの期間を経てさらにパワーアップしたストレート

何よりすごいのが、2016年になってもそのストレートはさらに進化を続けているということだ。ダルビッシュ選手は、2015年シーズンの開幕前に右肘の靱帯を損傷しており、7月にはトミー・ジョン手術(靱帯の移植手術)も受けた。この手術は、日本で言えばヤクルトスワローズの館山昌平選手らが受けており、もう一度投げられるようになるには長いリハビリを要する手術だ。そのため、ダルビッシュ選手も2015年シーズンを棒に振り、リハビリに専念。そして2016年シーズンの途中から復帰した。
復帰したダルビッシュ選手のストレートは圧巻だった。復帰の初戦で158km/h、さらに復帰2戦目では159km/hを記録したのだ。ダルビッシュ選手はリハビリ中も、その独自の理論を元にしっかりとウエイトトレーニングを行っており、一回りほど体格を大きくしていたのだ。手術前と変わらないどころか、さらに力強さを増していた。
さらにその変化は球質にも表れた。ストレートの回転数までアップしたのだ。以前よりもさらに浮き上がるような軌道を描き、多くの打者のバットが空を切った。それまではダルビッシュ選手の決め球はスライダーで、最も奪三振率が高かったのもスライダーだった。しかし、復帰後はストレートでの奪三振率がスライダーよりも高くなったのだ。徹底したウエイトトレーニングの結果、ケガ前よりもさらにパワーアップした。

ダルビッシュは型にはめるのがまちがい

このようにダルビッシュ選手は、ずっと進化を続けている。日本時代はどちらかと言えば変化球投手で、たくさんの球種の中からその日の1番を軸にピッチングを組み立てることができる選手だった。
しかし、今ではメジャー屈指のストレートを持つ速球派投手のようなピッチングをしている。こうしてみると、ダルビッシュ選手を速球派や変化球派といった型に当てはめることの方が間違いなのかもしれない。そのときに合わせてスタイルを変化させることができるのがダルビッシュ選手のすごさだ。もしかしたら来年には全く違うピッチングを見せてくれるかもしれない。

おすすめの記事