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注目度は年々上昇?セ・パ交流戦の観客動員数を調査

2017 3/29 18:30mikky
野球
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Photo by Sean Pavone/shutterstock.com

プロ野球序盤戦の最大の見せ場となるセ・パ交流戦。 普段は対戦しないセ・リーグとパ・リーグの球団が戦う貴重な機会は、野球ファンなら必見だが、試合数は当初と比べて少なくなっている。 交流戦自体の人気は開幕当初と比べて変化しているのだろうか。

2016年セ・パ交流戦の平均観客数は29447人

日本野球機構(NPB)の公式データによると、直近で開催された2016年のセ・パ交流戦の入場者数は108試合で、1試合平均では2万9447人だった。
このうち、セが主催した試合の入場者数は178万9061人で1試合平均3万3131人。一方、パが主催した試合の入場者数は139万1194人で、1試合平均2万5763人となった。 この数字だけで比較すると、同じ試合数でセとパでは約40万人も観客動員数に差が出ている。

観客動員数が全体で伸びているセ・リーグ

2016年における交流戦でセの最多観客動員を記録したのは巨人で、全9試合の平均は4万4969人(前年は3万9819人)。続いて阪神の4万1908人(3万4501人)、広島の3万159人(2万7067人)、中日の3万52人(2万7426人)、DeNAの2万6551人(2万4013人)、ヤクルトの2万5145人(1万9734人)。
セは全体の伸び率がプラス15.2%で、いずれも前年の観客動員を超える実績となった。前年比の伸び率で最も高かったのはヤクルトの27.4%、阪神の21.5%と続き、最下位の中日でも9.6%上昇している。

観客動員数を落とす球団が多いパ・リーグ

興味深いのはパだ。最多動員を記録した球団は交流戦優勝の常連であるソフトバンクで1試合あたりの平均3万5184人(前年は3万632人3)だ。続いてオリックスの2万5915人(2万9827人)、日本ハムの2万5261人(2万6686人)、ロッテの2万3030人(2万515人)、西武の2万2990人(2万5906人)、楽天の2万1567人(2万2626人)の順となった。
全体平均は2万6981人と、前年比マイナス4.5%でセと対照的な結果となった。特に、前年比で伸びた球団が1球団(ロッテ)しかなく、うち2球団(オリックスと西武)はマイナス2ケタ台の落ち込みを記録している。

観客動員数はレギュラーシーズンと比較しても大差はない

交流戦における観客動員の総数はセ・パ合わせて318万225人。先に述べた通り1試合平均では2万9447人と、2万7870人を記録した15年度を5.7%上回って過去最多を更新している。
これとレギュラーシーズンの平均値(1試合平均2万9116人)と比較してみると、交流戦の時と300人程度しか観客数に差がない。交流戦だからといって極端に観客が増えるというものではなく、ファンとしてはレギュラーシーズンの一環としてコンスタントに足を運び続けている様子がうかがえる。

セのファンは強いパとの試合が見たくて観客動員が増える?

やはり気になるのは交流戦におけるパの観客動員の落ち込みだ。2016年まで過去12回の交流戦では、パが11勝1敗と圧倒的な差をつけている。
実力的にはパの方が上ということになると、白熱した試合が見たいと考えるパのファンとしては、セとの試合に魅力を感じておらず、セを迎えたパ主催のゲームに足を運ばなくなったとも考えられる。 一方、セのファンからすれば、「実力のパ」と応援している球団の対戦を楽しみにしているので、セの主催ゲームは観客数が多いという見方もできるだろう。

まとめ

交流戦は開幕当初は36試合もあったが、2015年には半数の18試合まで減少。 試合数こそ少なくなったが、全体として平均観客数は伸びている傾向にあり、一定の成功を収めているといえるだろう。 リーグ戦と比較して平均観客数に差がない点からも、ファンはどのチームが相手だろうと常にスタジアムに足を運び続けているという熱い思いも読み取ることができた。

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