FA宣言期間は7日間
福岡ソフトバンクホークスが阪神タイガースを4勝1敗で下し、5年ぶり12度目の日本一に輝いた「SMBC日本シリーズ2025」が10月30日に閉幕した。歓喜の終焉は、すなわち「ストーブリーグ」の始まりを告げる号砲だ。その最大の関心事であるフリーエージェント(FA)権の行使手続きが、10月31日より開始された。
今オフの市場は、球界屈指のリードオフマン・阪神の近本光司という最大の目玉を筆頭に、補償が比較的軽微なBランクと目される中日・柳裕也、そして国内市場には参戦せずポスティングでのMLB挑戦が確実視される巨人・岡本和真やヤクルト・村上宗隆、西武・今井達也らと、様々な力学が交錯する。
一方で、補償不要のCランクとして注目されたオリックス・山岡泰輔は早々に残留を表明。一つの決断が、すでに市場に影響を与え始めている。
この記事では、FA有資格者全104名のリスト、公式スケジュール、FA制度の仕組みまで、今オフのFA戦線で知っておきたい情報をまとめる。
スケジュール
・日本シリーズ閉幕:2025年10月30日(木)
・FA宣言手続き期間:2025年10月31日(金)~11月11日(火)
・FA宣言選手の公示:2025年11月12日(水)
・全球団との交渉解禁:2025年11月13日(木)
2025年FA有資格選手
今季のFA有資格選手は総勢104名(新規国内18名、新規海外12名、既保有74名)に上る。特に注目が集まるのは、今季新たに国内FA権を取得した18名の選手たちだ。
今季新たに国内FA権を取得した選手(18名)
投手(9名)
中川皓太(巨人)、高梨裕稔(ヤクルト)、森原康平(DeNA)、柳裕也(中日)、玉井大翔(日本ハム)、髙橋光成(西武)、山岡泰輔(オリックス)、上沢直之(ソフトバンク)、L.モイネロ(同)
内野手(5名)
吉川尚輝(巨人)、岡本和真(巨人)、植田海(阪神)、藤岡裕大(ロッテ)、N.ソト(同)
外野手(4名)
神里和毅(DeNA)、近本光司(阪神)、松本剛(日本ハム)、辰己涼介(楽天)
球団別FA有資格選手全リスト
【セ・リーグ】
巨人
国内FA:中川皓太、吉川尚輝、岡本和真、高梨雄平、重信慎之介、大城卓三
海外FA:坂本勇人、丸佳浩、長野久義(引退)、小林誠司、田中将大
ヤクルト
国内FA:高梨裕稔
海外FA:小川泰弘、石川雅規、川端慎吾(引退)、中村悠平、山田哲人、石山泰稚、西川遥輝、田口麗斗
DeNA
国内FA:森原康平、神里和毅、三嶋一輝、京田陽太、佐野恵太、D.ビシエド※
海外FA:筒香嘉智、柴田竜拓、戸柱恭孝、伊藤光、宮﨑敏郎、山﨑康晃、桑原将志、森唯斗(引退)
中日
国内FA:柳裕也
海外FA:松葉貴大、大島洋平、大野雄大、駿太、涌井秀章、高橋周平、祖父江大輔(引退)
阪神
国内FA:植田海、近本光司、坂本誠志郎、糸原健斗
海外FA:岩貞祐太、梅野隆太郎
広島
国内FA:磯村嘉孝
海外FA:上本崇司(引退)、會澤翼、松山竜平、菊池涼介、堂林翔太、田中広輔、大瀬良大地、野間峻祥、中﨑翔太
【パ・リーグ】
日本ハム
国内FA:玉井大翔、松本剛、石井一成
海外FA:加藤貴之、宮西尚生、中島卓也
楽天
国内FA:辰己涼介、田中和基、酒居知史、阿部寿樹
海外FA:岸孝之、島内宏明、浅村栄斗、岡島豪郎(引退)、辛島航、則本昂大、鈴木大地
西武
国内FA:髙橋光成
海外FA:源田壮亮、栗山巧、中村剛也、炭谷銀仁朗
ロッテ
国内FA:藤岡裕大、N.ソト※、石川歩、西野勇士
海外FA:唐川侑己、角中勝也、益田直也、荻野貴司、中村奨吾、岡大海
オリックス
国内FA:山岡泰輔、西野真弘
海外FA:大城滉二、岩嵜翔、若月健矢
ソフトバンク
国内FA:上沢直之、L.モイネロ※、東浜巨、武田翔太、有原航平
海外FA:牧原大成、今宮健太、中村晃、柳田悠岐
※ビシエド、ソト、モイネロは外国人選手として国内FA権を取得。ただし、補償を定めるA~Cのランク分けは日本人選手(外国人選手ではない選手)が対象のため、これらの選手には適用されない。














