2位・森下翔太を引き離して二冠王をばく進中
阪神・佐藤輝明が34本塁打、82打点で二冠王をばく進している。いずれも2位はチームメイトの森下翔太だが本塁打は15本差、打点は10点差でリード。残り試合を考えると、少なくとも本塁打王は間違いないだろう。
阪神で本塁打王のタイトルを獲得すれば、いつ以来だろうか。歴代の本塁打王は下の通りだ。

阪神・佐藤輝明が34本塁打、82打点で二冠王をばく進している。いずれも2位はチームメイトの森下翔太だが本塁打は15本差、打点は10点差でリード。残り試合を考えると、少なくとも本塁打王は間違いないだろう。
阪神で本塁打王のタイトルを獲得すれば、いつ以来だろうか。歴代の本塁打王は下の通りだ。

初代「ミスタータイガース」藤村富美男は3度の本塁打王に輝いた。1リーグ制だった1936年秋は25試合で2本塁打。1949年は46本、142打点、1953年は27本、98打点でいずれも二冠王となった。
松木謙治郎は1937年春に4本塁打でタイトルを獲得。打率.338で首位打者にも輝いた。
藤本勝己は1960年に22本、76打点で二冠王。1959年6月25日、巨人・長嶋茂雄がサヨナラ本塁打を放った天覧試合で、藤田元司から一度は逆転する2ランを放った打者としても有名だ。
法政大時代に22本塁打をマークし、鳴り物入りでプロ入りした田淵幸一は、1975年に43本塁打で自身唯一のタイトルを獲得。阻まれ続けた巨人・王貞治の連続本塁打王を13年でストップした。
掛布雅之も3度の本塁打王に輝いている。1979年は自己最多の48本、1982年は35本、95打点で二冠王、1984年は37本でキングとなった。
「史上最強助っ人」ランディ・バースは1985年に54本、134打点、打率.350、翌1986年も47本、109打点、打率.389で2年連続三冠王。1986年の打率.389は現在もNPB史上最高打率となっている。
首位を独走する阪神がこのまま優勝すれば、佐藤輝明はMVPの有力候補でもある。投手二冠に輝く可能性もある才木浩人との争いとなりそうだ。
阪神でMVPに輝いた歴代のプレーヤーは下の通りとなっている。

若林忠志は1944年に22勝4敗、防御率1.56、1947年に26勝12敗、防御率2.09で2度のMVPとなった。
藤村富美男は先述の通り、46本、142打点で二冠王に輝いた1949年にMVP。2代目「ミスタータイガース」村山実は1962年に25勝14敗、防御率1.20でリーグ優勝に貢献し、MVPを受賞した。
猛虎打線の爆発で日本一となった1985年は、三冠王のバースがMVP。星野仙一監督の下、18年ぶりの優勝を果たした2003年は、20勝5敗、防御率2.80をマークした井川慶だった。
2年後の2005年は40本、125打点、打率.327と三冠王でもおかしくない成績を残した金本知憲がMVP。第2次岡田彰布政権だった2023年は大ブレイクした村上頌樹が10勝6敗、防御率1.75でMVPと新人王をダブル受賞した。
佐藤輝明が本塁打王に輝けば1986年のバース以来39年ぶり、日本人では1984年の掛布以来41年ぶりのキング。MVPなら村上以来2年ぶりとなる。優勝争いとともに佳境を迎える個人タイトル争いにも注目だ。
※成績は2025年8月29日終了時点
【関連記事】
・阪神・石井大智が無失点記録を更新した要因、データ分析で判明した昨季からの“モデルチェンジ”
・阪神・中野拓夢の犠打が飛び抜けて多い理由、首位独走の「陰の立役者」
・阪神・佐藤輝明の“抑え方”がデータで判明? 2ストライク後は別人になるセ二冠王