「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

セ・リーグ球団別週間MVP 巨人・中山礼都が攻守で熱視線!中日・岡林勇希も上昇

2025 8/26 06:30SPAIA編集部
セ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

打率.450、wRAA6.9の中山礼都

プロ野球セ・リーグは首位・阪神の優勝マジックが16まで減少。2位・巨人に13ゲーム差をつけており、いよいよカウントダウンに入りそうだ。

SPAIAでは8月19日から24日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


12球団トップのwRAA6.9を記録したのは巨人・中山礼都。19日のヤクルト戦で4号、5号の2本塁打を含む4安打4打点、22日のDeNA戦では4打席とも四球で出塁するなど、計20打数9安打の打率.450と絶好調だ。

中京大中京高からドラフト3位で入団して5年目の23歳。登録は内野手だが、22日のDeNA戦ではプロ入り初めてライトで起用され、名前の「らいと」と重なってSNS上で話題になった。

チームも先週は4勝2敗と上り調子。中山のほかにも泉口友汰がwRAA4.7、リチャードが4.5と若手が躍動した。その象徴として攻守で熱視線を浴びる中山がペナントレース終盤に輝きを放っている。

阪神・熊谷敬宥、広島ファビアンも存在感

広島と激しく4位を争う中日では、岡林勇希が調子を上げてきた。期間中の全5試合で安打を放ち、チームトップのwRAA4.1。19日の阪神戦で4号ソロを含む2安打、23日の広島戦で3安打猛打賞を記録するなど21打数9安打の打率.429をマークした。

首位・阪神では熊谷敬宥がwRAA3.6でチームの週間MVPに輝いた。立教大から入団8年目の今季は代走や守備固めだけでなく、バットでも貢献。22日のヤクルト戦で延長10回に決勝タイムリーを放つなど17打数7安打、打率.412の活躍を見せた。

3勝3敗だった広島ではサンドロ・ファビアンが20日のDeNA戦で14号ソロを含む5安打を放つなど、28打数10安打の打率.357。チームトップのwRAA3.4を記録し、同3.2のエレウリス・モンテロとともに打線を牽引している。

ヤクルト村上宗隆、DeNA桑原将志も好調

最下位ヤクルトでは、村上宗隆が爆発中。20日の巨人戦、22日、24日の阪神戦で3本塁打を放ち、8月はすでに8本塁打を放っている。24打数7安打の打率.292でwRAA2.58と戦線離脱していた分を取り戻すような活躍だ。

3位DeNAは先週2勝4敗で借金4となり、巨人に2.5差とやや離された。その中では桑原将志が21打数9安打の打率.429で、チームトップのwRAA2.55。2年連続の逆転日本一へ、チームとしてもここからが勝負だ。

優勝争いは阪神が抜けているが、CS争いやタイトル争いも佳境を迎え、選手たちは残暑厳しい夏のコンデション維持も重要になる。各チームとも残り30試合前後となり、ラストスパートを見せるのは果たして…。

【関連記事】
パ・リーグ球団別週間MVP オリックス中川圭太が13試合連続安打!ロッテ山口航輝は4打席連発
阪神・石井大智が無失点記録を更新した要因、データ分析で判明した昨季からの“モデルチェンジ”
セ・リーグで打率3割未満の首位打者誕生の可能性、過去最低打率は?