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歴代ドラフト1位の選手〈2〉広島東洋カ―プ編

2017 2/21 19:13
野球
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Photo by Keeton Gale / Shutterstock, Inc.

2016年に25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島東洋カープ。若い選手の活躍と共にカープ女子なる女性ファンも多くなり盛り上がっている。その、広島東洋カープにドラフト1位で入団をした歴代選手を、現役で活躍している選手を中心に紹介する。

25年ぶり広島東洋カープの優勝に大きく貢献した 野村祐輔選手

小学1年生から軟式野球をはじめた野村祐輔選手は、広陵高校に進学後、3年生の選抜大会ではベスト8、夏の大会では準優勝をした。その後、明治大学に進学し、大学ビッグ3と言われて注目され、2011年のドラフト1位指名で広島東洋カープへ入団した。2012年開幕から先発ローテーションに入り、4月には初勝利をあげ、平成生まれの選手として初めての新人王に選ばれた。
しかし、2013年からは登録抹消、再登録を繰り返し苦しむシーズンもあった。2016年には、右のエースとして開幕戦から好調を続け、初の完封勝利や、先発登板で8連勝などを記録した。また、リーグ単独トップの16勝をあげて最多勝利と最高勝率を獲得し、25年ぶり広島東洋カープのリーグ優勝に貢献した。

広島東洋カープのカピバラとして親しまれる 今村猛選手

小学3年生から野球を始めた今村猛選手は、高校3年生の春、甲子園大会で長崎県勢として初の全国優勝をした。2009年のドラフトで広島東洋カープから単独1位指名を受けて入団した。この時の契約金は1億円、年俸は推定1000万円で、高卒新人としては最高額だった。1年目の2010年は、首脳陣の育成方針などにより二軍ではあるものの先発ローテーションを任され、2011年には、オープン戦で先発要員として起用されて好投をした。その後、中継ぎ、セットアッパーとして守護神となった。
2012年には、球団新記録の29試合連続無失点を達成して、侍ジャパンマッチやWBCの日本代表入りした。2016年は、防御率など安定した成績で中継ぎの柱として活躍をして、25年ぶりのリーグ優勝に貢献をした。顔が似ているのでファンからカピバラと呼ばれている。

広島東洋カープの若きリリーフ 広大瀬良大地選手

最速154kmのストレートに、さまざまな変化球を混ぜ合わせたピッチングが特徴の大瀬良大地選手は、長崎日本大学高校時代に、のちのチームメートになる今村猛選手との対戦を制して、夏の甲子園大会に出場している。九州共立大学へ進学して、本格的に体作りを行い、活躍をした。2013年のドラフトでは、広島東洋カープ、東京ヤクルトスワローズ、阪神タイガースの3球団から1位指名を受け、入団した。
2014年は、球団史上初の1年目の開幕から先発ローテーション入りした。プロ初勝利から5連勝をするなど確実に結果を残し、初完封勝利、2桁勝利をして新人王に輝いた。2015年からは、中継ぎに配置転換してリリーフ投手として貢献をしている。ファンからは、今村猛選手や一岡竜司選手と共にカピバラ三兄弟と呼ばれ親しまれている。

広島東洋カープの機動力を担って行く 安部友裕選手

走攻守三拍子揃った大型内野手の安部友裕選手は、小学校2年生から野球を始め小さい頃から俊足な選手だった。福岡工内状等高校では、2年生の時には夏の甲子園にケガのためベンチ入りにとどまり、全国的には無名だったが、高校屈指の内野手と評され、2007年高校生ドラフト1巡目で指名され入団した。
1年目の2008年は、二軍で守備、走塁を中心に成長をして、秋季キャンプの日南組の主力選手中心の中へ抜擢された。2011年には代打ながら一軍初出場をし、2015年は、三塁手として出場し、2016年には、5月には3割を打ち猛打賞を記録し、スタメンで出場でなくても代打や守備固めなどで出場することで自己最多の115試合出場をし、本塁打6本、打点33点、盗塁成功率100%と結果を残した。これらの結果もリーグ優勝に貢献し、飛躍のシーズンになった。

高校ドラフト1位からメジャーリーガーへ 前田健太選手

小学校3年生から野球をはじめ、PL高校では、桑田二世と呼ばれ、1年生で甲子園夏の大会、3年生で春の大会にも出場している。2006年のドラフトで高校生1巡目で指名され入団した。入団2年目の2008年には、エースナンバーの背番号18を引き継いだ。その後、無四球完封勝利を果たし、2010年には自身として始めての開幕投手で勝利投手になり、15勝で最多勝、防御率、奪三振でセ・リーグで史上最年少、球団史上初の投手三冠のタイトルで沢村賞を受賞した。
2012年にはノーヒットノーランを達成した。また、WBCや日米野球などさまざまな世界大会の日本代表選手や選出された。そして、2016年にロサンゼルス・ドジャースと契約をしてメジャーリーガーとなり活躍中だ。

まとめ

広島東洋カープの歴代ドラフト1位入団選手を、現役選手を中心にまとめてみた。25年ぶりのリーグ優勝に貢献し、カープ女子と呼ばれる女性ファンを増やす要因となった選手たちだ。今後の広島東洋カープを支えていく名選手たちから目が離せない。