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【ルーキー通信簿】広島はドラ1常廣羽也斗がプロ初登板初勝利 支配下指名5人中4人が一軍舞台に

2024 12/7 06:30SPAIA編集部
広島のルーキー通信簿,ⒸSPAIA
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ドラ2高太一ら3人がシーズン最終戦で一軍デビュー

今季もニューヒーローが数多く誕生したプロ野球。西武のドラフト1位左腕・武内夏暉がパ・リーグでは7年ぶりとなるルーキーでの新人王に輝くなど、新人選手たちの活躍も光った。

そこで今年のルーキーたちが一軍でどのような活躍を見せたのか、球団ごとに通信簿を作成した。投手は「球威」「制球力」「奪三振」「総合」、野手は「パワー」「選球眼」「走力」「貢献度」のそれぞれ4項目について、5段階で評価している。

今回は2年ぶりのBクラスとなる4位に終わった広島のルーキーたちを見ていく。

広島のルーキー通信簿インフォグラフィック

 

広島ではドラフト1位の常廣羽也斗が一軍戦力となった。シーズン終盤の9月15日に初昇格すると、同日のDeNA戦でプロ初登板初先発。5回92球を投げ7安打1失点の粘投で、見事プロ初勝利を飾った。また、同月29日の中日戦にも先発し、6回2失点と好投。1年目はこの2登板のみに終わったが、確かな爪痕を残した。

投手の各項目は球威がリーグの平均球速、制球力は同BB%(対戦打者に占める与四球の割合)、奪三振は同K%(対戦打者に占める奪三振の割合)、総合は同FIP(投手の責任である被本塁打、与四死球数、奪三振数のみで投手の能力を評価した指標)から算定した。

常廣はストレートの平均球速が147.0キロをマークして球威評価は「4」、BB%は7.7%とリーグ平均並みの数字を残し、制球力評価は「3」。一方、K%は13.5%といまひとつで奪三振評価は「2」となったが、FIPは3.18とリーグ平均(3.23)並みの成績で総合評価は「3」となった。来季は開幕から先発ローテーション入りし、未来のエースに名乗りを上げたい。

ドラフト2位の高太一は10月5日ヤクルト戦でプロ初登板。6回から3番手として登板し、2回1安打無失点、2奪三振でプロ初ホールドを記録した。同3位の滝田一希も同戦でプロ初登板。2番手として2回から4イニングを投げ1失点に抑え、プロ初勝利を手にした。

同4位の仲田侑仁も高卒入団ながら同戦で一軍デビュー。プロ初スタメンで4番に座ると、第2打席にプロ初安打もマークした。同5位の赤塚健利は支配下位指名の5人の中で唯一、一軍での出場がなかった。

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