4度目の登板で来日初勝利
優勝争い、クライマックスシリーズ進出争いが熾烈を極める9月戦線。パ・リーグ3位のロッテは2位・日本ハムの背中を追いつつ、迫ってくる楽天のプレッシャーをはね退けなければならないという難しい立場にある。
11日のオリックス戦で先発マウンドを託されたのが、今年7月にチームに加入したダラス・カイケルだ。かつてのサイ・ヤング賞左腕は前回登板の楽天戦で嬉しい来日初白星をゲット。最終盤でチームを上位に押し上げるキーマンとなるべく、ここからの勝ち星量産に期待がかかる。
来日5度目のマウンドに向けて「調子はいいよ」とカイケル。オリックス戦は8月23日に一度登板があり、その時は7回3安打無失点の好内容だった。
それでも「バファローズとは2度目の対戦ということで相手も研究をしてくるし、対策を練ってくると思う」と気を引き締めたうえで、「ただ自分は自分。自分のキーはコントロール。生命線であるコントロールを意識して丁寧に投げることができれば結果はついてくるのではないかと思っています」と冷静に語った。
メジャー通算103勝の実績豊富なベテランが、ひとつ勝って満足なはずはない。チームを勢いづけるような投球に期待がかかる。