チーム防御率2.71の中日
2013年からの11年間でAクラスは1度だけと長期低迷に陥っている中日。今季もBクラスに沈んではいるものの若い芽は着実に育っており、特に投手陣は頼もしい人材が揃いつつある。
ここまでチーム防御率は2.71。その中でストレートが最も速いのは誰だろうか。今季の平均球速ランキングは下の通りとなっている。
2013年からの11年間でAクラスは1度だけと長期低迷に陥っている中日。今季もBクラスに沈んではいるものの若い芽は着実に育っており、特に投手陣は頼もしい人材が揃いつつある。
ここまでチーム防御率は2.71。その中でストレートが最も速いのは誰だろうか。今季の平均球速ランキングは下の通りとなっている。
チームトップの平均153.6キロを計測しているのはライデル・マルティネス。来日8年目の今季もクローザーとして44試合で1勝3敗30セーブ5ホールド、防御率1.06と活躍しており、2年ぶりの最多セーブを視界に捉えている。
進境著しいのが髙橋宏斗だ。7月は4戦4勝、32イニングで39奪三振、無失点。今季トータルでも8勝1敗、防御率0.48をマークしている。規定投球回には不足しているものの、1970年の村山実(阪神)以来となる防御率0点台でのタイトルも夢ではない。
3位は育成出身の2年目右腕・松山晋也。平均151.4キロのストレートとフォークを武器に、今季は43試合で2勝2敗29ホールド、防御率1.31と好成績を残している。
4位は平均151.2キロの勝野昌慶。今季は32試合で1敗7ホールド、防御率3.86をマークしているが、8月1日に登録抹消された。
5位は清水達也。花咲徳栄高のエースとして2017年夏の甲子園で優勝した右腕は、平均150.5キロのストレートとフォークを中心に1勝25ホールド、防御率0.69をマークしている。
6位は梅津晃大。トミー・ジョン手術を乗り越え、ストレートは平均150.5キロを計測している。今季は2勝どまりで8月2日に抹消されたが、まだまだ“奮投”が期待される一人だろう。
7位はプロ17年目の岩嵜翔。2021年オフにFAでソフトバンクに移籍した又吉克樹の人的補償として中日に加入し、梅津と同じく2022年にトミー・ジョン手術を受けたが、ストレートは平均150.3キロを計測している。
8位は2021年に開幕投手を務めた福谷浩司が入った。ストレートは平均149キロを計測。今季は2試合に登板したのみで二軍暮らしが続いているが、後半戦で経験を活かす場面があるはずだ。
9位は来日2年目のマイケル・フェリス。今季は7試合に登板したのみだが、195センチの長身から投げ下ろす平均148.6キロの速球は威力十分だ。
10位は平均148.5キロの梅野雄吾。昨オフに現役ドラフトでヤクルトから移籍した右腕は、今季18試合で1勝2ホールドを挙げている。
11位以下では涌井秀章が144.2キロで14位、根尾昂が143.9キロで16位、小笠原慎之介が143.9キロで17位、大野雄大が142.4キロで19位、柳裕也が141.8キロで21位と並ぶ。強力投手陣を誇る中日。今後も剛速球でファンを魅了してほしい。
※成績は2024年8月1日終了時点
【関連リンク】
・巨人投手のストレート平均球速ランキング MAX160キロの大勢がトップ
・阪神タイガース投手のストレート平均球速ランキング 村山、江夏、球児らの系譜を受け継ぐ速球派
・遅れてきた中日の新4番・福永裕基、悔し涙から10年後の飛躍へデータで見る強みと弱み