808日ぶりの一軍登板
セ・リーグ最下位に沈むヤクルトに頼もしい男が帰ってくる。6月14日、京セラD大阪で行われるオリックス戦。予告先発投手に公示されたのが、プロ5年目の23歳右腕・奥川恭伸だ。
星稜高から2019年のドラフト1位で入団した高校球界のスターは、ルーキーイヤーこそ一軍登板1試合で0勝1敗、防御率22.50という結果に終わるも、2年目の2021年には18試合の登板で9勝4敗、防御率3.26と飛躍。リーグ優勝の原動力となったほか、クライマックスシリーズでもMVPを獲得する活躍を見せ、日本シリーズ制覇にも貢献した。
ところが、以降は肘の故障や、昨季は左足首の故障にも悩まされて2022年3月29日・巨人戦を最後に一軍登板なし。今季もキャンプは一軍で過ごしていたが、オープン戦に向かうところで腰痛を発症。順調に歩みを進めることができなかった。
それでもファームで実戦復帰までたどり着き、6試合の登板で2勝2敗、防御率3.51という成績。ついに約2年ぶり、808日ぶりとなる一軍のマウンドに帰ってくる。
レギュラーシーズンにおける最後の白星は、2021年10月8日の阪神戦までさかのぼる。980日ぶりの復活勝利を掴むことができるか、大注目の一戦となる。
2カ月ぶり勝利めざすカスティーヨ
対するオリックスはルイス・カスティーヨが5月31日ぶりの登板。こちらは4月14日・日本ハム戦以来、2カ月ぶりの白星を目指す。
昨季はロッテで12試合(先発は9試合)に登板、3勝3敗1ホールド、防御率3.12という成績を残し、来日2年目を新天地で迎えた29歳右腕。今季はここまで7試合の登板で1勝2敗も、防御率2.91と奮闘を見せている。
直近5試合は白星から遠ざかっているものの、すべての試合で100球以上を投げて4失点以内と試合を作る役目は果たしている。中13日の登板となるが、今回も安定した投球に期待がかかる。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
日本ハム・山﨑福也-巨人・戸郷翔征(エスコンF)
楽天・早川隆久-広島・大瀬良大地(楽天モバイル)
西武・青山美夏人-DeNA・濵口遥大(ベルーナドーム)
ロッテ・種市篤暉-中日・涌井秀章(ZOZOマリン)
ソフトバンク・L.モイネロ-阪神・伊藤将司(みずほPayPay)
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