「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

【予想】2017年読売ジャイアンツのスタメン、ローテーションは?

2016 11/30 00:00cut
>バッターⒸShutterstock.com
このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年シーズンの振り返り

高橋由伸新監督のもとで2013年以来の日本一奪回を狙った読売ジャイアンツですが、2年連続でシーズン2位に終わってしまいました。
開幕戦をエース菅野智之選手でものにすると4連勝を飾ります。開幕4連勝スタートで優勝できなかったのは過去一度だけという吉兆のシーズンに突入しますが、5月半ばの7連敗で首位から陥落すると一度も首位を奪い返すこと無くシーズンを終えてしまいます。最終的に優勝した広島から17.5ゲーム差を付けられるまさに完敗のシーズンでした。
マイコラス選手の出遅れ、ポレダ選手の不振と外国人投手が誤算でした。そして、阿部慎之助選手も右肩の故障でシーズンを通して働けず、その他の若手選手が突き上げてくることもなかったのです。
しかし、坂本勇人選手がセ・リーグ史上初となる遊撃手としての首位打者に輝くなど明るい話題もありました。投手陣では3年目となる田口麗斗選手がチーム唯一の二桁勝利をマークし、オフには侍ジャパンにも選出されています。また、マシソン選手が41ホールドで最優秀中継ぎのタイトルを獲得しました。
シーズンオフには渡辺恒雄最高顧問が「補強してないフロントの責任」と発言し現場は守られましたが、悔しい一年となってしまいました。

シーズンオフの新戦力チェック

優勝を逃した巨人はドラフトで即戦力投手候補である田中正義選手(ソフトバンク)、佐々木千隼選手(ロッテ)の抽選を外し、投手ではなく内野手の吉川尚輝選手を指名しました。吉川選手は大学時代遊撃手で起用されていましたが長年、巨人のウィークポイントとなっている二塁手の候補、そして数年後に坂本選手の後釜として起用を考えての指名です。
2位以下で指名した6人はすべて投手となっており即戦力、長期育成とバランス良く指名を行いました。
FAでは森福允彦選手、山口俊選手、陽岱鋼選手と史上初めて同一年に3名のFA選手を獲得しました。中継ぎ、先発、中堅手と補強ポイントにもなっており戦力の大幅アップは間違いないところです。
新外国人選手は2013年に楽天の日本一に貢献したマギー選手。2016年シーズンにメジャーリーグで57試合に登板している中継ぎのカミネロ選手を獲得。澤村拓一選手と守護神を争います。
また、トレードで日本ハムから吉川光夫選手、石川慎吾選手を獲得。吉川光選手は先発ローテーション争いに加わりそうです。
渡辺最高顧問の言葉に触発されたのかシーズンオフには30億円以上とも呼ばれる補強を行っており2017年シーズンに期待がかかります。

予想スタメンはこれだ!

大型補強を敢行した巨人はスタメンがほぼ固定されました。その中で激戦区は二塁手でしょうか。ドラフト1位で獲得した吉川選手、2015年のドラフト5位山本泰寛選手、本職は外野ながら二塁の練習も行っている重信慎之介選手、立岡宗一郎選手、そして、クルーズ選手と目移りしてしまいます。育成主体なら吉川尚選手の起用が濃厚です。
一塁、三塁は阿部慎之助選手、村田修一選手、マギー選手でローテーションし遊撃手は坂本勇人選手がレギュラー確定でしょう。外野を見ても長野久義選手、陽岱鋼選手、ギャレット選手で埋まっており橋本到選手、亀井義行選手らは代打、守備固めの起用となりそうです。
2014年のドラフト1位である岡本和真選手も三塁、一塁だけでなく出場機会を得るために外野守備の練習も行っています。この巨大戦力を高橋監督がどう采配していくかに注目です。

【予想スタメン】

捕手:小林誠司選手
一塁:阿部慎之助選手(マギー選手)
二塁:吉川尚輝選手(山本泰寛選手)
三塁:村田修一選手(マギー選手)
遊撃:坂本勇人選手
左翼:ギャレット選手
中堅:陽岱鋼選手
右翼:長野久義選手

予想ローテーションはこれだ!

エース菅野智之選手、マイコラス選手、田口麗斗選手、山口俊選手のローテーションは確定でしょう。残り2枠をベテラン勢を中心とした選手たちで争います。内海哲也選手、大竹寛選手、杉内俊哉選手、吉川光夫選手、高木勇人選手らが候補となりそうです。宮國椋丞選手、桜井俊貴選手とその他にも候補がおり先発投手の争いも激しくなるでしょう。
澤村選手とカミネロ選手で守護神を争います。2人に繋ぐ勝ちパターンに入るのはマシソン選手、田原誠次選手です。森福選手はワンポイントでの起用が予想され山口鉄也選手、戸根千明選手らと中継ぎ陣の層は厚くなりました。先発ローテーション争いに敗れた場合、高木選手も加わるでしょう。
開幕投手は菅野選手が濃厚ですが2017年はWBCもあるため流動的となりそうです。2013年は田中将大選手(当時楽天)が開幕投手を忌避したようにWBCの起用方法によって代役が立てられることもありそうです。また、開幕直後にマイコラス選手の夫人が出差予定とあり開幕ローテーションにはマイコラス選手は入らない可能性が高くなっています。

【予想ローテーション】

菅野智之選手
マイコラス選手
田口麗斗選手
山口俊選手
内海哲也選手
大竹寛選手(吉川光夫選手、杉内俊哉選手)

期待の若手は岡本和真選手

巨人の期待の若手は岡本和真選手でしょうか。岡本選手は2014年ドラフト1位で智辯学園高校から巨人に入団します。智辯学園高校時代に高校通算73本塁打を放ち、未来の大砲候補として期待が掛けられていました。
岡本選手は2015年シーズンに一軍デビューを果たし17試合に出場。高卒新人ながら本塁打を放ち2016年シーズンに期待をもたせました。しかし、2016年シーズンの岡本選手はオープン戦こそ一軍出場を果たしますが、開幕一軍を奪うことはできず3試合の出場に留まってしまいました。
一念発起するためにも岡本選手はシーズンオフに平良拳太郎選手(巨人→DeNA)、高木勇人選手と共にプエルトリコのウインターリーグに参加します。前半戦こそ調子は上がりませんでしたがチームメートに「お前は難しく考えすぎだ。もっとシンプルに考えろ」とのアドバイスを受けて以降、打撃が開花します。ウインターリーグ通算では34試合、打率.257、0本塁打、8打点でしたが最後の10試合では打率.367、0本塁打、3打点とキッカケを掴んだようです。
岡本選手は三塁手、一塁手が本職ですが試合に出るために外野手としての練習も行い必死です。2015年シーズンオフのウインターリーグで結果を残し、急成長を遂げた筒香嘉智選手(DeNA)のように覚醒することを期待します。