高校野球における背番号3とは?
高校野球における背番号は、1番が投手、2番が捕手、3番は一塁手とポジションを表している。そのため、一塁手として高校野球で活躍した選手は、背番号3番をつけていることがほとんどだ。古くはPL学園の清原和博や、2015年夏に話題を独占した早稲田実業の清宮幸太郎も3番だった。
プロ野球に入る選手は、高校時代にエースピッチャーやショートをしていた選手が多く、ファーストの選手はそれほど多くない。背番号3でピンとくる選手は清原和博くらいではないだろうか。甲子園大会で注目してみるのも面白いかもしれない。
背番号3といえば長嶋茂雄
プロ野球における背番号番といえば、“ミスタープロ野球”こと長嶋茂雄だろう。
立教大学から読売ジャイアンツに入団し、常に全力でプレーした長嶋茂雄は、国民的スターとして現役時代を全う。巨人では永久欠番になっているが、他球団に入団した選手が長嶋茂雄に憧れて3番をつけるということもあった。
現役を引退して監督になった長嶋茂雄は、2000年に33番から現役時代の3番に変更する。その背番号をジャンパーで隠し、報道陣を焦らしながら注目を集め、ここぞという時に公開するといった粋な演出もあった。
背番号3番の名選手たち
長嶋茂雄を始め、背番号3番の名選手は数多くいる。読売ジャイアンツでは初代三冠王の中島治康、そして守備の名手・千葉茂。広島東洋カープでは鉄人・衣笠祥雄。中日ドラゴンズでは、ミスタードラゴンズの立浪和義、ロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)においては「安打製造機」榎本喜八だ。
また、平成の三冠王である松中信彦も3番をつけていた。投手がつけることはほとんどなく、球史に残るような強打者や、ドラフト上位指名の期待の若手がつけることが圧倒的に多い。
メジャーリーグにおける背番号3とは?
メジャーリーグにおいて背番号3のレジェンドは、「野球の神様」ベーブ・ルースだ。
ベーブ・ルースが3番をつけていたのは、当時3番バッターを務めていたから。メジャーリーグでは打順をそのまま背番号で表していた。現在では日本同様に、背番号と打順や守備位置に関連性はない。
日本のように長嶋茂雄がつけていたからといった理由で、ベーブ・ルースがつけていたから3番をつけたいという話はあまり聞かない。日本とアメリカの数字に対する考え方の違いなのかもしれない。
こうして見ていくと、背番号3については高校野球、日本プロ野球、メジャーリーグで意味合いが違う。今、背番号3を与えられている選手たちは、球団、ファンの期待を背負っていると言える。背番号に注目してみると、野球の楽しみ方が増えるだろう。