2024年に980日ぶり先発勝利を挙げた奥川
2年連続5位に沈んだヤクルトは、奥川恭伸が初の開幕投手を務める。12球団の大トリで大役に決まった6年目右腕が、3月28日の開幕巨人戦(東京ドーム)に先発する。
星稜高時代に夏の甲子園で準優勝し、2019年ドラフト1位でヤクルトに入団。2021年に9勝を挙げてブレイクしたものの、その後はケガに苦しんだ。2024年は980日ぶりの先発勝利を含む3勝2敗、防御率2.76。今季は完全復活が期待される。
球団ではこれまでどのような投手が開幕戦のマウンドに立ってきたのだろうか。前身球団も含め、歴代の開幕投手を振り返ってみたい。
ヤクルトの歴代開幕投手一覧
球団が創設された1950年から歴代の開幕投手は以下の通りとなっている。
1950年 成田啓二
1951年 田原基稔
1952年 金田正一
1953年 宮地惟友
1954年 金田正一
1955年 金田正一
1956年 金田正一
1957年 田所善治郎
1958年 金田正一
1959年 金田正一
1960年 金田正一
1961年 北川芳男
1962年 金田正一
1963年 金田正一
1964年 金田正一
1965年 村田元一
1966年 渋谷誠司
1967年 村田元一
1968年 石戸四六
1969年 河村保彦
1970年 石岡康三
1971年 松岡弘
1972年 松岡弘
1973年 松岡弘
1974年 松岡弘
1975年 松岡弘
1976年 松岡弘
1977年 松岡弘
1978年 安田猛
1979年 松岡弘
1980年 鈴木康二朗
1981年 松岡弘
1982年 鈴木康二朗
1983年 尾花高夫
1984年 高野光
1985年 梶間健一
1986年 荒木大輔
1987年 荒木大輔
1988年 尾花高夫
1989年 尾花高夫
1990年 内藤尚行
1991年 内藤尚行
1992年 西村龍次
1993年 西村龍次
1994年 川崎憲次郎
1995年 岡林洋一
1996年 T.ブロス
1997年 T.ブロス
1998年 石井一久
1999年 石井一久
2000年 石井一久
2001年 石井一久
2002年 藤井秀悟
2003年 K.ホッジス
2004年 J.ベバリン
2005年 石川雅規
2006年 石川雅規
2007年 石井一久
2008年 石川雅規
2009年 石川雅規
2010年 石川雅規
2011年 石川雅規
2012年 石川雅規
2013年 館山昌平
2014年 小川泰弘
2015年 小川泰弘
2016年 小川泰弘
2017年 石川雅規
2018年 D.ブキャナン
2019年 小川泰弘
2020年 石川雅規
2021年 小川泰弘
2022年 小川泰弘
2023年 小川泰弘
2024年 サイスニード
2025年 奥川恭伸
400勝投手の金田正一が最多の10度
球団で最も多く開幕投手を務めたのは、金田正一で10度。プロ野球史上唯一の400勝投手は、プロ3年目の1952年に初の開幕投手を務めると、1954~56年、1958~60年、1962~64年と3度、3年連続で大役を担った。1965年に巨人へ移籍後も4度開幕投手を務めており、通算14度はNPB史上最多となっている。
2位は9度の松岡弘と石川雅規が並ぶ。現役最年長45歳の左腕は、プロ4年目の2005年に初の開幕マウンドに立ち、2008年からは5年連続、2020年には史上5人目となる40代での大役を務めた。
松岡も1978年に球団史上初のリーグ優勝、日本一に貢献した大投手。プロ4年目の1971年に初の開幕投手に指名されると、1977年まで7年連続で大役を担った。これは球団歴代最長記録にもなっている。
そのほかでは、日米通算182勝を挙げた現楽天GMの石井一久は5度、早稲田実時代に甲子園に5季連続で出場し、大ちゃんフィーバーを巻き起こした荒木大輔は2度の開幕投手を務めた。
2024年は外国人投手として6年ぶりの大役を担ったサイスニードが5回2失点で降板したが、チームは逆転勝ちした。奥川には自らの復活を印象付け、チームを勢いに乗せる力投が期待される。
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