2012年ドラフト1位 大谷 翔平選手
日本プロ野球史上、投手と打者を両立するという、極めて珍しい、二刀流の大谷選手。ドラフト会議の前に既にメジャーリーグチームへの入団の話も出ており、当時話題を呼んだ。入団後の春季キャンプでは、投手及び打者の練習メニューをこなす『二刀流育成プラン』を取り入れられ、2月から一軍入りを果たした。
開幕戦オープン戦では打者として出場、初本塁打を打ち、その後の楽天ゴールデンイーグルス戦では投手として登板、打席にも立ち、更には右翼手にも就くなど、見所満載の大谷選手の活躍はめざましいものがある。2016年シーズンにも、打率は三割二分二厘と、本塁打は22本。しっかりと好成績を残されている。
投手としても平均139km/hのフォークボール、スライダーやキレのあるカーブを得意とし、ストレートの最速は165km/hと日本プロ野球では最速。契約更改での年俸が今話題になっている。
2010年ドラフト1位、「ハンカチ王子」斎藤 佑樹選手
「佑ちゃん」「ハンカチ王子」と親しまれる斉藤選手。甲子園での活躍は多くの人から注目され、松坂大輔選手からも高い評価を示すコメントを残されていた。2010年のドラフト会議では、日ハム、ヤクルト、ロッテ、ソフトバンクの4球団から1位指名を受け、抽選で日本ハムファイターズが交渉権獲得、その後入団決定した。プロ入りしてわずか2年で開幕投手に指名、開幕戦では完投勝利と、大活躍。オーバースローからの速球、ツーシームやカットボール、スライダー、フォークボール、チェンジアップなどを使い分ける豊かな変化球は見ものだ。肩の故障が未だ少し心配だが、まだまだこれから。さらなる活躍を期待したい。
2009年ドラフト1位 中村 勝選手
2009年のドラフト1位で指名された中村選手。ダルビッシュ選手のフォームを参考にしたという投球フォームと容姿から当時「埼玉(春日部共栄)のダルビッシュ」とも呼ばれたこともあり、話題になった。
日本ハム入団後の翌年2010年には、千葉ロッテマリーンズ戦では、高卒新人投手で、初登板・初先発・初勝利を決めた。落差のある100km/h台の変化球が得意で、2012年にはフレッシュオールスターで4者連続・5奪三振を見事に抑え、優秀選手賞を受賞。その後一軍に昇格、日本シリーズでは第4戦で先発出場。2014年にはプロ初完封を果たした。
2008年ドラフト1位 大野 奨太選手
日本ハムでは1998年以来2人目の捕手としてドラフト1位に指名された大野選手。2016年度には日本ハムファイターズのキャプテンに就任した。キャプテンと選手会長との兼任となり、チームを引っ張っていく大野選手は、入団後すぐの春季キャンプで一軍に起用され、開幕戦初出場、同年の日本シリーズでは、史上初の新人捕手として、先発出場を果たした。ダルビッシュ有投手と相性の良かった鶴岡慎也捕手と共に、正捕手を争うなどして、着々と出場を増やしていった。
2011年には千葉ロッテマリーンズ戦で、自身初のサヨナラホームランを決め、このシーズンでは自己最高の105試合出場、本塁打6本を記録。2015年にはひじの故障で心配されたが、2016年には5本、うち7月には2打席連続のホームランを打ち出した。同年10月には侍ジャパンの日本代表にも選ばれている。海外チームとの対戦も楽しみだ。
2007年ドラフト1位 中田 翔選手
2007年のドラフト会議では、高校生の部において、佐藤由規選手、唐川侑己選手と共に『高校ビッグ3』と称され、日ハム、阪神、オリックス、ソフトバンクの4球団より1位指名を受けた中田選手。2016年の侍ジャパンの日本代表には、開幕前のチャイニーズタイペイ戦、オランダ代表、メキシコ代表戦にも選出された。左翼手としてチームで活躍する中田選手は、高校時代の投手として鍛え上げた強肩、正確な送球を武器に外野手として、2011?12年の間には、糸井選手、陽選手と共に最強の外野陣とも呼ばれている。
2015年からは安定した守備と強肩を活かしたプレーで、ゴールデングラブ賞を受賞している。
まとめ
甲子園などでの感動的な活躍シーンも未だに記憶に新しい選手たちも多いのではないだろうか。今回のドラフトで入団する選手たちも含め、来シーズンのゲームも楽しみだ。