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スポーツ界に吹き荒れる「岡山旋風」、次に神風が吹くのは?

2023 1/17 06:00SPAIA編集部
山本由伸,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

駅伝の倉敷、サッカーの岡山学芸館、ドルーリー朱瑛里に新谷仁美も

スポーツ界に「岡山旋風」が吹き荒れている。発端となったのはスポーツではないが、2022年12月18日に行われた漫才日本一を決める「M-1グランプリ」で優勝したお笑いコンビ・ウエストランド。河本太と井口浩之はともに岡山県津山市出身だ。

続いて12月24日に行われた全日本フィギュア選手権のアイスダンスで村元哉中・高橋大輔組が優勝。高橋は岡山県倉敷市出身だ。

さらに12月25日に行われた第73回全国高校男子駅伝で岡山県代表の倉敷高が優勝。2時間1分10秒の大会新記録で堂々の栄冠だった。

年が明けると1月9日の第101回全国高校サッカー選手権大会決勝で、岡山県代表の岡山学芸館が京都府代表の東山を3-1で撃破。Jリーグ内定選手不在ながら優勝候補の神村学園を破るなど快進撃で岡山県勢として初優勝を果たした。

極めつきは1月15日だ。第41回全国都道府県対抗女子駅伝で岡山県代表として3区(3キロ)を走ったドルーリー朱瑛里(しぇり)が驚異の17人抜き。カナダ人の父と日本人の母の間に生まれ、津山・鶴山中に通う15歳が区間新記録をマークした。

さらにアメリカで行われたヒューストンマラソンで、岡山県総社市出身の新谷仁美が日本歴代2位の2時間19分24秒で優勝。野口みずきが持つ日本記録に12秒届かなかったものの日本人選手では2005年以来18年ぶりとなる19分台で、日本記録更新に期待を抱かせた。

同日に陸上界の明るい話題が続くことすら珍しいのに、ともに岡山県出身となるともはや偶然とは思えない。岡山に強烈な追い風が吹いている。

渋野日向子にも期待

ここまで続くと「次の岡山」が気になるところ。直近に迫るのは1月27日の選考委員会で決定する第95回選抜高校野球大会の出場校だが、昨秋中国大会のベスト4に岡山県勢は入っておらず、おかやま山陽、創志学園、岡山学芸館の3校は8強止まり。いくら追い風が吹いているとはいえ、選出は厳しい状況だ。

その後のスポーツ日程を見ると、大本命は3月8日に開幕するワールドベースボールクラシックに出場が決まっているオリックス山本由伸だろう。高校は宮崎・都城のためイメージは薄いかも知れないが、岡山県備前市出身。2年連続投手4冠に輝いた日本球界を代表する右腕が、大活躍で侍ジャパンを世界一に導くか。

あるいは岡山市出身の渋野日向子も期待される一人。2019年の全英女子オープンで優勝した「スマイルシンデレラ」が持ち前の勝負強さで大仕事をやってのけても驚けない。

いずれにせよ、スポーツ界が盛り上がるのは歓迎すべきこと。次に「岡山の風」に乗るのは誰だろうか。その時を楽しみに待とう。

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