駅伝の倉敷、サッカーの岡山学芸館、ドルーリー朱瑛里に新谷仁美も
スポーツ界に「岡山旋風」が吹き荒れている。発端となったのはスポーツではないが、2022年12月18日に行われた漫才日本一を決める「M-1グランプリ」で優勝したお笑いコンビ・ウエストランド。河本太と井口浩之はともに岡山県津山市出身だ。
続いて12月24日に行われた全日本フィギュア選手権のアイスダンスで村元哉中・高橋大輔組が優勝。高橋は岡山県倉敷市出身だ。
さらに12月25日に行われた第73回全国高校男子駅伝で岡山県代表の倉敷高が優勝。2時間1分10秒の大会新記録で堂々の栄冠だった。
年が明けると1月9日の第101回全国高校サッカー選手権大会決勝で、岡山県代表の岡山学芸館が京都府代表の東山を3-1で撃破。Jリーグ内定選手不在ながら優勝候補の神村学園を破るなど快進撃で岡山県勢として初優勝を果たした。
極めつきは1月15日だ。第41回全国都道府県対抗女子駅伝で岡山県代表として3区(3キロ)を走ったドルーリー朱瑛里(しぇり)が驚異の17人抜き。カナダ人の父と日本人の母の間に生まれ、津山・鶴山中に通う15歳が区間新記録をマークした。
さらにアメリカで行われたヒューストンマラソンで、岡山県総社市出身の新谷仁美が日本歴代2位の2時間19分24秒で優勝。野口みずきが持つ日本記録に12秒届かなかったものの日本人選手では2005年以来18年ぶりとなる19分台で、日本記録更新に期待を抱かせた。
同日に陸上界の明るい話題が続くことすら珍しいのに、ともに岡山県出身となるともはや偶然とは思えない。岡山に強烈な追い風が吹いている。