大洋ホエールズから横浜DeNAベイスターズまで
1950年、横浜DeNAベイスターズの前身である大洋ホエールズが設立される。本拠地の移転や親会社の変更を乗り越え今も変革を続けるベイスターズは、今現在最も伸びしろのある球団とも言えるかもしれない。
ベイスターズの歴代で最も有名なクローザーといえば、やはり『ハマの大魔神』佐々木主浩投手だろう。残念ながら佐々木投手以降は救援投手賞のタイトルからは遠ざかっているものの、球史や記憶に残る有名選手も多いのがベイスターズのクローザーの特徴かもしれない。
史上3人目となる通算100勝100セーブ?齊藤明雄
時代を遡り、大洋ホエールズ時代の1976年のドラフト1位で指名された齊藤明雄投手を紹介する。
「ヒゲの斉藤」の愛称で親しまれ、球団からもエースナンバーの17を与えられるほど期待を向けられた投手だった。
初年度は新人ながら先発として一軍で活躍。クローザーには1981年から転向し、その頭角をめきめきと現していく。1982年には当時の日本記録を達成し、セ・リーグ最多となる30セーブを記録。その後、再び先発に戻り、最終的には史上3人目となる通算100勝100セーブを達成した。
ベイスターズを支えた大魔神?佐々木主浩
『ハマの大魔神』。
プロ野球ファンなら一度は聞き覚えがあるのではないだろうか?その人物こそ、大洋ホエールズ時代からその名を轟かせたベイスターズ屈指のクローザー、佐々木主浩投手だ。
日本球界だけではなく、メジャーリーグでもクローザーとして活躍した。日本人史上初となる通算300セーブを達成。メジャーも合わせると通算381セーブを記録した偉大な投手だ。
日本プロ野球名球会へもセーブ数によって初めて入会するなど、クローザーの一時代を築いた人物と言えるだろう。
ハマを沸かせた日本最速の161キロ?マーク・クルーン
横浜ベイスターズや読売ジャイアンツでクローザーとして活躍したマーク・クルーン投手。当時では日本最速記録であった161km/hを叩き出し、一躍話題の人となった。
入団当初はコントロールの悪さが目につき、フロントは獲得に難を示したそう。しかしベイスターズに入団後は牛島和彦さんの指導のもと投球フォームを改造。弱点となっていた課題を克服し、佐々木投手を欠いたベイスターズになくてはならない守護神へと成長した。
新クローザーは期待の若き新星?山崎康晃
偉大なハマの守護神・佐々木投手に負けず劣らずな成績を残しているのが、2014年のドラフト1位でベイスターズに入団した山崎康晃投手。
ルーキー時代からクローザーとしてチームの勝利に貢献。2015年シーズンには32セーブをあげ、日本プロ野球新人記録を塗り替えた。2016年に念願のクライマックスシリーズ初出場を遂げたのは、山崎投手がルーキー時代から絶対的守護神として君臨し続けた安心感もあったかもしれない。
まとめ
日本球界にクローザーの新時代をもたらした横浜DeNAベイスターズ。強いチームには必ず絶対的守護神がいるもの。気概ある若きクローザーとともに、再び新たな時代を築くことはできるのだろうか?今後もハマに輝く星々から目が離せない。