球団初優勝の立役者ゲイル・ホプキンス
1975年に広島東洋カープへやってきたゲイル・ホプキンスは、初年度から全130試合に出場し打率.256、33本、91打点と低打率ながらホームランと打点はしっかり稼ぎ優勝決定試合に読売ジャイアンツから3ランホームランを放つなど、勝負強さを魅せてくれた。翌1976年はアベレージヒッターとして打率.329、20本、69打点とスタイルを変更し活躍した。引退後はアメリカで整形外科医として開業するという文武両道な選手でもあった。
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25年ぶりにリーグ優勝を成し遂げた広島東洋カープは、今年も外国人選手がうまく機能した。過去を見ても比較的広島東洋カープの外国人は機能している印象がある。その広島東洋カープの歴代外国人選手を振り返ってみたいと思う。
1975年に広島東洋カープへやってきたゲイル・ホプキンスは、初年度から全130試合に出場し打率.256、33本、91打点と低打率ながらホームランと打点はしっかり稼ぎ優勝決定試合に読売ジャイアンツから3ランホームランを放つなど、勝負強さを魅せてくれた。翌1976年はアベレージヒッターとして打率.329、20本、69打点とスタイルを変更し活躍した。引退後はアメリカで整形外科医として開業するという文武両道な選手でもあった。
1979年、1980年に山本浩二、衣笠祥雄らが赤ヘル旋風を巻き起こしたときの助っ人外国人選手はジム・ライトルだった。衣笠祥雄、山本浩二、ジム・ライトルの強力クリーンアップはレギュラーシーズンだけでなく日本シリーズでも健在で、1980年には日本シリーズMVPも獲得している。主要打撃タイトルの獲得はないがダイヤモンドグラブ賞(現在のゴールデングラブ賞)を4回獲得するなど、守備での貢献も目立った。きっとアメリカで2016年の広島東洋カープ優勝を喜んでいることだろう。
外国人選手はホームランを放つことが多い反面、三振も数多く喫している。ホームランか三振か。というバッターが多いのだ。その元祖とも呼べるべき外国人選手が広島東洋カープのリチャード・ランスだ。
リチャード・ランスは1987年に広島でプレーし39ホームランで見事に来日1年目ながらホームラン王のタイトルを獲得している。そして同時に114三振で三振王にも輝いているのだ。打率.218は規定打席到達者の中で最低打率だった。最低打率のホームラン王であり三振王だったのだ。リチャード・ランスは記録にも記憶にも残る印象深い外国人選手だ。
2008年に広島東洋カープへやってきたコルビー・ルイスは、メジャーリーグでも二桁勝利をマークした過去があるなど実績十分だった。その実績通り1年目に15勝8敗、183奪三振、防御率2.68で奪三振王に輝く。翌2009年も11勝9敗、186奪三振、防御率2.96の成績で2年連続で奪三振王となった。日本に在籍したのはこの2年のみで翌年からテキサス・レンジャーズへ移籍し、ローテーション投手として活躍している。
2014年オフに広島東洋カープと契約したクリス・ジョンソンは、2015年シーズンから先発として起用される。来日初登板となったヤクルト戦では6回までパーフェクトピッチング。7回に安打は打たれたものの1安打無四球完封という日本デビューを飾った。
その後も活躍を続け1年目は28試合に登板し14勝7敗、防御率1.85と成績を残し最優秀防御率のタイトルを獲得した。2年目となった2016年は開幕投手も務め、最終的には1年目以上の15勝7敗という成績を残し優勝に貢献した。また、2016年中に3年契約を結んでおり、2018年まで在籍することが見込まれている。
広島東洋カープを支えた歴代外国人選手はいかがだっただろうか。やはり優勝の立役者になった選手の印象が強い。打者、投手ともに優秀な外国人選手を連れてくることが多い広島東洋カープの新外国人選手は要チェックだ。