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これを知っていればあなたも通!?プロ野球選手の応援歌あれこれ

2016 11/15 10:42
野球
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出典Jason Stitt/Shutterstock.com

野球観戦に誘われたけど、予備知識がなくて、何から覚えたらいいのか分からない方へ。 行くからには楽しみたいという方、多いのではないでしょうか? 今回は応援には欠かせない、応援歌に関するあれこれ・豆知識をご紹介します。これを知っていれば、球場でみんなと一緒に盛り上がれますし、選手も覚えやすくなりますよ。

応援歌ってそもそも、いつごろから取り入れられたの?

今や高校野球の応援でも使用されることの多いプロ野球の応援歌ですが、その歴史はまだ50年も経っていないんです。
鳴り物応援自体の始まりは、1952年頃と言われています。1960年代には、大学野球や高校野球では現在のような吹奏楽の応援が始まっていました。それを元に1975年に広島カープがトランペット応援として取り入れ、1978年に山本浩二選手のための応援歌が作られました。これが、選手別応援歌の始まりと言われています。 この応援方法は各球団に広まり、遅くとも1989年までには12球団すべてに浸透しました。

何故、この曲にしたんでしょうか?「ロッテ、ビル・マドロック選手」

応援歌は初期の頃から、ヒット曲やアニメソングなどをアレンジしたものが多くありました。テンポを速くするなどしてアレンジされることが多かったのです。
しかし、中にはファンからあまり高評価されていない応援歌も存在します。ロッテオリオンズ(現、千葉ロッテマリーンズ)のビル・マドロック選手の応援歌ですが、そのあまりに適当な歌詞が故に「応援になっていない応援歌」として度々話題に上がります。
「お魚くわえたマドロック、追いかけて、はだしで駆けてく、陽気な有藤」、原曲「サザエさんのテーマ」のメロディーに応援になっていない内容の歌詞になっており、罵声とともに歌われていたことも。そのためかはわかりませんが、マドロック選手は1年で帰国してしまいました。応援歌の歌詞を作る担当の人がその日休んだばかりに、そのようにできあがってしまったとか……。

一緒に聴かないとわかりません「楽天、哲郎(西田哲郎)選手」

最近の応援歌は、あまり原曲を推測しづらいアレンジをされていることが多いですね。近年は、ゲームや海外のヒットチャートをアレンジすることも多く、ますますわかりづらくなっています。
その中でも特にわかりづらいのは、楽天イーグルスの哲郎(西田哲郎)選手の応援歌で、ソーシャルゲームである「艦隊これくしょん‐艦これ‐」の中のBGM「砲雷撃戦、始め!」をアレンジしたものです。 これは哲郎選手が「艦これ」が好きだった訳ではなく、覚えやすさと歌いやすさが理由のようです。私設応援団がシーズン途中でこの曲を発表した際には、覚えやすさからか発表当日に使用が決まりました。

原曲がシーズン終了後にやっと判明したという「西武、エルネスト・メヒア選手」の応援歌

最近はインターネットを通じて応援歌を発表することが多く、ファンはYouTubeなどで気軽に覚えられるようになりました。 そのため普通は発表後すぐに、何の曲を引用したのか、判ることがほとんどなのですが、西武ライオンズ、エルネスト・メヒア選手の2014年応援歌の原曲だけは、しばらく誰ひとり特定することができませんでした。
応援団が原曲を公表しなかったこともあり、結局判ったとツイートされたのはその年の9月。その原曲は、オランダ人DJで世界的人気のマーティン・ギャリックスの代表曲「Animals」。世界的DJからの楽曲引用なんて、なかなか思いつきませんね。元々のノリの良さと、応援歌がほぼ名前を連呼するだけなので、非常に歌いやすいのが特徴です。

登場曲に呼応してつくられることもある「阪神、前田大和選手」の応援歌

応援歌と並んで注目されるのは選手の登場曲です。登場曲は応援歌とは違い、通常、選手が好きな曲を流してもらうそうです。
阪神タイガース・大和選手の登場曲は、本人の名前にひっかけて「宇宙戦艦ヤマト」でした。応援歌は、それに続いて違和感がないよう、似たようなテイストで作成されています。特に前奏の部分は、登場曲「宇宙戦艦ヤマト」のオープニングを思わせる高揚感で、場内を盛り上げます。 しかし残念ながらここ数年大和選手は登場曲を別の曲に変更しています。ファンからも前の方が良かったという声もありますが、応援歌のかっこよさはそのまま、健在です。

ファンの願いを込めて「横浜DeNA、筒香嘉智選手」の応援歌

応援歌は全くのオリジナルが作成されることもあります。さまざまな事情で、過去に在籍していた選手の応援歌が引用されることもあります。
横浜DeNAベイスターズ、筒香嘉智選手の場合は、ほぼ新作ですが、実はファンファーレの部分が、横浜大洋時代に長距離砲で有名だった田代富雄さんの応援歌を転用しているんです。
入団当時から長距離砲の逸材と言われていましたが、この応援歌を使用し始めた2011年はまだまだ低迷していた頃でした。それでも過去の名選手の応援歌を使用するというのは、筒香選手への期待の表れでもあります。 その後筒香選手は見事に期待に応えた活躍を見せてくれています

他球団のファンも絶賛「千葉ロッテ、福浦和也選手」の応援歌

完全オリジナルにして、他球団のファンも絶賛するのが、千葉ロッテマリーンズの福浦和也選手の応援歌です。
千葉ロッテの応援は、他球団の応援と一味違い、曲にあわせたファンによる統率の取れた動きと手拍子が特徴です。曲もアレンジ・オリジナルをうまく使い、分かりやすいものになっています。
その中でも、福浦選手の応援歌は、人気選手ということもありますが、チャンスでよく打席が回ってくることもあり、非常に盛り上がります。小刻みにジャンプすることもあり、少数の応援でも相手側は威圧感を感じるとか。